新しい市場のつくりかた

著者 :
  • 東洋経済新報社
4.01
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本棚登録 : 945
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492522059

作品紹介・あらすじ

新進気鋭の経営学者が豊富な取材に基づく企業事例と古今東西の蘊蓄で語り出すこれからのビジネスでの戦い方。

感想・レビュー・書評

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  • 某対談記事で作者のお話がとても面白くて読んでみた。
    長かった。タイトルほど硬い本でもなく、読みやすいのだけど、やはり興味がない分野で、自分の仕事にも直接生きるわけでもないからかな。
    でもドキリとする箇所がいろいろあって、読んで良かった。日常の目線か変わるかも。
    水泳帽の話と前世のカルマと考えて介護医療用品の改革が遅れるという話が面白かった。

    市場が創造されるのは、生活をこんなふうに変化させたいという文化の話。

    市場で流通するどんな商品も、それは誰かの幸せを実現するということが前提。

    商品の価値ルーツを真っ向から考えようとすると、どうしても話が宗教論に似通ってきます。何に価値を認めるか、という基準を突き詰めると、そこには科学とか技術とかを越えた人間の観念、まさに価値判断についての議論にならざるをえない。

    それを問題と思う意識自体が人間による発明なのです。つまり、問題とは発明されるべき対象です。いつかどこかの誰かがそれを問題として設定しなければ、いつまで経ってもその問題は世界のどこにも存在しない。

    生活という行為自体が一つのものづくり、製品開発であるわけです。言ってしまえば、消費することというのも「ヒトの暮らしよう」、あるいは「生態という製品」の開発行為である。

    どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやって今の世界を近づけていきたいのか、そのために自分は何をしていくのか、そのツールとしてどんな商品を自分は開発するのか、という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか。

    知らない人と最後に仲良くなったのはいつですか?

    希望とはあるとは言えないし、ないとも言えない。それは道のようなものである。地上にもともと道はない。歩く人が多くなれば、それが道なのだ。(魯迅「故郷」)

  • 時を得て「これだ!!」と思う本に出会う瞬間がある。企画としての在り方、今後の方向性、会社、学んだことの活用、そしてこの本…まさに今これだと思う。
    本書のメッセージはタイトルの通りだが、内容は恐ろしく広く深い。経済、経営、心理、哲学、人文科学、歴史、生物、工学ひいては宗教まで広がるが、一環して市場創造、価値創造に繋がっており、それでいて商店街のおばちゃんにもわかる商品企画の根本。
    全てが府に落ちた。ここから一気に進める!
    …この先生講座持ってへんかな…。

  • ページ数とテーマの外見よりもスラスラと読めていける内容だった。ビジネス系初心者でも面白いと思える本だった。

  • これは良いです。1ページ1ページ、読み進めるのが本当に楽しかったです。

  • ◯私たちは意図せずめぐり逢う知識との出合いを確保しなければなりません。(305p)

    ◯どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやっていまの世界を近づけていきたいのか(中略)という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか(335p)

    ◯私たちは何かに名前を付けてしまうと、それ自体を見る必要を感じなくなってしまう(354p)

    ★イノベーションには用途開発、文化やライフスタイルの開発が必要である。自分が気づいていないことがあるのではないか、ということに気づかせてくれる良書である。ただし冗長である。

  • 新しい市場を創るなんて、、、そんな難しいテーマに立ち向かうために。

  • 一般的な商品開発=技術開発だが、文化を新たに開発することの重要性を説く書。
    「知らない人と最後に仲良くなったのはいつですか?」という言葉が印象的。

  • スティール・ボール・ランより、ツェペリの言葉。「『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!」「いつも最短の近道を試みたが『一番の近道は遠回りだった』『遠回りこそが俺の最短の道だった』『この大陸を渡ってくる間 ずっとそうだったそして おまえがいたから その道を渡って来れた』。

    少年漫画の典型的な例のこのセリフが、まさにぴったりの一冊。市場創造は、問題を問題化すること、生活を変える覚悟と意欲をどれだけ持てるかということ。いつの間にか失敗を恐れ、安牌志向になり、二番煎じとなり、見回すと誰もいなかった、みたいな状況が起こるのはビジネスでは当たり前だったはずなのに、組織の大きさは個人の感覚を麻痺させ、自分で考える力を失わせる。

    友の屍を越えて前に進むか、先人の壁を超えて前に進むか、世界が速く小さくなっているなか、どれだけ広く厚い思いの風呂敷で誰かを一人でも多く包みこむことができるか、そんな思いが、市場を想像していくのだと思う。不遜や傲慢であることを自覚し創る市場において、その人はおそらく地に這う神となるのだろう。

  • 膨大な数の企業とのインタビューで得た事例の多彩さ、経営学だけでなく文化人類学も研究し、かつ雑学やうんちくを溜め込んだ著者の引き出しの多さ、そして書き手の人柄をほうふつとさせる文体があいまって、とにかく面白く、かつ読みやすい本です。

    続きはこちら→
    スミスの本棚特別編 コメンテーターが薦める「旅先で読みたい本」
    http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/special.html#book06

  • 「知らない人と最後に友達になったのはいつですか」。
    目から鱗の問いでした。日本企業の現状を説明するのに、十分に説得力のある分析でした。

    個人的には、組織から与えられた仕事をこなす事で、いっぱしのビジネスマンになったつもりでいた自分に気づかされました。

    テレワークのおかげで会社や社会との距離感が変化した今、一個人の有り様も大きく変化しています。この変化をチャンスとしてモノにできるかが、これからの人生に大きく影響しそう。

    当事者意識と世界への優しを持ちつつ、日々勉強を重ね、問題開発者を目指します。

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