経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492501740

作品紹介・あらすじ

「利益はお布施である」「リーダーになってはいけない人」「人はなぜ、想定通りに動かないか」…。さまざまな疑問に答え企業の本質に迫りながら、「経営を読み解く」眼力を養う1冊。

感想・レビュー・書評

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  • あたりまえのことを妨げていることにその企業の経営の問題の本質がある。自分の日々の悩みと同じ。経営は人間の総合判断力の幅と深さを鍛える絶好の知的営為である。キツイけれど、それを胸に楽しまなければ…

    また、人は性善なれども弱し、そんな自分がリーダーとして信頼される為に、人間くさい配慮だけは忘れないようにしよう。

  • 経営について、わかりやすい文章で、地に足の着いた説明で解説している。読みやすい本だが、一語一語に重要な意味が含まれていて、学びが非常に多かった。

    経営とは、企業とは、リーダーとは、戦略とは、、、どのような見方で見るかが解説されている。

    自分の欠けていた視線が何かがわかる事で、今後の判断の広く深くなる。

    手元に置いて、見返しながら仕事に生かしたい。

  • 経営に迷っている社長は一読することをお勧めする。

  • 日本の会社の実情などを踏まえ、経営というものがわかりやすく書いてあります。

  • 経営の知恵として極めて優れている。それは米国流の経営学を単に移入するではなく、日本の特殊事情をよく勘案した上での論説である。つまりは日本人による経営学として花咲き実を結んだ学説である。原理原則を語るにも、古来の日本思想を十分斟酌し、道具立てとして米国流の経営学に用語を借りているとはいえ、東西の融合を見事な形で具現している。従って、仕事をしていく上での原則論はこれである程度完成を見ているのではないか。日本に天才的な経営者が出現し、彼らの考えを総合的に斟酌して一つの学で一貫させまとめる、その機が熟し、形となったのが本書ではないか。この時、我々は次の課題をどう浮上させるか、歩みを進めなくてはいけない。

  • 組織人は、意図する・せざるに関わらず、日々の仕事の中で何らかの形で「経営」に参加している。その「経営」を、どのような切り口で見て、どのように考えたらよいのかを平易な言葉で説いた名著である。
    特に見せる人には見え、見えない人には見えない「見えざる資産」が戦略の優越の大きな原因になる、という部分は必見である。「見えざる資産」が自覚できるか、できないか。そこに鍵があるような気がする。

  • 経営とは何かをてっとり早く大づかみで知りたいときに最初におすすめしたいのがこれです。とても読みやすくタメになります。 和田

  • 伊丹教授からの学び。
    「ケンカのさせ方」、「ついついの甘えと錯覚」(6割で優良企業)等は改めて参考になった。

  • 何冊か本を読んでいる、好きな経営学者の一人。

    でも、いま話題の東芝の社外取締役でもあるので、ガバナンス面(会計・監査含む)にもう少し土地勘なかったのかなあと少し残念にも思う。

    「自分自身のためにも、組織と仲間たちの発展に自分なりの貢献をするためにも、経営全体を考えた上で自分の立ち位置を確認するための『経営を見る眼』が、必要だと思う」

    なんてことはない感じですが、「経営」に、組織構造や管理システムへの言及があるのはいいですね。経営に含まれるのは当然なんだけど、忘れられがち。でも、監査を専門にする立場からは物足りないけど、それでも、やっぱり経営を見るためのいろんな観点を平易に説明してくれているのは、伊丹先生ならではの筆致。

    監査というのは、経営企画と同じくらいに、経営を見る眼をもたないといけないし、さらにはプロセスの見る眼も必要。本当に難しい仕事です。

    西岡常一さんの言葉、懐かしく読みました。高校生の頃ですね。仕事という視点で読み返すのもいいかもしれない。

    (2010年7月読了、2015年7月14日再読後のレビュー)

  • 経営というものの本質が実に分かりやすく書かれている。「なるほど」と思うことばかり。この手の本では珍しく夢中になって読んでいる。

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著者プロフィール

国際大学学長、一橋大学名誉教授
1969年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。72年カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了・PhD。その後一橋大学商学部で教鞭をとり、85年教授。この間スタンフォード大学客員准教授等を務め、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て2017年9月より現職。

「2019年 『激動の平成 日経 平成三部作』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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