ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義

  • 東洋経済新報社 (2022年9月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784492534595

作品紹介・あらすじ

今の日本企業に欠けている、
創造性や生産性、レジリエンス、心理的安全性……
すべては「ユーモア」が解決する!

エリック・シュミット(Google元CEO)、
ティム・ブラウン(IDEO会長)絶賛!
『フィナンシャル・タイムズ』推薦ビジネス書、全米ベストセラー!

【本書が伝える事実】
・アップル、ピクサー、グーグル……クリエイティブな企業は何よりも「ユーモア」を大切にしている
・ユーモアを発揮する人は、知的で有能で、親しみやすい印象を与える
・ユーモアのある職場は創造性や生産性が高い
・ユーモアは心理的安全性をもたらし、失敗を恐れずに挑戦する文化を育む
・ユーモアは思考を柔軟にし、クリエイティブな解決作を可能にする
・ユーモアはつながりや信頼を育み、ストレスや逆境を乗り越える力となる
・ユーモアは生まれつきの才能ではなく、習得できるスキルだ
・プロのコメディアンのテクニックからも、ユーモアを学ぶことができる
・4つのユーモア・タイプのうち、自分はどのタイプかを知れば、ユーモアをよりうまく活用できる
・不適切なジョークを避け、ユーモアの失敗から立ち直る方法とは?

ビジネスや人生のあらゆる場面で、「ユーモア」はあなたの力となる!

「ユーモアは魔法のようだ。ユーモアは恐怖心や尊大さを消し去り、創造性やレジリエンスを育む。本書は、『おかしさ』という魔法の力を、リーダーシップのツールや善を促進する力として利用する、究極のガイドである。科学、戦略、ドタバタ喜劇を融合した本書は、大ウケすること間違いなしの、視野を広げてくれる傑作である」
――ダニエル・ピンク(『When 完璧なタイミングを科学する』『モチベーション3.0』著書)

「私は(しばしば困難を通じて)、真面目に受け取ってもらうためには、自分が真面目すぎない人間と見られることが大切であることを学んだ。私のチームは、陽気さをもって問題を解決することにかけては、いつも素晴らしい力を発揮するが、陽気さには人間らしさや楽観主義が伴い、信頼を育む力がある。さらに、陽気さは楽しいものでもある。まさに、本書のように!」
――エリック・シュミット(Google元CEO)

「ビジネスはシリアスなものであり、世界もまたシリアスなところだ。現代においてはとくにそうだ。このことが意味するのは、私たちはかつてないほど、本書で紹介されるアイデアを必要としているということである。陽気さやユーモアは、シリアスな時代のプレッシャーを和らげてくれるが、そのためだけではない。陽気さやユーモアは、私たちがそれをもっとも必要とするときに、人間らしさを解き放ってくれるからだ」
――ティム・ブラウン(IDEO会長、『デザイン思考が世界を変える』著者)

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    色々な部署で仕事をしてきたが、暗く仲の悪い職場だととにかく気が滅入る。少しでも楽しい空気に変わればいいなぁと思うのだが、自分でそれを実践するほどの勇気はない。
    とはいっても、「笑い」そのものはどのぐらい必要なのだろうか?確かに、明るい雰囲気と活気のある会話があるのは望ましいだろう。だが、「ユーモア」が発揮されるほどふざけてしまっていいのだろうか?仕事をしている以上一定の真面目さは必要であるのだから、そこを飛び越えて「笑い」にまで昇華してしまっても適切なのだろうか?

    本書『ユーモアは最強の武器である』は、ユーモアが仕事上での成功や幸福に与える様々な効果について詳しく解説し、ユーモアの力を最大限に引き出すための具体的な手法を提供する一冊である。もっと笑いを取り入れるための方法、ユーモアを発揮するための環境づくり、困難な状況でユーモアを活かすテクニックなどを紹介し、仕事のパフォーマンスを向上させるための「ユーモア活用術」を多角的に解説している。

