- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492532751
感想・レビュー・書評
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戦略的直観と単なる直感は違う。大山康晴も同じような事を言っていた。曰く、カンとヤマカンは違う。その「カン」の源泉を、クラウセヴィッツやシュンペーターなどの説、孫氏など東洋の思想も引用して解説している。また理屈を科学的に説明したりもしているので、アヤシイもんじゃないんだよ、と納得する。
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物事の進歩は新たな思考の飛躍ではなく、これまでの発見・発明の理論を選択・融合させ論理として昇華させることによってなされる。それがひらめきであり直観である。知識をどのように生み出すかという源泉について経営学であらたに試みた一冊。
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なかなか気合いの入った一冊。
戦略策定の
目標を決め、現状とのギャップを埋める
というプロセスを真っ向から否定。
現状から見える目標には、イノベーションのような劇的なものはない、とし
戦略的直観が導くものにこそ、イノベーションのシーズがあるといった内容。
その部分は
「 曲がり角を曲がって、そこから成功した戦略(戦略的直観から導かれた戦略)は
成功したあとからは入り口に見えるが、
今までの道(通常の戦略策定)からすると、先の見えない道に見える 」
といった本書内の表現に集約される。
その戦略的直観の例として、
天動説→地動説のパラダイムシフト
脳科学のパラダイムシフト
MS→Googleのパラダイムシフト
などを例に挙げ解説。
戦略的直観(いわゆる閃き)は
既存のものを組み合わせて作り上げられ、
その際にはゼロベース思考で
(なので、知識・ケースなどの知識の引き出しは多めに)
という主張で、そこは当然かとも思うが 笑。
通常の思考も、少なからず閃きがあるという説明はなるほど、といったところ。
多岐にわたる事例から、筆者の主張を紡ぎだす内容の濃さはなかなか。
完全なビジネス書ではないが、なるほどなーと思わせる内容。
最初がキツイが、途中から一気に面白くなりました。 -
■戦略
①進歩とは飛躍ではなくパラダイム転換。
②私は決して自分の思い通りに動いたことはなく、、常に状況に左右されてきた。予想される未来の状況にあわせて、自分の方針を変換した。(ナポレオン)
③創造性とは、まさに物事を結びつけることである。
④実行手段を探せ。大志を抱け。懸命に努力せよ。その繰り返しだ。
⑤教育は去りゆく過去ではなく、人類が経験したことのない未来をテーマとしている。
⑥機会に備え、機会を見極め、機会に基づいて行動すれば、多くの事柄を成し遂げることが可能だ。
⑦目標ありきではなく、まずは小さな労力で効果の大きい機会を探し、その中から目星をつけてゴール設定するべきだ。 -
内容は面白いが、訳が硬くて残念。