- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492532775
作品紹介・あらすじ
ビジネス、社会、組織、個人の成長や進化に役立つ究極の方法-。それがシステム思考です。こんな「どうして?」にため息をつく方々のための実践的処方箋。
感想・レビュー・書評
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・『「学習する組織」入門』をメインで読みながら、サブテキストとして読むと、「学習する組織」概念の言わんとするところの理解の助けになる。
・この手の本を何冊読んでもわかりづらいのは何故かが分かってきた。「学習する組織」概念の中心をなす「5つのディシプリン」という概念はそれぞれが相互補完的であり、5つを統合したものが「学習する組織」概念なので、章立てして5つのディシプリンを説明しても、単独の章立てでそれぞれのディシプリンが完結しない。各章にそれぞれの要素が入り組んで入り込むので、どこを読んでいても互いの要素が関係し合う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
”他社の方との打合せで「U理論」を聞いた帰り道、書店でふと背表紙が目にとまって購入。まさにシンクロニシティ!それにしても、この表紙はどうだろう。電車内で読むにはちょっとはずかしい…
<読書メモ>
・現在は過去のさまざまな影響の集結する点(p6)
現在の行動は未来のさまざまな時点に影響を与える(p7)
★問題が起きたとき、好循環の人たちはそれを必ずしも悪いこととは捉えません。むしろ改善のチャンスである、くらいに捉えています。(略)「自分は何を知らないのだろう?」「何を見逃しているのだろう?」と考えることで、自分自身のメンタル・モデルは常に進化します。(p.18)
★U理論(p.36)
3つのフェーズと5つのステージ。
フェーズ1:谷を降りる(共指導、共感知)
フェーズ2:底をうつ(プレゼンシング)
フェーズ3:谷を上がる(共創造、共進化)
・行動を変えるのではなく、環境を変える(p42)
★「私はうまくいくときも、いかないときも、何ごとも『学習』だと思っています。学習者の視点で見れば、どんなに大変なことがあっても、それは学習の機会だと考えられます。(略)どんなにうまくいっても浮かれることはありません。成功したらなぜうまくいったか、次はどのようなチャレンジに取り組むか、と考えるからです。」(p71)
★Sさんは思わず「確かにそうだが、社員たちに俺が満足するビジョンを作れるだろうか?」と聞き返しました。友人は「社長が社員を信頼せずに、社員が社長を信頼するだろうか?そもそも社員が求めているのは君を満足させるビジョンではない。自分自身を奮い立たせるビジョンだ」(p115)
・「自分たちは自部門の仕事を終えさえすればいい」というスタンスでした。
(中略)
真の問題に気がついたチームは、新しいビジョンと目標を設定することにしました。(p141-143)
#真因をさぐりだし、対処する!
・イースター島のモアイ像の謎(p158)
よく調べてみると、実は顔だけの像ではなく、どれも胴体があったのです。ほとんどのモアイ像は胴体が地中に埋まっていました。その後の調査で、高さは平均6メートル、最大20メートル、重さ20トン・・・
#モアイの豆知識
・事例:サステナブル・フード・ラボ
サステナビリティ研究所+SoL(組織学習協会)” -
11のツールと、個人・組織・事業戦略・社会で陥りやすい例とそれを改善するための視点の変え方について書かれている。特に例については具体的に書かれており、どんなに時に視点を変えると良いかが理解しやすい。
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この説明でシステム思考というものを理解できるようになる人がいるのかな?
書いてあることの内容は、日本語としては、もちろん分かるのだけれども、応用可能だと思えるレベルで理解することは、自分には無理。 -
システム思考のための回転図の使い方がわかった。バランス型と自己強化型。
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訳本よりわかりやすいが、基本構造の説明なく事例のループ図が展開されているため追いつくのが大変でした。
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システム思考を学ぶ上で、入門となる本。簡単に読めてわかりやすい。
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こういう思考の整理術本は結構あるけど、合理的な考え方を背景にしていてスッキリ頭に入った。
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身近に見られるシステム思考の原型をたくさん示してくれています。それぞれの事例が、コンパクトにまとめられすぎている印象があり、個人的には「ドネラ・メドウズの世界はシステムで動く」などのどっしりとした物を読んでから、この事例集を読んだ方が頭の中のイメージの広がり方として良いのではと感じました。