    私はてっきり、本書の内容はユーモアを科学的に分析し、それを身に着けるための体系的な手法が紹介されていると思っていた。ただそうではなく、読者一人ひとりに落とし込めるようなハウツー部分は非常に少なく、科学的な根拠はだいぶ不足している。一応序盤の章では、ユーモアの4タイプやプロのコメディアンのテクニックといった、ユーモアの原則や基本的なアプローチに焦点を当ててくれているものの、「第4章 ユーモアを仕事に活かす」以降については、細かいエピソードトークばかりで、体系だった説明にはなっていない。

    ユーモアは個人の感性や職場内の文化、相手との距離感に大きく依存する。本書は基本原則に少し焦点を当ててはいるが、メインは「筆者の観測範囲で効果があった事例の列挙」であり、個別のユーモアスタイルや文化による違いを適切に取り扱っていない。実際の職場やコミュニケーションにどのように応用すれば効果的なのか、といった補足説明もなく、ただ具体例を挙げていくだけだ。本書はあくまで、多くの事例から自分に合った手法やスタイルを見つけられるように手助けするための本、と捉えたほうが無難だろう。
    ――――――――――――――――――――――

    【まとめ】
    0 まえがき
    「真面目さと陽気さは相反する」というのは誤った思い込みだ。真面目さが賞賛されるビジネスの場において、ユーモアを身につけると、ストレスが緩和され、同僚たちと有意義な関係を築けるようになったり、革新的な解決策に取り組む意欲が湧いてきたりする。


    1 ユーモアの4つのタイプ
    人々はユーモアに関して誤った思い込みをしている。
    ・ビジネスの場では真面目であるべき
    ・ウケないと思い込んでいる
    ・面白くなければいけない(面白いことよりも、自分にユーモアのセンスがあることを伝えればいい)
    ・ユーモアとは生まれつきの才能である

    数々の研究で、遊び心のある文化は、チームにとってリスクの高い場面や困難な場面を乗り越えるのに役立つことがわかっている。ユーモアはその人の地位を高く見せ、交渉を有利に導き、相手に印象を残す。また、距離を縮め、相手を信頼しやすくなり、人間関係を長期的に強化する。アイデアを生み、心理的安全性を育み、ストレスを和らげ健康をもたらすのが「ユーモア」なのだ。

    ●ユーモアの4タイプ
    ・スタンダップ(攻撃的・表現力豊か)
    ・スイートハート(親しみやすい・さりげない)
    ・マグネット(親しみやすい・表現力豊か)
    ・スナイパー(攻撃的・さりげない)
    タイプは絶対的なものではなく、変えられる。しかも変えるべきものである。ユーモアを効果的に使うコツのひとつは、空気を読んで、その場にふさわしい態度や話し方に切り替えることだ。
    陽気さが生まれ持った基本的な能力なのに対し、ユーモアは目的のために自分の陽気さを用いるものである。自分が属しているタイプに合わせてユーモアを鍛えていけば、あなたはきっと面白くなれる。


    2 プロのコメディアンのテクニック
    ユーモアの基盤は事実の共通認識である。まずは「何か面白いことはないか」ではなく、「どんな事実が潜んでいるか」と、自分に向かって問いかけてみよう。
    また、ユーモアは、予想と実際に起こったできごとの不調和から生じる。多くのジョークがウケないのは、冴えたアイデアに欠けているからではなく、ミスディレクションが欠けているからだ。

    では、どのようにユーモアを作り出していけばいいか?
    ●面白いものに目をつける
    ①不調和――ちがいに気づく。自分の生活の中で、コントラストや矛盾や対比を見つける。
    ②感情――自分の気持ちに気づく。〇〇という感情が起こるときはどんなときか?と考えてみる。
    ③意見――自分の考えに気づく。自分のこだわりを知る。
    ④痛み――自分がどんなことに傷つくか、恐れを感じるかに気づく。
    ⑤喜び――自分が思わずにっこりしてしまうものに気づく。

    ●面白さを作り出す
    ①誇張する、際立たせる
    ②2つ以上のものを対比する
    ③できるだけ具体的な表現を使う
    ④比喩を用いる(特定の対象について自分自身が思うことや感じること、その比較の対象についてほとんどの人が思うことや感じることのあいだに、共通の特徴を見つければいい)

    ●語り口
    優れたコメディーには、メロディーとリズムがある。
    ①オチの前に一拍置く
    ②身振りで示す
    ③盛り上げる
    ④堂々と、力強く、きっぱりと


