- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492395677
作品紹介・あらすじ
震災後の日本に訪れる不動産超格差の時代。東京・埼玉・千葉・神奈川、どこにどう住むべきか?震災後1年、まだ問われないタブーに切り込む。「首都直下地震、4年内50%」への家の備えはこの一冊。
感想・レビュー・書評
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基本実需向け。かみ合わない議論が読みにくいことこの上ない。
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「マンションvs一軒家」この不毛な議論に決着を付けるため、著者二人が論戦を繰り広げる。両者の意見・主張に差がありすぎて全然まとまらないw。でも面白いw
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仕事上,住宅ローンの返済に苦しむ人や,マンション内での紛争を見たりすると,「持ち家信仰」に囚われる必要はないのではとずっと考えてきました。
まだまだ,「持ち家信仰」は強い傾向にありますが,それこそ発想の転換をしていく時期なのかもしれません。
私たちの身体自体も「借りもの」にすぎないのですから…。 -
タイトルで買ってしまった。前半部は災害に遭った場合の持ち家リスクや、消費者と売り手のリスク情報の非対称性、住民が高齢化しヤバくなる埼玉や千葉県、にもかかわらず県などが進める千葉ニュータウンの壮大な開発計画など、著者も言っているように一部は雑誌掲載の記事をベースにしており、面白いけど短い分それなりの掘り下げにとどまる話がトントンと続くが、後半部は共著者同士のコントとなっており、口をあんぐりさせながら読んだ。
著者の山下氏(男性•絶対賃貸派で、ローンを抱え1時間以上もかけて通勤するなどもってのほかだと考えている)が、共著者の柳原氏(女性•郊外に広い住居を有している。地価下落で資産的には含み損はあってもライフスタイルとしては満足している)に対し、「バブル世代のスイートホーム志向の病におかされた“昭和妻”ならでは」と指摘。郊外住宅は売ろうにも売れずローンだけが残る「生涯監獄」だとしている。これに対し、柳原氏は郊外の環境の良さを強調。若い共稼ぎ夫婦には1部屋で十分だとする山下氏に対し、「お客さまも呼べない」と反論するが、山下氏は「お客が来たら、スタバへ行けばいいんですよ」と一蹴。そもそも空気の良いところでバーベキューとかやってのびのび暮らしたいという柳原氏と、資産保全とコスト削減に血道をあげている山下氏とではもとより話が噛み合うはずもなく、にもかかわらず、夫婦そろって自動車やバイクが趣味なので、広い庭が必要だという柳原氏に対し、山下氏はその「所有欲」をしつこく説教。「リスクを隠して人々を豊かにすると信じられている文明の利器が車と原発などです」と力説。話は文明論にまで及ぶが、柳原氏に山下氏がネット通販好きなことを指摘され、車、道路の必要性を諭される。そこで山下氏、しまいには「短大に入る女性は一般に世間体大好きな横並び教の信者兼実践者であるのは間違いない」とぶち上げ、短大卒の柳原氏を侮辱するも、自身の妻も短大卒だったが、最近は車を手放し理想の妻に近づいているとの落ちをつけている。なんか空しい気分になる本だった。