ビジネスのためのデザイン思考

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.57
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本棚登録 : 351
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492521908

作品紹介・あらすじ

直観、仮説、物語、綜合-五感を総動員してコト/経験をデザインする技法。エスノグラフィー、ビジネスモデル、シナリオ・プランニング。イノベーションを生む「知のしかけ」を設計するための画期的手引書。

感想・レビュー・書評

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  • ・de+sign 従来の意味(記号)の組み合わせを否定し、変えること。
    ・常識を否定し、眼前の複雑な状況をシンプルに解決しようとする「引き算」のアプローチ。
    ・実践の為に最も重要な推論が、アブダクション。 A!C
    ・リセッションや経済危機こそ、イノベーションの最高の好機。
    ・「はじまり」は、ユーザー問題の状況、「おわり」は解決された状態。「途中」が変化を生じさせるコンセプトやアイデア、モデルである。
    ・最初からビジネスモデルを綺麗にデザインしようと思ってはいけない。

  • 東京大学i.schoolエグゼクティブフェローの紺野先生の著作。i.school年間受講生としては、真新しい話はあまりなかったけれど、あらためて自分がどのような世界(の解釈)の中にいるのかという立ち位置が(少しは)明確になった。デザイン思考を観察→概念化→プロトタイピングとまとめていたのにも共感。一般公理系から演繹していくGroud Theoryの対極として、現場での観察から機能していくGrounded Theory Approachという手法は、デザイン思考の理解としてだけではなく、今やっている研究の立ち位置もこれだなぁと感じた。なかなか簡単ではないけれどちゃんとやり抜こう。
    英語ビジネス本で話題になっているBusiness Model Generationに触れられていた点、翻訳本が出たら日本でも流行るだろうなと感じさせられた。
    唯一あえて難点をあげるとすれば、予備知識無しに本書を読んでも、何をしたらよいのかわからないのではないか、という点。本書には営業ページがなかったので、紺野先生がやっているセミナーの紹介をしておきますw↓
    http://school.jma.or.jp/search/detail.php?seminer_no=1720

  • 再読予定

  • 12.1.6
    末吉先生 参考文献

  • 「デザイン思考」と言えば、IDEO CEOティム・ブラウン氏の本のほうが有名だが、日本時点には本書のほうが、分かりやすかった。本書のエッセンスは、どこかでまとめたい。

    2011.11.13 読了
    2011.11.10 読書開始
    2010.12.25 高円寺の本屋さんで見つける。

  • 今読んでも色褪せないとはどういうこと。。
    未来予測であり、日本ではあまり進んでないってことなのかな。

    それとも、知らぬ間に差は大きくついてるのか、、、?

  • デザイン思考を日本の産業界に早くから紹介し、牽引役を果たしてきた多摩大大学院紺野登教授が、ビジネスパーソンの基礎リテラシーとしてデザイン思考の概念、活用方法を紹介している本。

    デザインという言葉が日本では狭義に捉えられていることを憂い、実際にはよりダイナミックな「知のデザイン」が要請される時代である説く。

    方法論の詳細にも字幅をさいているが、
    ・エスノグラフィーデザイン:顧客や社会の現場から知を獲得する、デザイン思考の起点となる方法論
    ・ビジネスモデルデザイン:コンセプトを顧客価値や市場のエコシステムとの関連性で綜合する方法論
    ・シナリオデザイン:どのような視点をもって戦略を考えるか、またはイノベーションを志向するかの指針を与える方法論
    という三つのアプローチをどう統合的に使うのかという問いこそ、もっとも重要なメッセージであると感じた。

    著者自身は、次のように語っている。
    「これらが、今後の経営の知の方法論のすべてというわけではないが、フォーマルな分析的戦略に対しての、現場の生命感(エスノグラフィー)、従来の企業の枠組みにとらわれない関係性(ビジネスモデル)、一元的なマインドセットにとらわれない可能性(シナリオ)など、これからの経営にとって、有意義な視点を補完する役割を担っているのである。」

