- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492533857
作品紹介・あらすじ
1年で黒字化、2年で売上倍増。ここまでやれば、会社が変わる!
営業力強化とコストダウンの両輪で、企業をハイスピードかつ抜本的に立て直す!
著者は日本電産の元M&A担当役員として、稀代の経営者・永守重信氏の直接指導の下、M&Aでグループ入りした子会社数社の再建に携わってきた。本書は、その過程で永守氏から伝授された数々の経営手法をベースに、その後著者が経営コンサルタントに転じて得た実践メソッドを組み合わせてまとめ上げたものである。その内容は、営業改革からコストダウンの手法、リーダーシップと企業カルチャーの変革にまで及ぶ。独自開発した図表をふんだんに用いながら、メソッドを実践することで、カリスマ経営者でない普通の企業経営者でも、日本電産流の速攻・即効経営の成果をあげることをめざす。経営者、経営管理者にとって、類書にないきわめて詳細かつ具体的な手法に踏み込んだ「全社改革」の指南書。
感想・レビュー・書評
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どんなものか斜め読み。には、ちょっとボリューミー。
・高杉良の日産労組が舞台の2部作を読んでみたい
・つまるところ、企業文化が大切で、そのためには人が大切。人を育てるには畏怖されるだけのリーダー(情熱・スキル)が必要。
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日本電産系の本読んだの初めてだったけど、シンプルにすげえなと思った。これを徹底して実行できてるからあれだけターンアラウンド案件で成功してるんだなぁ、と。ワイもPMIやる時に実践しようと思った。
日本電産の経営手法に興味湧いたな。他の本も読んでみようかな -
泥臭く、力強い内容。日本電産が行った40数件のM&Aで行われた方法が具体的に開示されている。マネージャの課題図書だわ。
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商売の基本である「営業」。M&Aの成功事例で有名な日本電産ではどのように営業を捉え、買収先の企業に植え付けていくかという一連のノウハウを紹介している。ここで特筆すべきなのは、「植え付ける」という難題に何度も取り組んだ実績があるため、他の会社文化を変更しながら営業力を高めるという再現性がある点である。企業で働く者として、(単一の業務でない限りは)how-toをそのまま移植することの難しさを身に染みて理解しているので、この再現性には高い価値がある。
営業のhow-to部分の内容はキーエンスの営業を聞き取ったものに大変よく似ている。ぱっと見聞きした限りは驚きを伴わないような当たり前の内容なのだが、やはり、当たり前のように見えることを愚直に管理して実行しそれを継続していくのはすでに当たり前とは言えないスキルと価値ある文化なのであろう。 -
ダラダラ会社にならずに、キビキビ徹底会社になるために、週ごと、日常でしっかり振り返ることの大切さが伝わる1冊。まず、やってみようと思える、喝をくれる本でした。
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凡事徹底が大事。
納得感があるので、受け入れやすい -
”「営業改革の本だよ」とのことでお借り。
著者は、ゴーン流の改革が始まる前の日産自動車出身で、日本電産に魅せられて転職した方。
前半はメソッドの話が多いけど、実は、後半に書かれているカルチャーが重要との記述に納得。
<キーフレーズ>
・戦いに勝てる強い軍隊にするためには(p.009要約)
優れた武器 → メソッド、経営手法
兵士の鍛錬度 → 企業カルチャー
優れた指揮官(状況変化に応じた最適な作戦を授ける) → 経営リーダー
・本書では構成上メソッドを先に持ってきているが、考え方としてはあくまでも、「意識改革(カルチャー改革)」が前提である。(p.011)
・社内を「コストダウン熱中集団」に転換させる(目次より)
・自社の市場構造を分析する
図表2-4 顧客別売上一覧 ※どこの会社の営業部も作成している売上高リスト
→(パレート図 のエッセンスを入れる
図表2-11 顧客内シェアのデータ
→図表2?12 市場見える化マップ (自社と競合との入り込みリスト)
※どこまで入り込めているか? これを会社単位でやると大きすぎるとすれば部署単位、顧客キーパーソン単位にする?
・新規市場開拓
自社シェアと世の中シェアのミスマッチからスタート。
→STEP A:新規攻略用 製品・市場戦略マトリクス ※ここでPPMをつくる。Before/After をいれる?
