LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533871

作品紹介・あらすじ

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という
3つのステージを生きた時代は終わった。

では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。
その一つの答えが本書にある。

100歳時代の戦略的人生設計書。

《本書の主な内容》

●人生はより長く、健康になる。
●エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーという新しいステージが出現する。
●40年の労働で老後の20年をカバーできても、35年をカバーするのはしんどい。
●テレビの前やゴルフコースで過ごすには、35年はあまりに長い。老後=人生のおまけという考えを捨てよう。
●企業年金、国の年金だけをあてにして生きることは難しくなる。
●お金(有形資産)も大事だが、見えない資産(無形資産)も大事。
●スキル、知識、仲間、評判、健康、生活、友人関係、アイデンティティ、人的ネットワーク、オープンな姿勢が大事。
●大学卒業後、すぐに就職を考えるのは危険。自分を見きわめ、選択肢を広げることを考えるべき。
●結婚相手を選ぶ際は慎重に。
●労働市場に存在する職種は、これから数十年で大きく入れ替わる。
●100歳になった自分がいまの自分をどう見るかを考える。
●個人と企業の間で、産業革命に匹敵するほどの激しい争いが起きる。
●共働きの本当のリスクは、消費水準を下げられないこと。
●金融商品を買うときは、パンフレットの細部に気をつけ、手数料をチェックする。
●レクリエーション(余暇)ではなく、リ・クリエーション(自己の再創造)に時間を使おう。
●男女の役割分担が変わる。質の高いパートナー関係が必要になる。
●数十年単位での役割の調整が必要。高度な信頼関係と徹底した計画が不可欠。
●他の世代と一緒に生き、交流する機会がどんどん増えていく。
●各人のアイデンティティが変わっていく。
●教育機関=学びの提供、企業=多様な人生への対応、政府=格差への対応、という課題がこれから生じてくる。

《世界を代表する知識人が称賛!》
明快でタイムリー、オリジナルで書きぶりも素晴らしく、そしてとても恐ろしい。
ニーアル・ファーガソン(『劣化国家』著者)

より健康で長寿になる私たちの人生に関する迫真のケーススタディ。
私たちの知っている世界とはまったく別の未来がくるだろう。
ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者)

感想・レビュー・書評

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  • 【星:2.5】
    読むのに結構時間がかかった。

    売れている本なので期待したが、正直響いてこなかった。

    寿命が伸びて、これまでの①子供時代→②勤労時代→③老後という3段階ステージの人生モデルが崩れていくので、色々準備しなければならない、ということを延々と繰り返しているだけにしか思えなかった。

    相性が良くなかったのかなぁ?

  •  平均寿命が100年となるこれからは、社会の構造や、ライフスタイルが全く変わっていくということが書かれた本。今までの常識がこれからは通用していかなくなるということを痛感した。これからの時代に必要なのは、明確なアイデンティティと、未来を予測して今の行動を選択できる力。この二つは意識して生きていきたい。

  • そろそろ人生についてちゃんと考えようかなと思って読んだところ、解像度があがり、よりリアルに考えられるようになりました。

  • 「100歳まで生きることが普通になりつつある。そのような中、旧来の3ステージの生き方では充実した人生を築くことが困難になる。生き生きとした人生戦略のため、多様なスキル、ネットワークなどの変身資産を積極的に身につけ、活かしていくことが重要だ」
    示唆に富む内容だが、これから高齢期を迎える自分にとってはプレッシャーやな

  • 長かったので途中流し読みにしてしまったが、長寿をポジティブにとらえることを促している本だった。元気に自由に生きられる時間が長くなるなら素晴らしいし、もっと学び、挑戦し、世の中に貢献したいと思う。ただ、どうしても自分がそんなに元気に長生きできると思えないというのも本音であり…健康に気をつけないといけないね。

  • 大事になるのはいつの時代も「人を見る目」と「コミュニケーション力」だと思う。
    もちろん上記の二つの力を得る為に、細かい能力(知識など)が必要なのは前提だが、大まかには二つになるのかなと思う。

    助け合える味方を得る為の「人を見る目」、敵を作らない為の「コミュニケーション力」。

    どの時代も成功するのは同じ様な人であり、あとは社会制度の整備のタイミングなど運。

  • キャリアを考える上での人生プランを学びたく購入。
    キャリアだけでなく、100年ステージにおける、働き方の多様性、社会の変化や課題、政府の打つべき施策などを学べる。僕のような大学生だけでなく、人生をどう生きるか関心のある層すべてが読むべきだと思います。

  • とても元気な80歳の母は、
    100歳まで生きられそうね、
    と言われると、
    そんな恐ろしい事態に言わないで!と返すの。
    100歳まで生きる事が恐ろしい世の中にしてはいけない、と思いつつ、私もちょっと怖さを感じてる。

    でも、生涯現役で、変わる勇気を恐れずに生きていければ、100歳まで生きることは災厄ではなく、祝福になりうる。のか?

