LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

  • 東洋経済新報社
3.87
  • (275)
  • (383)
  • (243)
  • (51)
  • (18)
本棚登録 : 4465
レビュー : 475
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533871

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • とても良い本。
    ただ、至る所でこの本が絶賛され、ネットなどにも大まかな概要が出ているので、そちらを見るだけで大体のことは理解できるかも。
    400ページ近くの大作を果たして読む必要があるかどうか。。
    逆に言うと、それくらい社会にインパクトを与えた本とも言えます。

    簡単に言うと、人間の寿命が100歳近くにまで伸びて、
    (特に若い人の)キャリアの歩み方が変わってくるだろうという未来予測本。
    これまでは教育→仕事→引退の3ステージだったのが、
    最初のステージに受けた教育だけでは、(知識・スキルが陳腐化して)仕事のステージを最後までこなせないだろう、
    そのため、もっと色んなステージが出てくるだろう(例えば、仕事のステージの途中で一旦、学びなおしのため大学院に通う、など)、
    さらに長寿化によって仕事の期間を延ばさないと、(収入のない)引退時に最低限の幸せな生活ができないだろう、という内容の本。

    テクノロジーの変化が社会にどうインパクトを与えるのかを論じた本が多い中、
    長寿化社会に目を向けたのは著者のユニークさが出ています。
    長寿化社会が起こると、「体の健康」が大きな資産価値を持ち、ますます健康に注目が集まってくるのかもしれません。
    (そもそも体が健康じゃないと、働けないし。)

    若い人は、一通りこの本の内容を理解しておいて、
    将来に備えておいた方が良いことは間違いなさそうです。

  • ロンドンのビジネススクールの教授の2人がこれからの人生100年時代を生き抜くための働き方やお金の付き合い方などの生活スタイルの変化について様々なデータなどを基にして提唱した一冊。

    教育→仕事→引退という従来の流れからエクスプローラーを経てインディペンデントプロデューサーやポートフォリオワーカーという新しい働き方などもっと多様な生き方をして、人生100年時代を幸せを感じながら生きる術を学ぶことができました。
    またジャック、ジミー、ジェーンという世代の違う三人のモデルケースとともに今後の生き方がどう変わっていくかも書かれており、よりリアルに100年ライフの過ごし方や3ステージからマルチステージへの変化を感じることもできました。

    そんな本書の中でも休日の過ごし方もレクリエーションからリ・クリエーションという余暇を楽しむという概念が今後なくなっていくというところは衝撃を受けました。

    今までの決められた3ステージではなく、柔軟に生きていくことは教育の在り方や企業の方向性、そしてパートナーとのより深い理解を必要とすることなど自分1人では乗り切れないものではありますが、常に自分への理解を深めることや無形の資産を築くことで適合していけると感じました。
    そんな来るべき未来に備えとなる一冊だと感じました。

  • そこまで響かず・・・

  • 2016年度のビジネス書の1位だったこの書籍。
    これから(というか僕らも)の人類は100歳以上生きるのを前提に考えて、個人も社会も変わっていかないとヤバイよ。空いた時間はレクリエーションからリクリエーションにしないとね、ってのを延々と書いてる。
    正直もうちょいコンパクトにまとまったんじゃないかなと思いつつも、裏側にある膨大なデータの分析は大変だったんだろうなと推察できます。

  • 今の子供たちが大人になったときの平均寿命はどれくらいになるのか?

    これには平均寿命の2つの考え方が大きく影響するらしい。

    将来の平均寿命は今と変わらない、という見方をするのが「ピリオド平均寿命」。国などで制度設計に採用されている考え方とのこと。

    もう一方が「コーホート平均寿命」。社会の健康への啓蒙活動や医療の進歩を計算に入れる考え方らしい。
    コーホート平均寿命によると、前述の答えは100歳以上!

