中国大減速の末路

  • 東洋経済新報社
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492444160

作品紹介・あらすじ

「新常態」は失敗に終わり、習近平は「最後の皇帝」となる!
崩壊が目前に迫った中国の現状と、日本の命運を左右する中国崩壊後の世界経済の大局を読み解く。
著者最新の国際情勢・世界経済分析。

これまで中国経済は、大規模な都市開発や高速道路、高速鉄道建設といった膨大なインフラ整備による投資主導での経済成長を果たしてきた。いわば、国家主導の「国土開発バブル」で高度成長を実現させてきた。しかし、いまや、この「国土開発バブル」による成長モデルが完全に崩壊してしまったのだ。
中国は、早急にこれまでの投資主導による経済路線を改めなければならなくなった。「量から質」への転換とはそのことである。ただ、この「量から質への転換」はそう簡単に実現できるものではない。そのさじ加減を誤れば、これまでの「国土開発バブル」を請け負ってきた中国国内の企業、具体的には鉄鋼会社や建設会社、セメント会社や鉄道車両会社、さら不動産デベロッパーといった膨大な数の企業が一気に破綻の危機に陥ることになる。そうなれば、危機は経済分野だけにはとどまらず、社会秩序の混乱を経て、最終的には共産党独裁という政治体制までもが危機に直面することになりかねない。
 だからこそ、中国は多少強引にでもAIIBの創設を急いだのである。国内需要が飽和に達したいま、労働者も含めた自国企業の設備を海外へと展開させることができなければ、経済破綻、国家破綻の危機に直面してしまう。そうならないために、AIIBによる融資で資金を手当てし、海外の開発やインフラ整備事業を、自国の過剰供給をさばく格好のはけ口にしようとする思惑が見え見えなのだ。まさに、追い詰められた中国が「中国による、中国のための銀行」をつくったのがAIIBなのである。(本書・序章より)

感想・レビュー・書評

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  • 中国経済が大減速の後、中国がいくつかの国にバラバラになってしまうという予測が示されます。
    人民解放軍に対する文民統制が完璧ではないことが背景です。
    こんなことが本当に起こったら、大変なことだ、と思いながら読みました。

  • 2015/9/29:読了
     この30年間、膨らまし続けた経済が、このまま軟着陸するか、崩壊するか、さてどっちなんだろう。
     VWが500万台から1000万台に車の生産を伸ばしてきたのと、似ている...
     ごまかしで規模拡大し、誤魔化しきれなくなって立ち止まっている状況は、同じ人たちがやっていると思えるほどだ。

  • 始めからちょっと違うんじゃないのと思わされるほど、日本に都合の良い筋書きばかりを妄想していて戯言のような話に聞こえる。実際に昨日もインドネシアで新幹線の受注に負けたばかりだし。

  • 中国のいまを、恐怖政治、スターリンの時代の再来と位置付けたり、中国の崩壊は各軍区の、独立といった考え方のようだが、はたしてそうなるか?
    上海株の下落は現実起こって、確かに世界へ影響だしているが、たちまち致命的なことになっているかというと、、

    兎に角中国には厳しくアメリカ万歳的な印象。
    と、思いつきそうなことが書いてある。

    日本の強みも書いてあるが、そんなに楽観では、、、

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著者プロフィール

国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年に独立。1983年に出版した『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で、第3回石橋湛山賞を受賞した。

「2020年 『中国は民主化する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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