榊原 英資 インド巨大市場を読みとく

  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 39
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492443170

作品紹介・あらすじ

新政権の経済政策、外資の成功と失敗、製薬・医療・自動車などITに続く成長産業の実態、中国ビジネスとの違いを知り、インド市場の攻略に生かす。

感想・レビュー・書評

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  • 和書には専門書、一般書に限らず、単著によるものは少ない。複数の著者による本には弊害がある。個々の章の繋がりが見えにくいだけならまだいいのであるが、全体として何を言いたいのか分からないような、内容の羅列、寄せ集めに終始した残念な本が余りにも多いのである。

     本書は元財務官の榊原英資氏を含む3人が著したものである。個々の章は読みものとして面白い。特に第3章「インドに急接近するアジアの国々」と第4章「熾烈な競争を勝ち抜く韓国企業」は、国力を高めようと着々と巨大市場への浸透を狙う韓国・タイの姿を描き出している。TPP問題で右往左往し、将来の国の食い口をどこに求めるのか、何の戦略も描きだすことができない、菅直人政権をあざ笑うかのようである。

     「本書はインドの新しいテイクオフを中国、あるいは東アジアのそれと比較しながら、その歴史的意義を問うてみた。大きな視点で見れば、インドと中国、あるいは日本を除くアジアが、第二次世界大戦後の復興期を経て、今や大きく世界経済の中枢に返り咲こうとしているのではないか」。本書の序章及びオビにこうあるが、残念ながら、その目論見は失敗に終わっているように感じられる。「インド、中国、東アジア地域が世界最多の人口と内需拡大を背景にその経済覇権の一翼を担うことになるのは間違いない。世界経済をリードししてきた米欧はもとより、日本の相対的なプレセンスの減少は避けられない。日本が比較優位を持つとされるソフトパワーの活用等、インドにどう関わっていくか真剣に考えるのが必要だ」。雑駁に要約するとこうなるが、わざわざ、梅棹や川勝らの著作を長々と引用する必要性に乏しい。

  • 未読10/1

  • インド経済はITだけではない。インフラ整備も進みつつある。この成長する巨大市場は中国より魅力的!

  • 本書によると、インドの人口構成は、中国よりも若い年代が多いそうです。投資家はインドの動向にも注目しています。

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著者プロフィール

1941年生まれ。東京大学経済学部卒業。65年に大蔵省入省。財政金融研究所所長、国際金融局長を経て97年に財務官に就任。99年退官。2010年より青山学院大学特別招聘教授。著書に『「今日よりいい明日はない」という生き方』『書き換えられた明治維新の真実』など。

「2018年 『AIと日本企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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