    こうなると、今の世の中で言葉にもしていない、大前提の条件であった、「子供」「勤労年齢」「お年寄り」の3ステージが覆される。
    20代までに知識を蓄えて、60代までに財を成し、10年から20年間余生を楽しむ・・・これが幻となる。

    そんな混沌とした大海原を想像する。
    もしかして、これからの世の中は今までの延長にはならないぞ!
    そう思ったら、まず最初に自分が何者なのか、価値感を問う時間を取ることが最重要になりそうだ。

    10代20代に努力して蓄えた知識だけを当てにせず、仕事から学び、年下からも学び、いつでも知識を蓄えてスキルアップする柔軟な体制づくりを考える。個人から。

    十五少年漂流記、蝿の王・・・、近い世代が同じ空気を吸って生活するイメージが大きく崩れ、世代を超えて10代と50代が肩を並べて知識を学ぶ世の中が、もう目の前に来ているかもしれない!?

  • 元祖人生100年時代。実際、政治がなにを目指しているのか、本書から読み解いてみた。

    レクリエーションは無駄なのか?

    余暇時間はレクリエーション(娯楽)からリ・クリエーション(再創造)の時間へ変わっていくことは間違いない。(P306)
    さらに言えば、
    (余暇活動は)ことごとく、時間を使うというより、時間を浪費する活動だ。(P312)
    と言い切っている。果たしてそうなのだろうか。


    余暇活動の効果

    余暇活動によって浪費される時間もあるだろうが、全てがそうではない。また、そのように見えたとしても、そこでした体験は無駄な物だと言い切って良いのだろうか。
    人はしばしば、新たなアイデアを求める時、自分の浪費したはずの時間=自由に使える時間(本来の余暇時間)の中から、有意義なものを見出したり、新しい活力を蓄えたりしているのではないか。
    さもなければ、全てが必ず有意義な時間であると言えるものにのみ時間の投資をし、生活に潤いは無くなってしまうのではないだろうか。生活の潤いとは、一見無駄に見えるものが多いのだから。


    一般人は健康なのか?

    また、本書では健康な人がモデルとなり、家族はほとんど出てこない。親の介護も子供の世話も、少し触れるにとどまり、リアリティに乏しい。また、病気のために働くのが難しい場合、特に日本では精神疾患や若い世代の病気が問題となっている。さらに病気を持ちながら働く人や介護・育児とのダブルケア、しかし、それも触れられていないのだ。
    そして、自助努力をせよという声が行間から読み取れる。低所得をも自己責任とする、最近の風潮が見て取れる。


    一歩先の手当てを望む

    もう行動に移している人たちの、「〜ライフ」というものが盛んに様々なメディアを通して紹介されている。元気な人は本書に出てくるようなことは始めているのである。

    この書を参考に国や企業がモデルパターンを考えているとすれば、我々や我々の下の世代の生活は非常に厳しいものとなるだろう。実際、この書の通り、政府の年金制度改革や働き方改革が進んでいる。
    国や企業にはぜひ先んじた人たちの取り組みをサポートしたり、働くことのできない人のサポートに回ってほしいものだと思う。元気ならなんとかすることはできうるからだ。そして、誰もがいつかは元気ではない自分になりうるのである。
    国や企業にはぜひ本書の課題とするところに向き合い、この書のさらに一歩先をいって欲しいものである。



  • これからの世界では伝統的な3ステージ(教育、仕事、引退)での生き方が出来なくなってくるため、どう生きたら破綻せずに人生を過ごせるか、を大体年代別に3パターン程度で例題を示しつつ、長寿を楽しく生きようという本?

    大事なのは友達(人的ネットワーク)と健康、学び続ける事。

    ぶっちゃけ団塊世代の生き方は通用しないから参考にならないって話。
    団塊の世代とそれ以後の世代では全然人生設計が違うということ、それに気づかないで子供や孫達に自分達と同じように生きて欲しいと願うのははっきりと未来を潰しかねないってこと。
    経験則を伝えようとしても逆にやっていけないんだと言う事を知っておいて欲しい。

  • 読書記録です。まだの人は読まないでね。

    まんがで先にエッセンスを読んじゃったので、この厚さに負けてしまいました。まんがの方では「ちゃんと読むつもり」とか書いたのに…反省。そーだよ、だから私、映画に行く前に原作読むようになったのに。でも、翻訳の関係上、同じことの説明が多かったように感じます←言い訳ですけどね…

