「量」の経営から、「質」の経営へ: 転換をどう進めるか

  • 東洋経済新報社
3.00
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 16
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492501184

作品紹介・あらすじ

過度なコスト削減・価格競争に巻き込まれず、デフレ状況の中でも着実に利益を稼ぎ出すためには、会社をどう変えればいいのか!顧客満足、従業員満足、株主満足などを同時に実現し、豊かな社会をもたらす"新たな日本型経営"の方向性を指し示した話題の書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イノベーションとは新結合である。
    ものづくりは、1、社会的有用性、2.創造性、3.効果対秘奥、4.流通適合性、5.事前調査。
    変化こそが成長、発展の源。
    企業活動の本質は創造。
    クラウゼヴィッツ:1.先を読む力、2.勇気、人と違うことをする、3.現場に通じる。

  • 日本企業にとって、「量から質への転換」は重要課題。企業経営、コンサルティング、研究・教育の分野で活動してきた3人の著者は、本書で日本企業がいかに量から質への転換を図りつつ、新たな「日本型経営」を実践していくべきかを示す。
     常盤文克氏は質を生み出し、育てていくためのポイントを挙げる。第1に、これぞと思う分野に集中的に資源を投入する「選択と集中」。第2には、自分たちの組織に“揺らぎ”を起こすため、外から積極的に異質なものを受け入れること。第3は物事を“統体”でとらえることという。統体とは物事を構成する要素が有機的につながった1つの生き物のようなシステムを指す。要素を上手に組み合わせて新しい結合を作り、新しい質・価値を生み出すことこそ、イノベーションだと指摘する。

     内田和成氏は、企業が質の高い経営を実践できるか否かは、組織能力とリーダーシップがカギを握ると主張する。経営者は売り上げ、利益といった財務的な単一尺度だけでなく、顧客満足、従業員満足、社会貢献など複数尺度を管理しなくてはならない。クラウゼヴィッツが『戦争論』で説いたように「先を読む力」「物事を決めて突き進む力」「現場の事情に通じていること」が必要になると説く。

    簡単にそんな内容ですか???

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

元・花王会長
1957 年東京理科大学理学部卒業。花王入社。米国スタンフォード大学留学後、大阪大学にて理学博士取得。研究所長、取締役、社長、会長を歴任。
現在は常盤塾、楕円塾、ものづくりの心塾などで学ぶ。
主な著書に『知と経営』(ダイヤモンド社) 、『モノづくりのこころ』(日経BP 社)など多数。

「2017年 『楕円思考で考える 経営の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

常盤文克の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×