ヤバい経済学 [増補改訂版]

  • 東洋経済新報社
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レビュー : 294
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492313787

作品紹介・あらすじ

アメリカに経済学ブームを巻き起こし、170万部のベストセラーとなった話題の書。若手経済学者のホープが、日常生活から裏社会まで、ユニークな分析で通念をひっくり返します。犯罪と中絶合法化論争のその後や、犬のウンコ、臓器売買、脱税など、もっとヤバい話題を追加した増補改訂版。

感想・レビュー・書評

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  • 一応社会問題に関する様々な興味深いデータを元に、経済学を論じた本です。

    たとえば90年代のN.Yの犯罪の減少は、当時のジュリアーノ市長が行った、警官増員や貧しい家庭の子供にも十分な教育を受けさせたりっていう対策が功を奏したというのではなく、
    それよりもっと以前の30年前に施行した中絶合法化が根本的な解決につながったという話。

    つまり貧しい家庭のお母さんが子供を育てるための十分な経済力がなかったとしても、30年前までは中絶が合法化されてないために、生みっぱなしのほったらかしで、親の庇護を受けることもなく育った子供たちが犯罪を起こすケースが多かった。
    そしてその世代の子供たちが大人になり妊娠し子供を産むと、残念ながらその悪い循環は繰り返されてしまうという現実があった。

    とか、

    それ以外には、相撲の八百長問題について。
    一場所15日のなかでの7勝力士が勝ち越しをかけて対戦する場合、確率からとらえた場合の勝率の不自然さでいうと、八百長はかなりの頻度で行われていたんじゃないの?
    みたいなことなど。

    経済っていうから、ちょっと身構えてしまうんだけど、
    物事の見方の視点を変えてみると、いろんなことが見えてくるよ。ってことを著者は言いたかったんでしょう。

    訳本だしこういうのを読み慣れない自分はイマイチ頭に入ってこない部分もあったけど、新鮮味があっておもしろかったです。

    続編の超・やばい経済学も注目。

  • 経済学と言うよりは統計に近い。
    ドキュメンタリーのような推理がなかなかに面白い。

  • 経済的・社会的・道徳的インセンティブを軸に、経済学を日常の事象(日本では日常でない)から考察・検証し、分かりやすく説明している。さすがベストセラー作品。最近話題の「識学」に通ずるものがある。普通に面白い。

  • ティム・ハーフォード、かーらーの→Wスティーヴン。
    ティムの文章もなかなかに達者だと思っていたが、さすが本職のもの書きは格が違う。ミリオンセラーも納得である。
    ネタ部分は共著のもう一方、本職の経済学者によるもので、こちらもさすが。「数字は苦手」と言い放つ新進気鋭、当代一流の経済学者は、経済学の新しい側面を見せてくれる。

    読了日未記録

  • 「銃とプール、子供にとって危険なのはどちらか」などの身近なテーマについて統計データを読み解いていくという本。常識的に考えた場合とは異なる結果も多く、サブタイトルにあるような「世の裏側を探検」している気分を味わうことができる。どちらかというと雑学的な内容なので、高校で経済を学ばなかった方でも気軽に楽しめると思う。
    (機械科学科 B4)

  • 相関と因果は別物。だまされないようにしっかりとデータを見極める。 子供の知能への影響は実は親の知能や教育水準、経済水準で、教育の熱心さや名前自体は影響しない、むしろ上記の条件を写す鏡のようなもの。人間を動かすのはインセンティブ。ただ、与え方を間違えるとマイナスの効果が大きい。インターネットはこれまでの取引の情報の非対称性を壊していくので、顧客側はまずはインターネットで情報を取得することを心がけよう。意図的に偽情報を流すやつもいるから、慎重に。簡単に信用しないように、ラクして儲けることはできない。 いろんなデータや分析などの記事や世の中の仕組みについては、いろんな角度やデータの背景、表現方法を注意して見る(難癖をつけるつもりで)クセづけをすれば、いろんな角度で分析出るはずだ。相撲の八百長などはいい例で、事象の特徴的な部分と人間的な特性や欲をベースに考えると見えてくるものがある。

  • 「経済学」なんて名前がついているけど、ひょっとして面白い本なんじゃないか? そう思って読み始めたら、こいつががまたすこぶる付きで面白かった。

    その本、「Freakonomics」。「ヤバい経済学」という日本語タイトルがついているけど、直訳するならさしずめ「怪済学」だろうか。

    内容は例えば…

    犯罪発生率が大幅に減少した原因は“中絶”にある。
    テストでインチキをするのは(生徒ではなく)先生である。
    銃のある家より、プールのある家のほうがよっぽどキケン。
    KKK(ク・クラックス・クラン:アメリカの人種差別団体)の本質は暇とハケグチである。

    日々のできごとの陰にひそむこのような真の姿を、「人はインセンティブで動く」というセオリーを道標として、「いい疑問」と「いいデータ」を武器として、次々と解き明かしていく。

    なんとも痛快の一書。

  • 人はインセンティブで動く、という指摘が秀逸。決して合理的に動くのではない。行動経済学というか心理学ともいえる内容。インセンティブは「経済的」「 社会的」「 道徳的」の3つと書かれているが、まあ、この説もうなずける。

  • 今何読んでるのと問われ、「え…と、『ダサい経済学』」と言ってしまったのは、筆者に内緒。でも実際、なんかイケてない。焦点がわからんと言うか。ま、「犯罪率の低下の遠因は中絶解禁で望まれない子が生まれて来なくなったから」ってな意見は、色んなところで相当な物議を醸す発言のような…。あと、米国で黒人と白人で子どもにつける名前の傾向がこんなに違うとは知りませんでした。

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