10年後に食える仕事 食えない仕事 AI、ロボット化で変わる職のカタチ
- 東洋経済新報社 (2020年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492261149
作品紹介・あらすじ
「AIやロボットに仕事が奪われる?」と不安でいっぱいのあなた。これを読めば、自分の将来が見渡せるようになります。
ITを中心とするテクノロジーの進化で、日本人の仕事は大きく変化しています。AI時代に生き残る仕事、人間が能力を発揮できる仕事とは? 本著は、著者の膨大な取材に基づき、リアル近未来の職業像を図解も交え徹底解説!将来を考え始めた10代、就職活動を控えた20代、転職チャンスをうかがう30代、第2の人生の仕事選びを考える40代、子供の将来を憂う50~60代、すべての人に必読の1冊です。
【仕事の未来を5カテゴリに分類して解説!】ロボティクス失業――機械やITに置き換わり、失業リスクが高い手先ジョブ――人間の手先が必要不可欠で、永遠に残り続ける職人プレミアム――テクノロジーとは無縁で、雇用は安定AI・ブロックチェーン失業――中核業務は無人化・自動化が不可避デジタル・ケンタウロス――AIを乗りこなし、人間の強みを発揮
【「AI化で消える仕事、残る仕事」マップ付き】
【目次】
序章 テクノロジー進化と労働市場変化
第一章 「人間の強み」が不可欠な仕事の条件
第二章 「AI・ロボットの強み」が活かせる仕事
第三章 各エリアの職業とその特徴
第四章 いつまでに何が変わるのか ――障害と変化のスピード
第五章 消える仕事、生まれる仕事
第六章 仕事をどう選び、シフトするべきか
終章 10年後、20年後の日本人の雇用
感想・レビュー・書評
-
『10年後に食える仕事 食えない仕事』
【購読動機】
今の業務、これからの業務。どのような課題、役割に対して取り組むことが価値につながるのか?AIと共存していくにあたって、人間はどのような立ち位置で業務に臨むのか?について考察したかったから。
【結論】
AIが得意なことは、教師データを元に推論できること。課題、問題が与えられて、その回答が一定のルール・枠の中で導きだせること。
したがって、人間は、このAIの強みを利用して、労働力コスト(時間*人数)を減らし、余った時間・経済を別の領域に再投資していくことも選択肢のひとつであるということ。
【こんなひとにおすすめ】
自身の業務・仕事とAIとの違い・役割について考察したいひと。
これから就職を考えている学生のひとで、仕事選びの基準を探しているひと。
【私の解釈】
①身体②技能③心。
書籍では、この3つの領域で、ひととAIを比較し、強み・弱みを整理している。また、著者が実施した過去のインタビュー情報をもとに、①②③で職業を評価している。さらに、AIに代替できうる職業か?いなかの結論を導きだしている。
AIは、①の代替はできうるが完全に再現することはできない。また、AIは③の代替はできない。②は、AIが一定の要件のもとで完全に勝る領域である。
自身がアウトプットした成果物は、AIと比較して何か差異があるのだろうか?もっといえば、AIが得意とする過去からの推論の領域を飛び越した「創造力」があるのだろうか?
そのような視点を持ち続けて、業務に当たることの必要性を再認識することができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デジタルディスラプションが起こる中で10年後の生き残る仕事、職のカタチを書いた本。
40歳を迎える中で、新たにAIを使いこなすデジタルケンタウルスの職を選択することはできないが、今の業務スタイルを変えることはできるはず。
まずは、AIのメリット、デメリットをしり、『人間の強み』をしる。そのなかで、今の業務でAIに任せる仕事と人間しかできない仕事を整理することから始めたいと思う。
そして『創造・感情・信用』を思考の軸として
顧客の感情を慮り、顧客の信用を得て、創造力を駆使し
サプライズを演出し、お客様に感動を届けたいと思う。 -
新型コロナにより少しはペーパーレス、ハンコなしが進んできた感はあるがまだまだよね…
私は、デジタルケンタウロスのグループに入っているけれども今の仕事にイマイチ感もある。とはいえこれからなくなりそうな仕事には行きたいとは思えないし。余計にキャリアを考えさせられる…
-
非常に現実的なAI解釈。
納得の一言。そしてコロナ前の2020年1月というのがポイント。
日本のIT化の遅れは本書の指摘どおりだが、激変の時代を迎えたことで
一気に加速するとみている。
その視点で本書の悲観箇所を丁寧に読み取り楽観的に見積もれるとみている。
つまり、日本の未来は非常に明るい。
生産性なんか簡単にあがるはずだ。
実現不能のような数字が掲げられた2025年までに一気にIT化が進む楽しい時代になると本書の悲観に反して感じることができる。
それだけ判断材料になる話があり、今のところうまくいくとみている。
ただ、二極化は避けられないだろうし、ディストピア感に確実に近づく流れは今後の政治時代である。
なお、作者の批判を超えた悪口気味の口調が耐えられるない人には読みづらい。 -
ルールが決まっていて、変数(データ)が限定された処理を行うとき、AIは最強であり、人間は太刀打ちできない。
しかし、データが未知数であったり、決まったルールがなく、人間の感覚に頼った作業はAIは苦手である。
(1)創造ワーク、(2)感情ワーク、(3)信用ワーク、(4)手先ワーク、(5)ボディワーク
は今後も自動化されないであろう仕事である。
これらの仕事は人間同士の関わりあいがあって成立する仕事だったり、単調ではない複雑な作業を必要とする仕事だったり、現場に行って臨機応変に対応しなければ成立しない仕事である。
AIに強みがある仕事は消えていくが、AIと人間どちらにも強みがある仕事で、どうAIと向き合っていくかが重要になってくる。
AIから提供されるデータを有効に活用し、より高い生産性を発揮できるデジタルケンタウロスになることが求められる。 -
四象限で職業を分類。消える仕事と残る仕事を整理。デジタル、RPA、AIで代替される職業を特定。無駄なシゴトが減らない阻害要因も説明。ただし、中盤くらいからは同じことの繰り返し。ページ数を割いているが、何回も同じことを書いている印象。
-
2階書架 : 366.21/WAT : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167192
-
東2法経図・6F開架:KW/2020//K
-
日本の総人口は2008年の1億2808万人をピークに減少に転じた。生産年齢人口も2015年の7629万人→2035年は6494万人と1135万人(年間57万人づつ)減っていく。この57万は鳥取県の人口とほぼ同じ。人間のする仕事は減っていく。