  • 一貫して言っている事は、モノではなく、コトをデザインすることの必要性。

    ところどころで起業の例を挙げながらデザインの重要性を述べているが、デザイン以外のファクターには触れず、イノベーション≒デザイン思考という短絡的に結論づけている印象を受ける。

    内容のほとんどがデザイン思考の必要性に割かれていて、具体的な方法論などは内容が薄い。

    デザイン思考というワードが出始めた頃ならば有益だったかもしれないが、デザイン思考の考え方、コンセプトが既知の人、具体的に何をすべきか知りたい人にとっては物足らないのではないか。

  • 「デザイン思考ワークショップ」にてデザイン思考に興味をもったので購入。
    難しすぎて理解できなかった。
    「定量調査でマスの意見をきくのではなく、たった一人でも次の時代の現実となるユーザーを発見するのがビジネスのデザインでは重要になります。(p.154)」

  • 紺野先生の著書。2010年に出版されたころから実は気になっていたが、なかなか読む機会がなくて、今回ようやく読了。

    20世紀的な工業社会気質を批判し、21世紀はデザイン思考であるべきであると主張されている。
    個人的には、「アブダクション」が今かなりホットなトピックであり、その内容が記載されていたので、よかった。

    従来の分析的な最適化では新しいものや考え方、イノベーションは生まれないとし、顧客基点(ディマンドサイド)の創発的なものでなければならないという。

    JRのSuicaの事例も、交通マネーという枠を超えて、消費にも活用できるように志向したおかげで飛躍的に発展したという。以前、山中先生のデザイン本で、入り口の角度の話などを試行錯誤した話があったが、Suicaはイノベーションの宝庫であるなぁと感じる。

    また、エスノグラフィー的なアプローチにも深く言及している。
    僕もこれには賛同しており、なぜ、前時代的なアプローチの分析がダメかといえば、そもそもデータとして現れていないものが多すぎるからだ。そこでエスノグラフィーのように現場視点での改善案が生きてくるわけである。

    最近の社会構成が階層型でなく、ネットワーク型である点にも触れており、その相互的作用がプロダクトに与える影響をいかに経営に活かすかという難しい提言もある。

    とにかく、非常によい内容で、いい刺激をもらえました。
    グラフィカルで読みやすいです。

    ■目次
    Part1 知のデザインの世紀
    1、知識デザインとデザイン思考
    2、産業社会の知となったデザイン
    3、イノベーションを生むデザイン・マインド
    Part2 デザイン経営の知的方法論
    4、コンセプトをデザインする―質的データのデザインの方法論
    5、ビジネスモデルをデザインする―関係性のデザインの方法論
    6、シナリオをデザインする―時間・空間のデザインの方法論

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著者プロフィール

紺野 登(コンノ ノボル)
多摩大学大学院教授
多摩大学大学院教授、慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、エコシスラボ株式会社代表。1954年東京都生まれ。1978年早稲田大学理工学部建築学科卒業。博報堂勤務などを経て現職。博士(経営情報学)。イノベーション経営を推進する一般社団法人Future Center Alliance Japan代表理事、Japan Innovation NetworkのChairperson、日建設計顧問などを兼務。約30年前からデザインと経営の融合を研究、知識生態学の視点からリーダー教育、組織変革、研究所の場のデザインなどの実務にかかわる。主な著書に、『ビジネスのためのデザイン思考』(東洋経済新報社)、『知識デザイン企業』(日本経済新聞出版社)、『デザイン・マネジメント』(日本工業新聞社)、野中郁次郎氏との共著に、『知力経営』(日本経済新聞社、FT最優秀マネジメント・ブック賞)、『知識創造の方法論』『知識創造経営のプリンシプル』(ともに東洋経済新報社)、『構想力の方法論』(日経BP社)、『美徳の経営』(NTT出版)などがある。

「2020年 『イノベーション全書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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