    3 職場にユーモアをもたらす実践的な方法
    なにも、必ずジョークや面白いことを言わなくたって構わない。目標は、日常の何気ないひとときに、もっと人間らしいつながりをもつことだ。

    ・堅苦しい専門用語ばかり使わない
    ・メッセージに陽気さを添える、締めくくりに工夫をこらす、PS.を受け加える
    ・少し内輪ネタを入れてみる
    ・言いにくいことをユーモアを添えて伝える
    ・自分の間違いをユーモアを交えて認める
    ・思いやりをもって難しいことを伝える
    ・アイスブレイクをする
    ・課題を浮き彫りにする
    ・しょうもないアイデアを出し合い、クリエイティブなアイデアのきっかけとする


    4 ユーモアとリーダーシップ
    現代では、完全無欠のリーダーへの信頼感は揺らぎ、従業員たちの58%が、「上司よりも見知らぬ他人のほうが信用できる」と回答している。
    では、こんにちのリーダーたちは、どうすれば従業員に信頼を抱かせることができるのか。従業員たちを対象とした2019年のある調査で、まさにその質問をしたところ、もっとも多かった回答は「何を克服すれば成功できるかを、リーダーが理解していること」や「ふつうの人のように話すこと」だった。そこに共通しているのは、こんにちの従業員たちは、異様なほど優秀なリーダーよりも、もっと真っ当で共感をもてるリーダーを求めているということだ。もちろん、野心的であってほしいが――欠点があってもいい。
    つまり、かつてのリーダーは崇拝の対象だったが、いまのリーダーはみんなから理解される必要があるのだ。そのためにはユーモアが欠かせない鍵となる。

    ・ミスを素直に認める(おどける、茶化す)→失敗してもユーモアを発揮すれば、気持ちの切り替えに役立つだけでなく、失敗から学んで立ち直りやすくなる。
    ・序列や地位がもたらす緊張を取り払う→自虐的なユーモアを健全な程度に披露する。上司が親しみやすい場合、従業員の意欲は30%も高くなる。


    5 職場で陽気な文化をつくる
    ユーモアのあるチームのほうが、会議中もそれ以外の時間においても、機能的なコミュニケーションを図り、問題解決のための行動を取っていただけでなく、チームの業績もよいことが分かった。
    では、あなたの職場でユーモアと陽気さのカルチャーを築くのに役立つものはどういうものか。

    ・リーダーがみずからユーモアを発揮する。ただ、無理やりユーモアを作るとしらけてしまうので、さりげないユーモアが生まれやすい状況を作る。一番手っ取り早い方法は、あなたが職場で一番気楽にふざけ合える相手とのやり取りを、みんなに見せる。
    ・調子を合わせる。相方が何を言おうと、こちらは常に同意して、言葉を付け加える。

  • 上司に勧められて読んだ本。
    正直あまり自分に役に立つと思うような箇所がなく印象が少ない。

    バックグラウンドや共感できるようなところがあれば、響いたのかもしれないが、私にとってはあまり参考にならない本だった。

  • 【感想】
    1年くらい前に読んだ本。30代中盤に差し掛かり、ユーモアの1つでも話せるようにならねばと思い手に取った本です。
    ユーモアが「最強の武器」かどうかはさておき、深刻な状況でも前進する(させる)活力としてユーモアを言えるようになったら"粋"ですね。
    僕は根っからの関西人なので、「お笑い」という文化で育っておりますが、本書ではお笑いとユーモアはやや異なったニュアンスに感じました。
    (少し残念な事として、関西ではユーモアよりもお笑いが重要視されている風潮なので、深刻な場面を打開するのにユーモラスな一言を言えるシチュエーションは中々ないかも・・・・)

    ユーモアの大切さや他人からの印象などは腑に落ちましたが、ベースとしてある程度しっかりとした実績や信頼がある人間である事はMUSTだなと感じました。
    普段からのギャップがあるからこそユーモアが光るのであって、元々ダメダメな人間がいくらひょうきんな事を言っても、「何だコイツ。ふざけてないでしっかりしろよ」と思われちゃうのがオチでしょう。
    締めるところはしっかり締めて普段から信頼向上に努めた上で、適度にユーモアを吐ける人間にならんといけませんね。至極当たり前の事ですが・・・