    伝統的な家庭の役割分担に近い生き方をしてきて、
    子育てで仕事の最前線からは何歩も後ろを歩いてきて、だからと言って自分を高める努力をしたかと言われたら甚だ疑問だけれど、生活者の視点を持っている事が仕事の最前線にいる人とは違う強みだ、と開き直りに近い自負を持って、それなりにのんびり楽しくやっている。
    いつまでもこれではいけないんだろうと思う。
    先は長い。
    自分はどういう人間か。
    まだ問う時間も変わる時間もある、と思う。
    諦めず、投げ出さず、まずは始めよう。
    そして進もう。

  • 変化の激しい時代に私自身はどう生きるか、そのヒントを得たいと思って手に取った本。
    人生100年時代と、保険会社のCMやら巷でよく耳にするキーワード。無知すぎていたが、この書籍から広まったようだ。
    長寿化の恩恵を受ける私たちの世代は、自分の祖父や父のような教育、仕事、引退の3ステージの生き方は難しい。自分らしく柔軟な人生を自分の力で見つける必要がある。

    雇用は変化する、大学で学んだことが生涯活かせることは難しい。変化に応じたスキル、知識を身につける必要がある。自分自身が変化することに躊躇しない。

    100年時代は、お金などの目に見える資産よりも無形資産を得ることが重要である。(スキルや知識、健康、自己理解と多様性のある交流関係など、)
    余暇時間では、無形資産を積み上げていく活動が必要。そのためにセルフコントロールを高めていく。自己効力感と自己主体感をもって、自分の人生を生きていく。
    現在が未来に繋がっていることを意識しながら、目の前の誘惑(SNSやドラマなど)に打ち勝ちたい…

    ずっと気になっていた書籍をようやく重い腰を上げて図書館で借りたけど、2週間で読み切るのは難しかった。腑に落ちる内容が多く、人生に悩んだ時に羅針盤になってくれる書籍だと感じたので、再読、購入も検討する。

  • 高齢化時代における3つの資産とキャリアへの向き合い方。とても考えさせられました。
    自分も40代なので、ちょっと焦ります笑
    話題の本だけあり、おすすめです。

  • 耳が痛いけど、目を背けてはいけない内容。自分の人生のみならず、子育てにも活かしていきたいと思った。学びの継続や社交の大事さを背中で見せられる大人になりたい。

  • 人生100年時代を生き抜くために必要なことが分かりやすくまとめられていました。特に無形の資産の噛み砕きはとても勉強になりましたし、生き方に変化をもたらす力がある本でした。

  • 20代後半という、今後の人生やキャリアを考える時期に読めたのはいいタイミングだった。
    転職を考えるうえでも参考にした。
    今まで自分の直感を頼りに、あまり先の計画は立てず生きてきたけど、まあそれはこれからもあまり変えるつもりはないんだけど、人生全体の方向性を考えるうえで判断軸としてもっておくと良い1つの考え方を教えてもらえた。

  • これからのキャリアは
    ・自分の好き、得意を大切にする
    ・キャリアを適宜中断し、スキル習得に時間を使う
    ・人生が長くなる分、投資でも自己投資でも複利の効果を意識する
    ことをしたいと読んでいて思った。

  • 長寿化に向けてのお金、課題は理解。ただし、それを長期間働くことでの解決は自分の志向と違う。投資等を利用し効率的に解決したい。年代別に分かれた人間関係は知識がアップデートされないという意味で確かに大きな課題。年代を超えたコミュニティへの参加は良いと思うが行動の具体化が難しい。


  • 他方面で影響をもたらした本書を改めて読み直しました。

    日本のみならず先進国である程度共通する諸問題を正確に捉えており、その中でも日本が急速に進んでいる、そのために危惧すべきという論調です。

    従来の社会制度そのものが変動する中、私たちの価値観、生き方、お金に関する形成方法などに自分自身で考えるヒントをくれます。

  • 今の子供の約半分が100歳まで生きると言う予言は衝撃的。
    100年時代、それでどうするか?と言った類の本では無いけど心構えとして読んで損は無い一冊かなと感じた。

  • 3ステージから5ステージの人生というのは、言われてみればなるほどと思う。超ムラ社会である日本では5ステージの人生を送ることができるのは、まだまだ時間がかかるかもしれない。

  • Voicyのワーママハルさんの紹介。日本の平均寿命は世界のトップ。2050年までには100歳以上が100万人を突破すると見込まれている中においてどのように100年時代を送るのか。3ステージ(子供、働き、引退)からマルチステージへ。デジタル化、金の心配だけではなくなる。2007年生まれの子供は50%の確率で100歳まで生きる。ピリオド平均寿命とコーホート平均寿命⭕️時代の流れを勘案して寿命を伸ばしている。1945.1971.1988年生まれの3パターンで人生予測を行う。昔は平均寿命も短く保障も手厚かったのでそれ程資金面には困らないが、今後はそうはいかない。引退時点で老後の資金50 %でも足りないが、それ以上貯めることも現実的ではない働く期間を延ばすことにより対応可能。そのためには無形資産友人やスキルなどで自分自身に価値をつけること。1970代パートナーの維持率もアメリカでは半々となった足元では維持率は増加傾向。
    感想は現在想像できないほど長生きする可能性を現在生きている人は秘めていて、そこに対応するに十分と言えるほど貯蓄を貯めることは極めて難しい。よって無形資産への投資や変化へ対応するスキルを高めることが重要。金に縛られすぎずに生きることを楽しむことも重要と感じた。一方、洋書の和訳のため頭に入りづらいのと、各シミュレーションへの行き来が多く混乱した。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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