戦略書としての老子 ビジネスという戦場の攻略法

  • 東洋経済新報社 (2025年3月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784492534779

作品紹介・あらすじ

 老子の教えは深く、完全に理解することは難しいです。しかし、その教えをビジネスとして活用するために、ビジネス事例を踏まえながら11計にまとめたものが本書です。その中でこれだけは覚えておいてほしいのは、次の5つの要諦です。

●優れたリーダーは何もしない!
●目指す方向の逆を行く!
●成功する人は徹底的に手を抜く!
●やさしいことだけ手を付ける!
●組織のグリップを手放す!

 老子が説く優れたリーダーに求められるのは、「何もしない」ということです。しかも、目指す方向とは「逆に進み」、徹底的に「手を抜く」。大きなこと、難しいことを避け、「小さなこと、やさしいこと」のみ行い、組織のグリップを「手放す」。このようなことで効率的な経営を実現していく。これが老子版マネジメント理論です。
 これらの主張は決して夢物語でも机上の空論でもなく、まさしく多くの優れた企業や優れたリーダー(老子の言葉では聖人)が実践していることです。本書のミッションは、懐疑的な読者の方々に対し、いくつかの実例を示しつつ、これらの主張を納得してもらうことです。
 この5つの要諦は、誰にでも実践可能なことです。ギリシャ神話に出てくる英雄のような超人的力技を求めているわけではありません。老子は、このような誰にでもできることが実践できる人物こそが、真のリーダーであると、説いているのです。

みんなの感想まとめ

深い哲学と実践的なビジネス理論が融合した本書は、老子の教えを現代の経営に活かすための指南書です。特に、優れたリーダーシップの本質として「何もしない」ことや「逆を行く」ことが強調されています。これらの教...

感想・レビュー・書評

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  • 老子は、前6世紀 中国春秋時代における哲学者とのことだが、そもそも実在していたのかも不明とのこと。

    さて中国の哲学者と言えば、老子の他孔子・孟子などもビジネス書でお馴染みではないかと思うが、何を教えていたのだろう…。
    という訳で、今の境遇に対し何かのプラスになるのでは、と思い電子書籍にて読了。
    感想は,,,難解だ。
    始めに、老子が説く5つの要諦とは。
    1. 優れたリーダーは何もしない!
    2. 目指す方向の逆を行く!
    3. 成功する人は徹底的に手を抜く!
    4. やさしいことだけ手を付ける!
    5. 組織のグリップを手放す!
    とのことだ。まるでトンチの世界。いやこれが哲学と言われる所以なのかもしれない。

    そうは言っても、所々でピータードラッカーの引用を入れ解説してくれたり、以下は比較的理解できたところ。
    ・組織論に「ビーターの法則」と呼ばれるものがある。それは、人は出世するにしたがって無能化していくということであり、その結果、上位のポジションは、そこで要求される能力をもたない人によって担当されることになり、組織は衰退していくことになる。これを回避するには、風下に立つマネジメントの実践が必要なのかもしれない。
    ・聖人は仕事をセープする。凡人は仕事に燃え尽きる。
    ・安請け合いをすれば信頼は得られない。安易に考えていると必ず困難な目に遭う。しかし聖人は些細なことでも難しい問題として対処するので、結果的に難しいこともなく問題を解決できる。
    ・一般にマネジメントの仕事は例外処理にある。下位で対処できない問題に対し、柔軟に問題解決をはかることが求められる。現場で実行する際には剛強に、しかし、例外事項には上位が柔軟に対応するという垂直的な分業が望ましいだろう。
    ・組織を活性化したいときは、①3アンバランスを引き起こしているボトルネックを特定する。②そのボトルネックになる勢いを邪魔している要因を識別する。②その障害を取り除く
    ことが第一にすべきことだろう。多くの場合、時勢を邪魔するのが求心力であり、求心力は組織メンバーの仕事、生活の質に依存している。「他人が意志決定をやりやすいような環境を作りだすことに努力するのが上位の責任だ。成功の秘訣とは、まさに自分が成功の主人公とならないことにある」。

    ビジネスの世界で成功事例と失敗事例が書かれてあるが、理由はあとから何とでもつくもの。勝利の方程式がわかっているなら、それこそノーベル賞ものではないだろうか。

  • 最初はビジネス書かなと思いましたが、個人的にそこまでライトではありませんでした。

    少しゆっくり読んだ方が良さそうな本です。

  • 老子の思想がよく理解できる。無為に従うこと。自然の摂理に従うように逆らうのではなく、流れに乗る。余白を利用する。成功を手放す。任せる。手を抜く。セルフマネジメント型経営を目指す。グリップから手を離す。

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著者プロフィール

原田 勉(ハラダ ツトム)
神戸大学大学院経営学研究科教授
神戸大学大学院経営学研究科教授。1967年京都府生まれ。リクルート組織活性化研究所を経て、スタンフォード大学Ph.D.(経済学博士号)、神戸大学博士(経営学)。神戸大学経営学部助教授、科学技術庁科学技術政策研究所客員研究官、INSEAD客員研究員、ハーバード大学フルブライト研究員を経て、2005年より現職。専攻は、経営戦略、イノベーション経済学、イノベーション・マネジメントなど。大学での研究・教育に加え、企業の研修プログラムの企画なども精力的に行っている。主な著書・訳書に、『OODA Management(ウーダ・マネジメント)』(東洋経済新報社)、『イノベーション戦略の論理』(中央公論新社)、『OODA LOOP(ウーダループ)』(訳・解説、東洋経済新報社)、Economics of an Innovation System(Routledge)などがある。

「2023年 『「価値」こそがすべて!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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