これからのマネジャーの教科書

  • 東洋経済新報社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492522196

作品紹介・あらすじ

変化が激しく先行きが見えない時代に、なぜ、あの人は成果を上げ続けることができるのか?

キリンビール、パナソニック他、第一線で活躍するマネジャーには共通点と法則性があった。

10万人のビジネスパーソンが学んだグロービスの調査結果を初公開。

組織で成果を出す力[スキル]
仕事に対する想いの力[ウェイ]
周囲の考えとの違いを乗り越える力[ギャップ]

3つの力を獲得、強化し、自分自身を変えることで、「期待を超えるマネジャー」になれる!  

上に合わせても下からは慕われない。下ばかり大事にしても横から足を引っ張られる。
しかし、そうしたしがらみにとらわれながらもジレンマと戦い、上司、同僚、部下を味方につけて
「周囲からの期待以上の成果を上げるミドルマネジャー」もまた存在する。
こうしたミドルマネジャーからは何ごとも前向きに捉え、いかなる困難も成長の糧として、
常に変化、進化、成長していこうという前向きなパワーを感じる。
さらには、自らの志を持ち、働くことを楽しんでいるように見える人もいる。

「常にイキイキと仕事に取り組み、周囲からの期待を超える活躍をしているミドルマネジャーと
そうでないミドルマネジャーの違いはどこから生まれるのか?」

本書は、この疑問への答えを探るために、期待を超える成果を上げている40名以上のマネジャーに
インタビューを行い、その結果をまとめたものである。 
彼らは、それぞれ自分の価値観をベースに、自分なりの方法で、必要な能力を獲得し、未知を切り開いていた。
しかし、そのような中でも、彼らから共通して学びうる大切なポイントがたくさんある。

感想・レビュー・書評

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  • マネージャーになる前となって1年経過した後に読んだが、感じ方が変わった。

    マネージャーになる前は、会社と言う組織・取り引き先で様々な人に板挟みされながらいかに結果を出し続けるかと言う、とてもスケールの小さな話に見えたが、実際会社で結果を出すには必要不可欠なスキルであると実感した。

    自分の強みとモチベーションの源泉を知り、壁にぶつかった時にどのように立ち直り、乗り越えるかを認識するという内容。

    今年で30歳になったが、このタイミングで自分を見つめ直すいい機会になった。

  • 『これからのマネージャーの教科書』

    マネージャーってなんだろう?
    定義ってなんだろう?
    これからの時代に要請されるマネージャーの要件とは何だろう?
    それが購読動機でした。

    ◆2タイプのマネージャー
    ①現行維持のマネージャー
    ②自己変革できるマネージャー

    ◆②の共通事項
    環境と自己を対比し、内省できる力があること。

    他社、他者との比較。
    客観視するひとつの方法。

    ツイッターやこのブックログも他者の関心の方向性を知ることができます。
    ネットが作られて早いもので20年近く。

    知的好奇心を加速させる意味でも有り難いことです。

  • 「これから」というほどにマネジャーの仕事を理解していないが、上司が置かれている状況を知るために読んだ。


    「マネジャーの仕事とは、極めて複雑で一言で表すのは不可能」この言葉に全てが詰まっている。

    ある意味、上司の苦労や苦悩はミドルマネジャーの正常範囲のようだ。


    本書は下の疑問に答えるべく執筆された。
    「イキイキと仕事に取り組み、周囲からの期待を超える活躍をしているミドルマネジャーと、そうでないミドルマネジャーの違いはどこから生まれるのか?」

    グロービス経営大学院の学生40名へのインタビューをもとにしている。

    期待を超えるミドルマネジャーの定義。
    組織のしがらみの中で、環境に合わせて自己を変革し続けながら、組織として周囲の期待以上の成果を上げ続ける人。

    期待を超えるミドルマネジャーに見られるスキル。
    ・組織で成果を出す力
    ・仕事に対する想いの力
    ・周囲との考えの違いを乗り越える力

    ー本書での学びー
    ・経営者やマネジャーを見ているとスキルが足りないのでは?と思うことがある。その人の尖ったスキルと、私が考えるマネジャーのスキルとが一致しないだけのようだ。別の物差しで測る必要がある。

    ーメモー
    過酷なペース、細切れの仕事、守備範囲の広さ、頻繁な中断、行動志向の強さ、行動のコミュニケーションの重視、ヨコの関係の重要性、主導権を取りづらい状況で主導権をある程度確保するための苦心ーこうした要素がマネジメントという仕事の特徴である。

