- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492501955
作品紹介・あらすじ
まずい戦略が現場の努力を台なしにする。トヨタ、東芝、パイオニア、キャノン、花王など、16のケースから失敗の根本原因を探り、リニア中央新幹線、ソニー、民放テレビ局などの成否を検証する。
感想・レビュー・書評
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なんだ?これ・・・畑中さんに失礼ってもんじゃ・・・
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3
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■2015/11/01 放棄 興味が膨らまない
■あらすじ
・196ページまで、企業の失敗事例。全体で283ページあるので、70%くらいは失敗事例の説明。残り30%で考察。
■コメント
・筆者の気持ちがダイレクトに反映された文体
・最初の方にいくつか失敗の実例。分析はあまり深くない。
・17ページには、著者本人も後講釈だと認めているが、その通りだと思う。どうしても、後からだから、いくらでも言えるよな〜と思ってしまう。 -
戦略の失敗はなぜ起こるのか?
失敗は大きく4つに分けられる
1.本質への理解不足
2.時代認識
3.流れ
4.内部 -
けっこう専門的な話が多いんだけど、筆者の文章と図がとてもわかりやすい。
ハインリッヒの法則
原因究明≠責任追及
「気」(社会的雰囲気)による計画続行側への傾きが、小さな異変の兆候を過小評価してしまうことに。
身に覚えある! -
施策の失敗に至る根本原因を事例を考察して12種類に分類。考察には明らかな認識違いもあり、結果論として書いている感が否めない。将来の失敗予測もあるが、明らかに失敗しそうな事例が多い。
施策の振り返りは、当事者を巻き込むことが絶対条件。その上で、いかに客観的な視点で行な分析するかが肝だと思う。 -
(S)
戦略・失敗学というキーワードにつられて読んでみましたが、内容は期待するようなレベルのものではありませんでした。
最初の事例として、東芝のHD-DVDの失敗例が挙げられていますが、その失敗の根本原因は以下のように分析されています。
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p97 つまり規格が二つに分かれているのが、やはり次世代DVDの基本的な重大な問題であった。ユーザは買い控えをしたのだが、(中略)東芝は、そのような人間の行為にまでは思いが至らなかったのだ
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読んだ瞬間に「そんなわけ絶対にない」と思わず口に出して言ってしまいました。映像メディアの規格統一の重要性は、「VHS vs ベータ」という格好の事例がすでにあり、誰しもが知っているもので、それを見落とすなんてことは絶対にありえません。
数十の事例分析を行なっていますが、全体的にこんなレベルの分析しか行なわれていません。きわめて浅い分析と受け取らざるを得ません。
失敗学の本家の畑村先生もおっしゃっていますが、失敗の分析は「現物・現場・現人」(だったかな?)、とにかく当事者を含めた形で行なって初めて原因の本質へと迫れるものです。
それを外から眺めて、「人間の本質が理解できていないから失敗した」などと言われては、当事者は本当に報われないでしょう。そして、そんな分析を見せられても、表面上の理解しかできず読者が同じ失敗を繰り返すことは必至です。
失敗を分析して次の戦略に生かすという気持ちは良いですが、半端な分析を数多くこなすのではなく、少ない事例で良いので深く分析して欲しかったです。 -
比較技術でみる産業列国事情の作者
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終わったから書ける部分があると思ってしまう。最後にこれから失敗すると思われる事例が書いてあるのが良い。
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本質的、というのが率直な感想です。
日本企業(大手企業に偏重しているきらいがあるが)の失敗の現象を捉えて、その原因を紐解いています。
メッセージは、要は企業の生死のカギは、現場力ではなく、経営陣の意思決定の巧みさである、ということ。
とくに今のような環境変化の大きい時代に、不連続な対応することが求められていることを考えると、経営に関わる人がよく記憶しておくべきことでしょう。