  • 399ページ、単行本

     なんとなくずっと気になっていた本。まとめサイトが充実しており、別に読まなくても良いかなと思っていたけど、今後のライフプランの参考になるかなと思い、全文を読んでみた。

     感想としては、まず全体的に明るく書きすぎている。途中で、これからのライフモデルとして3人を登場させているが、こんなにみなの人生は前途洋々で、スイスイ上手くいくはずがない。また、日本の環境・価値観でこのライフスタイルをやっていくのは厳しいのではないのかなと思う。

     次に、筆者はこれからの変化に備えて、娯楽の時間を自己投資の時間に充てろと主張しているけど、前向きで、好奇心旺盛な人しかついていけないと思う。日々の生活を回していくだけで精一杯の人たちにとっては、休息が重要なことではなかろうか。

    それに、自己投資のコストについても、これからの世代は車・家などを持つのが遅くなり、その分を充当するというようなことを書いてあるけど、それでも足りないのではなかろうか。

     そもそも著者は100年生きることを前提に話を進めているけど、あくまで個人的な立場ではあるが、別に100年も生きなくても良いと思う。

    マツコ・デラックスが「長寿のため、好きなものを我慢して送る色褪せた生活より、我慢しない短くて太い生活の方が幸せ。」とTVで言っていたて、私も後者の生き方のほうが幸せそうに感じる。

     総じて、批判的なことばかり書いてきたけど(本が一つの主張に偏っていると、どうしてもバランスを取りたくなり、別の視点から読んでしまう....)、
    筆者がこの本で提唱した「生産性資産・活力資産・変身資産」の考え方はとても興味深く、これからも参考にしていくだろうと思う。

    LGBTの100年ライフって、どんな感じなんだろうねー。

  • * ベストセラーな割に意外とネガティブな意見が多いのが気になった。「お金足りなくなるよが何回も繰り返されている割に具体例がなくて、もやっと不安になって終わった」というのがネガティブな意見のメジャーなところなのかな。
    * 正直こういったネガティブな意見もわかる、が反対に具体例出すのも難しいんだろうなーと言うのも理解できる。ある意味読者をもやっとさせたら成功みたいなところはありつつ、個人的には色々と心に残る示唆があって読んでよかった。
    * 考え方によっては「今のままだといずれ成り立たない」という現状は、転職なり独立なり企業なりを迷ってる人たちの大きな後押しになるんじゃないかなとは思った。
    * 残念ながら後者の選択のリスクの大きさはこれまでと全く変わらない。それが簡単になったと言うわけでは全然ない。ただ前者のリスクが大きく、確実という事実があるだけで、思い切って決断できるのはいいことなんじゃないかな。
    * 現代人は自由時間は増えてるのに、予定詰め込みすぎて、空き時間がないから、人々は時間貧乏なのだ、という指摘は一番グサッときた。ちゃんとこういった空き時間を確保するというのは今後自分にとっては大きな課題だな。
    * 人生が伸びるのであれば、複数の専門技能を習得することだって可能。これも人生における一回の失敗の、相対的なコストを小さくしてくれる、希望に満ちた示唆なんじゃないか。
    * よく幸福度と年収の比例関係は800万まで、っていうの聞くけど、これはもしかしたら労働時間が富裕層の方が増えている現象に紐づいてるんじゃないかなと思った。昔の金持ちって今の金持ちに比べて全然働かなかったんだろうな、とか。
    * 圧倒的な長寿・圧倒的な少子高齢化・終身雇用にまだまだしがみつく文化とかを考えると、この本にとって日本って国はドンピシャのケースであって、ライフシフトが必要な国なんだろうな。

著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。

2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。2013年のランキングでは、「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン、「ブルー・オーシャン戦略」のチャン・キム&レネ・モボルニュ、「リバース・イノベーション」のゴビンダラジャン、競争戦略論の大家マイケル・ポーターらに次いで14位にランクインした。

組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる。

邦訳された『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)、『未来企業』のほか、Living Strategy, Hot Spots, Glowなどの著作があり、20を超える言語に翻訳されている。

「2018年 『まんがでわかる LIFE SHIFT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)のその他の作品

リンダ・グラットンの作品

ツイートする