→STEP B:攻略市場の抽出、新規攻略先リスト
・客先別売上高と管内業界企業売上高
図表4?3 ※マーケットはこんなに広い!を見る
●営業強化 フォローメソッド
・いい会社は徹底的にやり、それでも満足せずに、全員でさらに上をめざしている(ファーストリテイリング 柳井正社長)
・わかっているが、やっていない企業が大部分(p.150)
・図表5-4 営業部門で使う「方針管理」のフォーマット
※左に月別の目標・実績・評価、右に方策と月別の実行状況評価(○:100%以上、△:80?100、×:80%未満)
※やっているけどできていないのか、やってなくてもできているのか、はたまた…
・週次管理:ガンバリズム経営脱却の特効薬
メソッド2:1週間ごとに、その月の月末着地見込みを全員で議論する (p.166)
●6章 コストダウンと利益創出のメソッド
・事業所制 ※開発の役割、関節の義務(小さな本社、予算内進行)
・時間当たり生産管理 ※1日に何個つくるか→1時間で何個作るか。★経営者が時間でものを見ようとしないかぎり解決しない
・図表6-16 粗利額と時間あたり粗利額の2面図 ※もうかっているように見えてそうでもないもの。あまり儲かっていないように見えて実はもうかっているもの ★これをあぶりだしたい!
●7章 スピードと徹底を究める ※これ、うちでも言える!
・図表7-2 スピード化・徹底化実現のための導入項目
部署 対象項目 3ヶ月以内 6ヶ月以内 1年以内
営業 徹底 一人あたり訪問件数 月50件 月100件
スピード 顧客問合せへの回答 翌日
見積り回答 3日以内 24時間以内
生産 徹底 時間当たり生産 朝一番ロケットスタート 30%改善 50-100%改善
等
※PDCA的な…
・事業計画の「ストップ・ザ・未達」をいつ減させる
・条件1 未達を許さない経営者の関所
・条件2 計画の進行管理ができるマネジメントのフレームワーク (売上・原価・利益)
・図表7-5 トヨタの組織に「徹底力」を生じさせる3つの強さ
リーダーシップの強さ
末端組織の実行力の強さ
マネジメントのフレームワークの強さ
●8章 企業カルチャーを変革する
・経営者のリーダーシップとマネジメントスタイル
「1つ目は謝意を動かすため、自分の考えていることを伝える『訴える力』。2つ目は白か黒か、右か左かを決める『決断力』。3つ目は『絶対逃げないこと』」(永盛社長) p.256
★私はそれによって社風改革、今様の言葉で言えば企業カルチャー変革という(略)貴重な経験をさせてもらったわけであるが、同時に、企業カルチャーを変革させると、今まで眠っていた企業が、どれほどとんでもない「化学反応」に近い連鎖的変化を組織の隅々にまで起こすものか、という事実を当事者の一人としてまざまざと見せていただいた。p2.61
※ここ、かなり響いた。これからやることへの期待感も高まる!!
・営業組織のカルチャー変革 ? 小さな成功とその連鎖
訪問件数100件運動を突破口に P.272
・図表8-9 企業カルチャー変革に必要な「成功の連鎖」
※当社の場合、何と連動させると成功と感じられるか
★トップによる不退転の決意と組織に対する揺さぶり p.290
スローガン経営や願望経営では、企業カルチャーは帰られない
※「一番以外はみんんあビリや!」(永盛さん)
・上杉ようざんが打った手は、自分の周りに、若い火だね藩士の突出集団を設けたことであった。p.292
※これにより米沢版はよみがえる
・畢竟、「人を変えて、企業を変える」
・逃げない経営
以上!
<きっかけ>” -
分かりやすいが、普通です。
普通の事を徹底するのが難しいと学ぶ -
長年、日産自動車で働き、その後日本電産に7年間勤務し、様々な企業の立て直しをしてきた川勝宣昭さんの本。ずいぶん前に電子書籍で購入していたんだけど、ようやく読了。
良い会社を作るためには「リーダー、メソッド、カルチャー」の三位一体である、というのは確かにその通りだな、と思った。本の内容としてはメソッドが中心として、後半部はカルチャーの変え方やリーダーのあるべき姿についての記載があるという構成だけど、メソッドについては、割と目から鱗的な手法が多く、確かにこれを実践できれば企業は強くなるな、と思ったりもした。もちろん、実践するには強いリーダーの存在とカルチャーの変革が必要不可欠ではあるけれども。 -
日本電産の思想が垣間見える一冊。凡事徹底を実行し着実に収益を上げる様がありありと理解出来る。年々厳しさを増す日本の製造業界において指針となる思想なのでは、ないだろうか。
著者プロフィール
川勝宣昭の作品