    本書を読んだことで自分のユーモアレベルが上がったとは微塵も思いませんが、非の打ち所がない人間よりも、ひょうきんでお茶目でどこか愛らしさのある人間の方が、部下や顧客からの信頼も厚くなるといった事はよく分かりました。
    自分の失敗を、笑って面白く話すことが出来る人間になりたいですね。



    【抜粋】
    1.ユーモアは最強の武器
    仕事であれ、人生であれ、ときには深刻な問題や大変なことが起こったりもすれば、嫌気がさしたりストレスを感じたりすることもある。
    そんなときユーモアのセンスがあれば、一旦思い悩むのをやめたり、気が軽くなったりするだけでなく、意義を感じられるようになる。

    ユーモアのセンスは私たちを人間らしくする。
    人と人を深く結びつけ、力を与えてくれる。
    ユーモアを使うのは深刻な問題を軽視するわけではなく、深刻な問題があってもなお前進できるということなのだ。

    2.ユーモアは
    ①地位が高く見える
    ②知的に見える、ユーモアは嘘偽りのない知性の証
    ③目立つ事で記憶に残り易くなる
    ④信頼し易くなり、人間関係の持続に役立つ
    ⑤健康をもたらし、長生きするための薬になる

    3.異様なほど優秀なリーダーよりも、真っ当で共感の持てるリーダー、野心的であってほしいが欠点もあるリーダーである。
    かつてのリーダーは崇拝の対象だったが、今のリーダーはみんなから理解される必要がある。

    打算的ではなく、ありのままの個性やユーモアが、ひょうきんなところや欠点なども含めて顧客や従業員たちの共感を呼ぶ。



    【引用】
    ユーモアは最強の武器である。


    僕たちは皆、人生に意義を求めている。
    だが仕事であれ、人生であれ、ときには深刻な問題や大変なことが起こったりもすれば、嫌気がさしたりストレスを感じたりすることもある。
    そんなときユーモアのセンスがあれば、一旦思い悩むのをやめたり、気が軽くなったりするだけでなく、意義を感じられるようになる。
    物事が順調なときは誰かと一緒に愉快な時間を過ごしたり、絆を深め合ったりしていれば、辛いことが起きた時はかけがえのない拠り所になる。

    ユーモアのセンスは私たちを人間らしくする。
    人と人を深く結びつけ、力を与えてくれる。
    ユーモアを使うのは深刻な問題を軽視するわけではなく、深刻な問題があってもなお前進できるということなのだ。


    p31
    ・笑いを忘れた大人たち
    ギャラップ調査では、「人々が1日に笑う、微笑む回数は、23歳頃から急激に減り始めること」が明らかになった。
    平均的な4歳児は1日300回も笑うが、平均的な40歳は2〜3ヶ月で300回。

    それは、ユーモアに関する4つの思い込みがあるため。
    ①ビジネスは真面目であるべき
    ②うけないという思い込み
    ③面白くなくちゃいけないという思い込み
    ④「ユーモアは生まれつきの才能」という思い込み


    p70
    ユーモアは
    ①地位が高く見える
    ②知的に見える、ユーモアは嘘偽りのない知性の証
    ③目立つ事で記憶に残り易くなる
    ④信頼し易くなり、人間関係の持続に役立つ
    ⑤健康をもたらし、長生きするための薬になる


    p109
    ・ユーモアの原則①「ユーモアの核心は事実にある」
    おかしいのは、率直な本音をぶちまけているからだ。要するに、「あるある」である。
    まずは「何か面白いことはないか」ではなく「どんな事実が潜んでいるか?」と問いかけてみよう。
    そこからユーモアを見つけていくのだ。



    p218
    2019年の「ハーバードビジネスレビュー」による調査で、従業員たちの58%が「上司よりも見知らぬ他人の方が信用できる」と回答した。
    リーダーシップへの信頼の欠如に対し、CEOの55%は「信頼の危機は、組織の成長を脅かす要因の1つ」だと考えている。

