築地本願寺の経営学: ビジネスマン僧侶にまなぶ常識を超えるマーケティング
- 東洋経済新報社 (2020年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492503225
作品紹介・あらすじ
400年の伝統ある築地本願寺でも
今、変わらなければ潰れます。
「カンブリア宮殿」で注目!
・コロナ禍でもオンライン法要で集客力向上
・予約殺到の30万円からの「合同墓」
・インスタ映えで大行列のカフェ
築地本願寺の「顧客創造」の3つのステップ
ステップ1 「開かれた寺」になり一般の人たちと「ご縁」をつくる
ステップ2 「人生のコンシェルジュ」になって「ご縁」をつなげる
ステップ2 「ご縁」がつながった人たちに門信徒になっていただく
「なぜ、そんなことをする必要があるのか?」
私の提案に、居並ぶ僧侶たちは
半ば唖然としていたに違いありません。
どんな企業も、時代の変化とともに変わらなければ生き残れません。
それは寺院にしても同じことです。
変わりゆく時代の中で仏教の教えという変わらない価値を伝えるには、
その方法や手段も時代に合わせて変化する必要があり、
さらには自らが変化することを恐れてはなりません。
元銀行マン僧侶が挑むビジネスモデル変革とリブランディングから
マネジメントの基本と「常識を超えるマーケティング」が学べる1冊です。
【主要目次】
第1章 新たな時代に変わらない価値をつくる――築地本願寺のサバイバル戦略
第2章 開かれたお寺の「顧客創造」――築地本願寺のリブランディング
第3章 お寺は「人生のコンシェルジュ」――顧客とつながるマーケティング
第4章 目標を共有できる仕組みをつくる――人材マネジメントとリーダーシップ
第5章 なぜ働くのか、なぜ生きるのか――ビジネスマン僧侶のキャリアのつくり方、考え方
終 章 なぜ「新たな時代」に仏教が必要なのか――死を恐れず、「一日一生」を生きる
感想・レビュー・書評
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宗教法人も変化が必要か?
→必要である。
どんな組織においても時代に応じた変化は必要。立ち返るべき拠り所を定め、変えるべきところと変えるべきでないところを明確にし、周りを巻き込んで進める。他人の力も借りる。批判されても、決めたらブレずにやり切る。キャリアはご縁を引き寄せながら創るもの。だから私は感謝を忘れないようにしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お寺は少子高齢化で、人との距離が離れ、より赤字の幅は大きくなる。営利を目的としないとはいえ拱手傍観ではすたれるばかり。そこへ銀行員や人事コンサルだった人が、社外役員を経て寺の経営に。組織を維持し、持続させるために考えるべきことを一つ一つ(提案だけでなく)実行していった軌跡であり、組織の運営や経営に主体的に関わる人にとっての、素晴らしい手引書である。
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銀行員、ヘッドハンター、僧侶、と一風変わったキャリアを歩んできた著者が、築地本願寺の改革に取り組む様子を著した異色のビジネス書。境内の中にあるカフェを訪問して、その変貌ぶりに興味を抱き手に取ってみた。
旧態依然とした文化や価値観の中で、一歩ずつ改革を進める様子を臨場感たっぷりに描いていたが、最も興味深かったのは、死生観・生き方について述べた終章だった。
印象に残ったのは以下の箇所。
◆生きる不安を消し去るためには、「生と死は表裏一体だ」という冷厳な事実を認めることです。そして生かされている今日を、しっかりと生きることです。(中略)私たちにわかっていて、私たちが影響を与えられるのは、「今日」だけ、「今」だけです。(P.212-213)
◆唯一確かなのは、今ここにある現実です。だからこそ、今ここにある現実の中で、自分はどう生きるかを考える。自分の今の役割を知り、どのようにその役割を果たせばいいのかを考える。役割を果たすために行動することに、最大限の力を注ぐ…。(P.213) -
築地本願寺に行って、謎にすごかったから購入。
浄土真宗という伝統的なものについて、何を本質として捉え、どこを現代的に変えていくのか、その点は非常に面白い。
後半は組織改革、チェンマネのことを平易に述べており、そっち側に興味がある時にサラッと読んでみるのもあり。 -
まあ 正攻法だよね 一日一生
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お寺を宗教観まるごとリブランディング中なお話。
寺が身近になる世界は今後求められているだろうから需要はある。
単純に変わった建物を見にいったり宿泊したりしてみたい。 -
18品目、1800円の朝食は前から気になっています!
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まだ敷居は高く感じるが、
なかてまは、さまざまな改革が行われている
ようだ。
お寺の世界に、ビジネスの理屈を持ち込んで
改革を進める元銀行マン兼僧侶の方の本。