  • ・本書はグロービズ経営大学院の講師が、通学しているミドルマネジャーの声を参考に、ミドルマネジャーに必要なものをまとめたもの。インタビューしたミドルマネジャーは成功している人たちなので非常に前向きであり、全てを真似することは難しいが取り入れられるものだけででも実践すれば効果があると思われる。
    ・ミドルマネジャーに求められるものは、組織で成果を出す力(スキル)、仕事にたいする強い思い(ウェイ)、周囲との考えの違いを乗り越える力(ギャップ)が必要。
    ・組織のメンバー一人ひとりの強みや弱みを認識し、その組織において自分がどういう点に集中すべきか、どういった役割を担うべきかを正しく認識する必要がある。
    ・リーダーシップには、支援型、コーチ型、委任型、指示型があり、メンバーの成熟度に応じて使い分ける。
    ・自分の強みと言えるレベルでの必要なスキルを獲得している。ここでのスキルとは、体系的・包括的なものでなく、その場その場の仕事を高いレベルで行うための限定的なもの。
    ・ウェイには、WHAT型(何をやるか)、HOW型(どうやってやるか)、Where型(どこでやるか)、WHO型(誰のためにやるか)がある。日系大企業ではプロセス重視のHOW型が多い。WHO型では、自分の成長のためや社会貢献などがある。
    ・ギャップへの対応には、突破型(自分の主張を貫く)、両立型(相手の考えに応じつつ自分の主張も貫く)、適応型(相手の考えを受け入れ主張はおいておく)がある。
    ・自己改革するには、自己認識を深め、都合よく解釈し、持論を導き出す。
    ・スキル:①自己認識「現在の業務における強みと弱み」②自己解釈レンズ「不足スキルを組織でどのように補い、組織として成果を出すか(自分でスキルを高める必要があるもの)」「取りうるリーダーシップスタイル」③スキルに関する持論
    ・ウェイ:①自己認識「これまでの成功体験・失敗体験」「周囲の価値観で自分に影響を与えたもの」「働くこちに対する価値観に変化はあったか」②自己解釈レンズ「働く目的(What型、How型、Where型、Who型)」③ウェイに対する持論
    ・ギャップ:①自己認識「周囲との考え方の違い」②自己解釈レンズ「取りうる選択肢(突破型、両立型、適応型)」「選択肢を選んだ理由を都合よく解釈」③ギャップに関しての持論
    ・持論を言語化することで意識を確固たるものにできる。メラニアンの法則で目に見えるものはより自身の意識を強くさせる。
    ・3つの力が弱くなったときは、過去を棚卸して本来の強みや持ち味を自己評価しなおす。
    ・小さな成功体験を積むこと努力をする。


  • 卓越したミドルに求められる3つの力の説明と、元となるインタビューが掲載されており、ミドルとして考える軸やロールモデルの設定に役立ちそう。
    事例の卓越してミドル達がみんなMBAを取得しており、ミドルたるものMBAは必須なのか、、?と思ったが読み終わってから著者がグロービスで、インタビュー先が卒業生だからみんなMBAなのか、と納得した。

  • ・異動などの転機を都合よく解釈して行動を決める
    ・自分の強みを特定し磨いて行く
    ・「私はこのために働いている」と言えるものを作る

  • 自己変革のプロセスを構造化し、手の届きそうな方々の事例でそのプロセスをなぞる形式が、大変わかりやすく、実行に移しやすい内容だった。

  • マネージャーに求められるスキル、考え方について、体験談をもとに学び考えさせられる本。
    常に考えたいこととして、期待通りの成果を上げるのではなく、期待を上回る成果を上げる、ということ。そう考えることが、自身のスキルを上げ、ウェイを持ち、結果生じるギャップを乗り越えていくため、その3つの力を備えるための根本的な考え方である。
    また、過ごす中でそれらを失いそうな時、自信消失してしまう時は訪れる。そういった時に自分を立て直すための方法、そもそも失わないための方法を自分なりに持っておく必要がある。
    特に心身リフレッシュは必要だと感じた、今は仕事に勉強など追い込まれた生活をしているが、そんな時にこそリフレッシュする時間を設けること、それが逆に成長を早めることもあるのではないかと考えた。

  • リーダーの暗黙知を知れる良い本
    ざっくり、以下2部構成
    ・体型的に学べるパート
    ・他のビジネスマンの経験から学べるパート

    自分がリーダーになったら、読み直したい

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著者プロフィール

ビジネスの創造や社会の変革に挑戦する高い志を持ったリーダー輩出のために尽力。2022年2月時点で在校生・卒業生の累計は約1万人に達し、日本最大のビジネススクールへと成長しています。その他、関連事業として、 グロービス・コーポレイト・エデュケーション、グロービス出版、GLOBIS 学び放題、グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャー・キャピタル事業、 GLOBIS知見録、出版/電子出版事業 一般社団法人G1、一般財団法人KIBOWがある。

「2023年 『読めば3年後の未来に先回りができる 入社1年目からの「働き方」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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