    リーダーへの信頼感が急落している一方で、厚い信頼を維持できている組織は成功している。
    そこに共通しているのは、異様なほど優秀なリーダーよりも、真っ当で共感の持てるリーダー、野心的であってほしいが欠点もあるリーダーである。
    かつてのリーダーは崇拝の対象だったが、今のリーダーはみんなから理解される必要がある。

    打算的ではなく、ありのままの個性やユーモアが、ひょうきんなところや欠点なども含めて顧客や従業員たちの共感を呼ぶ。


    p235
    ・ミスを素直に認める
    リーダーときて、常に毅然として抜け目なく、冷静で、すべて順調なふりをしたくなるかもしれない。
    だが、これまで見てきたとおり、自分の弱みを見せた方がはるかに効果的な場合もある。

    自分の失敗を明らかにするだけでなく、茶化してみせる。
    弱みを見せて、笑いものになるどころか笑いによって効果をもたらしチームに信頼感を生み出す。


    p238
    私たちはほとんどの場合、自分の失敗をどう位置づけるか。悲劇かそれとも喜劇か?
    それによって、失敗が人生に及ぼす影響が変わってくると言う事だ。

    また、自分の失敗を笑い話にする事は、自分の心理状態をコントロールするための強力なツールとなるだけではなく、周りの人たちも安心して失敗を認めやすくなる。

  • ユーモアはすごく大切ですし、あったらめちゃくちゃいいなと憧れます。ただ、これは天性のものだけではなく、日常をよく観察し、語彙を増やしていくだけでなく、脳内で変換する力が大切だと思いました。この語彙を使えば上手く言い換えができるとか、笑いが起きそうといった感性も必要になってきます。ですので、私にはまずはダジャレや言葉の変換をしていくことで、ユーモアが想像されるのではないかと思いました。
    結局のところ訓練なんだなぁ〜と読み終わって思いました。

  • ユーモア
    もしかすると今の僕に一番不足していて、今の僕に一番必要なものだったのかもしれない。

    2年以上前から読もうと思っていて、手をつけていなかった本。
    今、読むべき本だったのだろう。

    なぜこの本が今の僕に必要だったと感じられたのか。
    それは、真面目とふざけの間にユーモアは存在すると知れたからだ。
    仕事と遊びはキッチリ分けるという思考に囚われていると、仕事の時は真面目に、ふざけるのは遊びのときだけという思考になる。

    しかし、ふざけることとユーモアは違う。
    ユーモアはむしろ、アイデアの呼び水になる、難しい交渉を円滑にする、チームの心理的安全性を高めるなど、仕事においてたくさんのメリットをもたらす。

    ユーモア自体が成果を生み出すわけではないが、仕事を進める上での潤滑油になることは間違いない。
    潤滑油をささずに、仕事のエンジンをフル回転させれば、エンジンはその性能を発揮できないばかりか、最悪の場合、焼き付き故障してしまう。

    本書にはコメディアンから見出したユーモアのスキルも紹介されている。
    ユーモアは生まれ持った性格やセンスではなく、後天的に身につけられるものだというのが、著者のスタンスである。

    ちょうどスキルの章を自宅のリビングで読んでいるとき、何気なくつけていたテレビでは、バラエティ番組が流れていた。
    よくある司会者とひな壇のトークショーだ。

    ユーモアの生み出し方など、今まで体系的に考えたこともなかったが、テレビの中で笑いをとるタレントの話しの組み立て方は、本書で書かれているスキルそのものだった。
    それはもう「この本はお笑い1年生の教科書なのか!」というぐらい忠実に。

    事実に基づき、ミスディレクションへと導いて、予想外のオチをつける。

    これまで、なぜ芸能人ばかり面白い体験をするのだろうとぼんやり思っていたが、それは僕の間違いだった。僕はあまりにぼんやり見ていた。

    芸能人は誰にでも起きそうな事実を、ユーモアに変換して話しているだけなのだ。しかも自身に起きた悲劇でさえ、喜劇に変えて。
    これについては見事という他にない。すごい。

