直観でわかるゲーム理論─勝負頭脳が冴える「シンプルな必勝法」
- 東洋経済新報社 (2012年10月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492314326
作品紹介・あらすじ
直観と常識だけでわかるゲーム理論です。数学的な図や表はほとんどなくし、文章を「読めばわかる」ようにしました。昔流でいえば、戦うための「兵法」の本です。知略によって、弱者が強者に勝てます。仕事で信頼され、友情を深め、愛の勝者になり、将来の生活を安心して送るためにも、この科学は現代生活で必須のものです。これまでにないほど、かみくだいたゲーム理論の体系を、やさしく詳しくかつ実用的に解説します。
感想・レビュー・書評
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逢沢明本を久しぶりに読む。
ラストに登場する、ケネス•アローの一般不可能性定理が示唆する点がおもしろい。
【アローの一般不可能性定理】
以下の条件①〜④をすべて満たす決定法は存在しない。
条件① 選好の順序が堂々めぐりを起こさない。
条件② 選考結果と無関係なはずの選好対象が、なんら影響を及ぼさない。
条件③ みんなが「AがBより望ましい」と考えるなら、決定もそうなる。
条件④ 「独裁」という決め方を除外する。
これは、数学的に証明されているのだそうで、民主主義の限界、知の限界を示す、というのが相澤先生の説明。脳科学にも当てはまるのだそうで、ニューロンの信号処理も基本は多数の入力信号の「多数決」なのだそう。
一生懸命考えた結果、なぜこんなバカなことをしてしまったのか、と悔やんだりするのは、アローの一般不可能性定理が脳内で悪さをしたのが原因だったのかも、と。
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ゲーム理論の本の中ではあたりだろう。
ただ、ゲーム理論というものがどの位置にあり世の中にどのくらい密着しているのかまでは見いだせない。
あくまで机上で行う論理展開であり現実社会が即それに対応するだけまとまっているかと問えば否決だと思う。
何においてもそれを現実世界で使いこなせてなんぼでありその点において言えば今までの本の中では理があると感じる。 -
数式でなく和の心で解くゲーム理論本?
ゲーム理論をかじってみようと、まず最初に手に取った。
わからない話はほとんどなく、初心者でも平易に考え方を把握できた(つもりになれた)。
一般的なゲーム理論本とは一線を画していることを訴えたいがために、愛だの、なんだのと、少しうざい感じも。 -
徹底抗戦の宣言
しっぺ返し戦略
あたりを選択肢として覚えておこう -
ゲーム理論の公式などは無く、囚人のジレンマ等、問題をちょこちょこ挟みながら【損失最小・先読み・先手】というゲーム理論の目的や考え方を学ぶ本でした。実践的に考えると行動経済学の考え方も必要ということで、当該学問も少し載っていました。