これから日本で起こること

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492396155

作品紹介・あらすじ

消費増税、通貨安、日銀の出口問題……2017年に日本の最大の試練がやってくる! 米国住宅バブル崩壊や欧州債務危機の到来、2014年の日本の景気失速や消費増税先送り、さらには原油価格の下落を自著で的確に予見したカリスマ・エコノミストが、今後の経済、社会、マーケットの行方を大胆に予測する。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の基本的な考えが正しいのかどうか判断する材料を持たないが、2019年の今となっては概ねこの本に書かれている通りになっている。結果として予想が外れているのは、円安で輸出が増加トレンドにあることと、消費増税が再延期され、日銀の無謀な緩和策が出口に向かい始めたこと。
    一つだけ言えることは、アベノミクスは始めから大企業、富裕層、海外投資家を利するように設計され、そのシナリオ通りに進んでいると言うこと。著者は経済政策の失敗だと言っているが、政策立案者から見れば失敗どころか成功そのものである。敢えて言えば、こんな政権が長期間維持される政治システムの失敗だな。

  • 輸出企業は円高のリスクを軽減するために、工場の海外移転によってドル建て取引の割合を減らし続けたため、50%を下回っている。輸出に占めるドル建ての割合は70%を超えたままのため、円安による貿易赤字は膨らみやすくなっている。

  • 実体験から予測される今後の経済について。
    時代を読み解くヒントになるか。

  • 10%くらいしか分かんなかった。苦笑
    経済の話苦手すぎて…

    社会人失格_| ̄|○


    デフレからの脱却、賃金上昇・消費の拡大とアベノミクスではよく聞くが、知識もないのでそれが正しいことだと鵜呑みにしていた。

    でもよくよく考えると(個人側の視点で)、別にすごく苦しいとか、すごく疲弊しているとかそんな感じはなく、一人生きていく分には何ら影響はなかったなと。ただ最近はお給料も上がりつつあるのかもしれないけど、税金は増え、物の値段は上がり、大してアベノミクス効果を感じることもなかったなというのも事実。

    この本の中では、悪いデフレよい悪いインフレの方がさらに悪だと言っているが、日本はたしかに悪いインフレに向かっているような気がする。

    この本で言うと2017年。
    近い将来日本に起こる経済の問題。
    末恐ろしいなと思った。

  • 中原圭介らしい分析
    そうなるかもね

  • 本書でも批判しているけど、自社株買いしてROE上げるって、問題が多いんじゃないかな?

  • アベノミクスの成功・失敗を語る本は多くあるが、結局のところ富裕者には成功、一般の人々には失敗、というのが実際のところかと思う。本書は、一般の人々には失敗、つまり何の恩恵もないどころか、むしろ生活を圧迫していることを様々なデータ等を上げて証明している。

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著者プロフィール

1970年生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関、地方公共団体等への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に務めている。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。実質賃金、実質成長率など、名目数値よりも実体経済に近い数値推移で市場を把握する。著書に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』(講談社現代新書)など。

「2021年 『マンガでわかる その後の日本の国難 稼ぐ力の高め方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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