    ただすごいと指をくわえて見ているだけなら、本書を読む前のぼんやりしている自分と何ら変わりない。
    テレビや舞台で笑いをとることを目指すわけではないが、仕事で潤滑油をさせるぐらいのユーモアは身につけたい。

    読み終えた今、仕事にユーモアがあってもいい、いやユーモアがあったほうがいい、と認識できている時点で、僕の心はとても軽くなっている。
    ゆるしを与えられただけで、焼けついたエンジンに潤滑油を注入された気分だ。

    本当は仕事中だって笑いたいのに真面目ぶってる僕のような人がいたら、今すぐ手に取って読み始めてほしい。
    手に取ってから読み始めるまで2年もかけてはいけない。

  • 最近、世の中に“笑い”が少なくなって来てると思いませんか⁉︎ テレビやYouTubeでお笑いを見ることはあっても、普段の生活で笑いが少ないような気がします。
    そんな中、「ユーモア」は、笑いをスパーク(点火)させる重要なもの(^^)
    扱いを間違えると、ウィルスミスにビンタされるようなことになるかも知れませんが、相手のアイデンティティや尊厳を傷つけないよう注意しながら、普段の生活に使っていこうと思いました。
    スイートハート♡

  • とても当たり前のことだけど、とても大切なことが書かれた本でした。
    「楽しく生きる!」というのは、最重要の目標ですね!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

  • 本書に限らず、欧米系の人が書いた日本語訳の本であまり良いものにあたったことがない。

    民族の違いによる感性のズレの問題なのか、翻訳レベルの問題なのか、理由は様々考えられるが、残念ながら本書も非常に退屈な内容で途中で読むのを止めた。

    内容は、スタンフォード大学の教職員である二人の若き女性が、笑いやユーモアを科学するというもの。

    たとえば、「ユーモアを効果的に使うコツのひとつは、空気を読んで、その場にふさわしい態度や話し方に切り替えることなのだ」などという話が出てくるが、こんなことは日本人には百も承知のことである。

    この場合、日本人であれば、「空気を読む」ことは当たり前で、逆にその圧が強すぎて持ち前のユーモアを発揮できない、そのバイアスにどう対処すべきかが論点となるであろう。

    この辺のポイントのズレが私を不満にするのだろう。

    このように、なんかかみ合わない、食い足りない感じが延々と続く。

    大して新たな発見もなく、残念な一冊。

  • ビジネスにはユーモアが重要であることを、いろいろな事例、コメディアンの話なども織り交ぜて説く。まあ、出てくるユーモアやコメディアン、テレビ番組がUSの事例が多く、ちょっとわからなかったりするが、言っていることがわかるので問題ない。というか、その部分を落語だったらどうだろうと考えながら読むと府に落ちた。ビジネスのメールにもちょっとユーモアを入れる、プレゼンにユーモアを入れる、確かにそれだけでも、感情で繋がることができて有効だと思う。生真面目な人にもオススメ。

  • 大胆さ(bold)
    自分らしさ(my own way)
    今この瞬間(at this moment )
    喜び(delight )
    愛(love)
    これらをサポートするユーモア。
    46歳になって、これから大切にしたい

  • ★きっかけ
    何かの本で紹介されていたような?
    なんかこのタイトル知ってる気がすると図書館で見つけて気になったので。

    ★目的・知りたかったこと
    仕事もプライベートももっと笑いを取り入れてご機嫌でいられる日々を送りたいと思っているので。
    深く考えすぎて落ち込みグセがあるので、自身の考えにユーモアが欲しいと思っている。

    ★わかったこと
    周囲の人と笑い合うことで諸々の関係性はよくなるし、日々を送る上で笑うってことは自分もハッピーになる(それはそう)
    喜びは自分で探すもの、1日の中で楽しい瞬間を見つけること(難しく考えずにね)

    ①「自分」がどこかにいる笑いが合ってるかも
    →私は毒のあるユーモアや自虐タイプなので(自覚もあったしタイプ診断でもこれ)。内容によっては、周りの人も傷つけてしまうこともあるので、これがいいかも。
    自分と他人の異なるところ(行動や考え)、感情(痛み、気まずさ、辛い、喜び)に注目。
    メモできたらなお良いねぇ

