経済学と人間の心

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492313268

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  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB00077283

    (推薦者:経済経営学類 遠藤 明子先生)

  • さらっと書いてあることの重さと深さが凄過ぎる。一方で妙に攻撃的で、アツいんだな。この御仁。しかし、昭和天皇と食事したら日本酒が美味すぎて杯を重ねすぎ、ローマ法王と食事したらワインが美味すぎて心ゆくまで飲んじゃったりするところが、漢だねえ。やっぱこの人、凄いです。

  • 有名な先生ということで名前は知っていたが著書を読むのは初めて。まず裏表紙側カバーの写真を見て、その大家然とした白髭の風貌にびびる。

    経済学者としては元々、近代経済学の数学バリバリのあたりをやっていたみたいなのだが、本書の中心となっているのは近年の研究の主題である社会的共通資本について。このテーマへの思い入れのほどは伝わってくる。戦中から敗戦後の混乱に学生時代を過ごしたり、在米中はベトナム反戦運動を目の当たりにしたり、イギリスでは帝国主義時代の名残を感じたり、学問的キャリアはともかくとしてそうした経験がこの人を作っているのだろう。

    ・社会的共通資本は、自然環境、社会的インフラ(交通機関、ライフライン等)、制度資本(教育、医療、金融、司法等)の3つの範疇に分けて考えることができる。私有が認められているような希少資源から構成されていたとしても、社会共通の財産として、社会的基準により管理・運営される。その具体的な構成は、先験的・論理的基準ではなく、それぞれの国・地域の個別要因に依存して政治的プロセスにより決められる。

    ・ソースティン・ヴェブレンの制度主義。初めて知った。

    ・ハーヴェイ・ロードの僭見。イギリスらしいエリート主義。著者は否定的。

    ・ルーヴァン・ラ・ヌーヴ。ほう、計画学園都市だったのか。筑波とは対照的なジェイコブズ的思想で作られている。いつか行くことがあるかな?

    社会資本みたいなものについては、最近、イースタリーやスティグリッツを読んでその重要性を思わざるをえなかった。しかし、理論的な整理はまだ十分でないのかなぁ、と感じる。その点、シカゴ学派みたいに物事を抽象化、単純化して考えるほうが理論構築には一日の長があるのかも。良し悪しは別として。

  • 2003年刊の底本『経済学と人間の心』(四六版上製)の新装版は『経済学は人びとを幸福にできるか』

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著者プロフィール

中央大学研究開発機構教授
中央大学地球環境研究ユニット(CRUGE)責任者

「2000年 『地球環境政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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