- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492503096
作品紹介・あらすじ
本書は、澤田貴司が初めて語る、
新生ファミリーマートの挑戦を描く物語である。
コンビニエンスストアは成長の踊り場に差し掛かっている。
成長の鈍化、店舗数の飽和、営業時間の問題、人手不足……。
ファミマの年間売上高は約3兆円。
全国約1万6500店舗で働くスタッフ総数は約20万人。
年間の購入者は延べ約55億人。
これだけのスケールの巨大ビジネスを、
いったいどのようにして変革へと動かしていくのか?
2016年9月、
サークルKサンクスと経営統合した新生ファミリーマート。
その社長に澤田貴司が就任した。
澤田は、伊藤忠商事を39歳で辞め、ファーストリテイリングに転じ、
柳井正社長のもとでフリースブームを仕掛けるなど、
ユニクロの急成長を支えた。
その後、自ら立ち上げた企業支援会社リヴァンプで、
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の日本進出などを手がけた。
現場第一主義を徹底して貫くことで企業を再生させてきた澤田が、
新生ファミマの改革で重視したのも、現場だった。
澤田は、全国の店舗を精力的に周り、現場の声を聞いた。
ここから新生ファミマの躍進が始まる。
社員とも積極的にコミュニケーションをとり、
新商品開発、宣伝にかかわり、
デジタル戦略を強化し、地域とのつながりを深める……。
澤田がなぜ、ここまで情熱を注ぐのか。
それは20年前のことが、いまにつながっている。
ファミマの筆頭株主は、伊藤忠商事。
その伊藤忠が、かつて伊藤忠を辞めた澤田を指名した。
そもそも澤田が伊藤忠を辞めた理由は、
「どうしても小売業をやりたかったから」だったのだ。
その澤田が20年後、伊藤忠の最重要企業の1つ、
ファミマの社長を委ねられることになるのである。
まるで奇跡を描いたドラマのような話なのだ。
踊り場に差し掛かっている巨大ビジネスを
大きく変えていく取り組みを広く紹介することは、
再生を目指す日本企業に大いなるヒントになるだろう。
感想・レビュー・書評
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ファミマとサークルKサンクスとの合併から、店舗改革を推し進める澤田氏の物語。非常に参考になりました。いつもながら、上阪氏の平易な用語でわかりやすい内容でした。
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自らの行動、背中で示すというやり方は古いようで、新しいリーダーの在り方かもしれないと改めて感じた。
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ファミマの社長のインタビューをもとにしたエッセイ本。
多数のフランチャイズ加盟店を抱える巨大企業のトップであるも、徹底・一貫した現場主義で、加盟店さんへの感謝の気持ちを忘れないところが尊敬に値すると思った。
ぶれない一貫性と、感謝の気持ちを忘れないことは、働くうえでも、人生を歩むうえでもとても大切なことだと思う。ぜひ私も澤田氏を見習い、原点を忘れずに日々精進したい。 -
リヴァンプの創始者であると言うことで、
オーディオブックで。
活力を頂けます -
実際にファミマ社長就任前に澤田さんをお見かけすることがあったが、もの凄いエネルギッシュな方だと一見してわかった。本日を読み、熱量を持って挑戦、その経験をまた次の挑戦に活かして仕事をされてきたことがよくわかりました。
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伝え方、共感をもってもらう。わかってもらう。右脳的
掛け算的成長を成し遂げる
代理店が楽しく売ってくれる仕組みづくり
いいモノをつくる
正しい努力をする。
自分で考え抜いたかどうか
過去の延長線上で考えてはだめ -
2021/07/16
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チャンスを自分で作り出し、
チャンスをきちんと捕まえる、
ということを体現した方なんだなぁ。
感服・尊敬9割、かすかな僻み1割。 -
WBSで見た内容、という印象。
未来につながらないものは引き算
リーダーは背中を見せて
ブラックスレスレだな…嫌いじゃないけど。
著者プロフィール
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