    ②コールバックでネタを投入
    →過去にその人と一緒に笑えることが起きたらメモを残しておいて、メールや電話などでその時のことを投入する。
    その時のことを思い出して自分もハッピーだねぇ

    ③パンチアップor自虐でいきましょう
    →年齢も経験も上がってきているので、ネタの対象は目上の人をいじるか、自虐だと安心平和。
    中身はまだ20代だけど、周りから見ればがっつりアラフォーだよん

    ★印象に残ったこと
    人生の目的は大胆さ、自分らしさ、今この瞬間、喜び、愛を感じながら、気づきながら、自分で動いてみたりすること。それには笑いと陽気さが大切。
    喜劇とは悲劇に時間を加えたもの。

    内容はとってもアメリカンなネタが多くて、分からないところもあり。かいつまみながら読みました。
    会社の人たちを思い浮かべながら。特にF川さんとか毒のあるユーモア上手だなぁとか。

  • 「ユーモアは大事だからみんな身につけようね!」という主張を、グゥの音も出ないほどに丹念に刷り込んでくる一冊。
    分かってる!正直なところ、ユーモアの大事さは最初から分かっているんだ!
    それを身に付けたいがために手に取ったのだ。しかし具体的な部分はあまり書かれていない。
    というか紹介されているアメリカンジョークは多いが、日本人にはその文化からくるウケがメロスの政治知見くらい分からぬ。

    しかしヒントやマインドについては多く散りばめられていて、普段から笑いを起こすためにエンジンをアイドリング状態にしておくことや、日常の中に笑いの種が隠れていること、予測から外れたタイミングで笑いが起きるといった教えは確かに汲み取れた。

    『アフターゴッド』というマンガの中に秀逸な一言を最近見かけた。
    曰く、「この世には爆笑必至の面白い言葉ってのはなくて、その場で一番タイミングの良い言葉だけがある」。
    だから面白いジョークを説明してもシラけるだけだし、二番煎じも食中毒の元となる。
    となると、面白い言葉で場を温められるスキルのために得ておくべきは、
    まず何が笑いを引き起こすのか、という要点を知っておくこと。
    そして常にその笑いの種を見つけるアンテナを張っておくこと。
    見つけた種を適切なタイミングで発芽・開花させることである。

    もちろん、花を咲かすためには、それを踏み出すアクションが必要である。アクションを起こすためには、アクションを起こそうという意志が必要である。
    この意志なしには、何も起きない。
    だからこそ、本書ではこれだけ耳ダコクラスの圧をかけてくるのである。

    実例のような具体を伝えても、使う場を誤れば台無しだし、そもそもベストセラーになろうものなら、そこで紹介されたネタなど陳腐化も甚だしいものとなり下がり、知ってる人に使っちゃったら目も当てられないことにある。雑談力とかモテる行動のような本のノウハウも同じ構造だ。そのまま使ったら嘔吐されかねない。

    米コメディアンや政治家やピクサーの話など色々紹介してくれているこれらは、しっかりと煮込んで咀嚼・消化して、最終的に生み出される自分なりのアウトプットとしなければならぬ。
    (この表現だとアウトプット=排泄物になってしまうから例として不適切か。)

    ユーモアのためには、一にも二にもファインディングにも。
    oh shit. 修行しよう。

  • ユーモアの大切さとその技術について述べた本です。以下、要旨と感想を記載します。

    ◾️ユーモアの大切さ:
    本書曰くユーモアには、

     ① 地位と知性が高い印象を与える。
     ② 創造力を高める。
     ③ 人間関係を強化する。
     ④ ストレス耐性を高める。

    などの効用があるとのことです。個人的な経験で言っても、適切なボケを適切なタイミングで出来るならこれらの効果はある気がします。特に④については重要だと思っており、ヴィクトール•E•フランクルの「夜と霧」でも、ナチスのユダヤ人強制収容所での体験をもとに次のように語られています。

    「ユーモアも自分を見失わないための魂の武器だ。ユーモアとは、知られているように、ほんの数秒間でも、周囲から距離をとり、状況に打ちひしがれないために、人間という存在にそなわっているなにかなのだ」

    強制収容所のような極限の状態でなくとも、人生における修羅場において、シビアな現実とまさしく「距離をとる」ために、ユーモアは有効な技術だと思います。


    ◾️ユーモアの技術:
    「まぁ、それは分かるけど、どうユーモアを発揮するかが難しい」と言いたくなりますが、ユーモアの技術は鍛えられるとし、どうすればユーモアを発揮できるか言及した点も本書の良いところだと思います。

    本書が言うには、ユーモアには、「ミスディレスションと事実」が大切とのことです。完全に当てはまるわけではないですが、日本の笑いでよく使われる「フリとオチ」や「ボケとツッコミ」はこの要素を含んでいる気がします。興味があるのは、文化圏ごとに異なるユーモアに最大公約数があるのかというところです。触れたことのあるコメディでいうと、せいぜい東アジアと欧米くらいなので、自信はないですが、何となくこの「ミスディレスションと事実」、もう少し掘り下げると「意外性と共感」はある程度どの国にも当てはまるような気もします。


    * * *

    「他人を傷つけない」、「TPOに合わせる」、「(可能であれば、)滑らない」など、考え出すと億劫になりますが、普段のコミュニケーションでもっと意識しようと思います。

  • 自分らしく生きること、それに尽きる。
    ユーモアは生活の観察から始まる。核心は事実であるということ。ユーモアには驚きとミスディレクションが潜んでいる。
    グレーゾーンの渡り歩き方もあったが、空気を読むということ。
    逆向き自転車の話、アイスブレイクの話、使えるヒントになりそう。
    192冊目読了。

  • ユーモアをテーマに書かれた珍しい一冊。少し読み飛ばしながら読了。仕事のメールでユーモアとか、日本の会社には馴染まないような気もするが、相手の心を動かすことを常に意識しようと思った。

  • これも、読みたい!なので★はナシ。

    『オウムアムアは地球人を見たか?: 異星文明との遭遇』(読みてぇーっ!w)をアマゾンで見ていたら、出てきた本。

    そう、ユーモアなんだと思う。
    今の日本にないものって。
    ギャグじゃないのよ。ユーモアなんだって(^^)/

    今時、ハードカバーが402ページで、1980円(!)という出版社のユーモア感覚(?w)にも拍手!(^^ゞ

    とはいえ、この本(1980円)と、『オウムアムアは地球人を見たか?: 異星文明との遭遇』(2750円)を2冊買っちゃったら、4730円の出費というのは全然笑えない(^^;

  • 日常のありふれた事実に気づく
    共通点を探すことが質の高い比喩に繋がる

    日々のコミュニケーションの中で早速使えそうなことがいくつかあった。
    ユーモアは自分の特徴を活かせるポイントであり、ここを伸ばせば伸ばすほど自分の良さが出てくると思う。
    日常に取り入れます。

  • 日常にユーモアを取り入れたい、自分にはユーモアが不足していると感じる人にはおすすめの一冊。ユーモアのタイプ、引き出し方、失敗したときのリカバリー方法を教えてくれる。

  • ユーモアは確かに大切だが、そのユーモアをいついかなる時に発揮するのか、その判断力が最も大切な気がする。いつでもユーモアで乗り切れつものではないですしね。

  • ユーモアって日本の会社だと持ちにくい…楽しいから笑顔になるのではなく笑顔だから楽しい、をもっと部署に取り入れたいけど諦めてる。
    コントラストや比喩を用いてユーモアをを鍛えようと思った。

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著者プロフィール

ジェニファー・アーカー
スタンフォード大学ビジネススクールのゼネラル・アトランティック・プロフェッサー、行動心理学者
目的と意義が個人の選択に及ぼす影響や、テクノロジーが人間の幸福や企業の成長にプラスの影響をもたらす可能性に関する研究の第一人者。博士の研究は主要な学術誌に幅広く掲載されているほか、『エコノミスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ウォールストリート・ジャーナル』『アトランティック』『サイエンス』などの主要紙誌でも紹介されている。Distinguished Scientific Achievement Award(科学部門顕著業績賞)、MBA年間最優秀教授賞などを受賞。個人的には、1980年代初めのダンスコンテストで優勝を飾ったのが最大の偉業。

「2022年 『ユーモアは最強の武器である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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