- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555279
作品紹介・あらすじ
聞き手に行動を起こしてもらうために、建設的な提案を行ない、提案の正当化をサポートするデータで「説得」する。プレゼンテーションの本質はここにある。しかし、世で行なわれているプレゼンテーションの多くは、提案がなく、報告に終始している。プレゼンターの多くは見かけの美しさ、スピーチの流暢さを競っている。そんな中身のないプレゼンテーションを有益なものに変えるべく登場したのが本書である。米国マッキンゼーでビジュアル・コミュニケーション・ディレクターを務めている著者が書いているから、説得力がある。望み通りの成果を得る、つまり聞き手にあなたの提案を納得・実行させるためのノウハウが満載だ。
感想・レビュー・書評
-
プレゼンに関する本を読み漁っているけど、エッセンスは似たことが多いなと思った。プレゼンは言いたいことを言うのではなく、相手に納得してもらうためにやるもの。そのスタンスで質問にも答えることが重要だなと思った。
ビジネスのプレゼン形式が学術のプレゼン形式に合致するのか分からない部分があるけど、卒業するまでは応用できるところがないか探してみようと思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スライドは文章だけにしない,話の理解を助ける補助的なものにするという点は他の本でもよく言われていることだが,プレゼン準備段階,質疑応答に対する考え方には学ぶ点が多かった。
-
とても実用的!
巻末に必要な要素をまとめて書いてくれているので、実際にプレゼン資料作成する時やプレゼン前に見直せるようになっているのがありがたい。
改めて自分が作った資料構成がいまいちだということに気付かされた。プレゼンやることに少し前向きになれた! -
プレゼンテーションに限らず、「誰かを説得する」「説明する」時には使える
-
翻訳がいまいちだが、内容はそこそこ納得できる。
会議体そのものの設定に少し触れるところがある。
プレゼンテーションとは説得することである。承認を得ること、
例として、「市庁舎裏庭を有毒廃棄物のゴミ捨て場にする件を説得すること」「40%のコスト削減の実行を事業部のトップに説得すること」を挙げている。
プレゼンテーションの目的を明示する。
・目的は1行で表現すること
・目的は必ず現実的であること
・目的は必ず行動につながること数億円のPJの承認がすぐに降りるわけではない
・テストマーケティングの承認をもらうのが先
・聞き手に何をしてもらいたいのか
→署名してもらいたい、承認してもらいたい、実行してもらいたい
目的を明示することの価値
・プレゼンテーションを行う必要性を決断できる
・聞き手の注目とエネルギーを集中することができる
・聞き手に何を見せ聞かせたいのかではなく、目的達成のために聞き手が何を見て聞く必要があるのかの思考になる
・目的達成だけがプレゼンテーションの成功の尺度になる
説得したい相手は誰か?
・意思決定者はだれか
・どのくらい内容に精通しているか
・どの程度興味を持っているか
・あなたの提案はどんな影響を及ぼすのか
・今まで実行されなかったのはなぜか
時間を短縮するコツ
・現実的な目的を設定する
・事前に資料を配布する
・補足情報を追加する
・詳細や基礎情報を参考に用意する
・優先順位を設定する
・プレゼンテーションの中で新しい承認事項を決める
プレゼンテーションを設計する
・メッセージはなにか
・事実はなにか
・だからなに?
・問題にどう対処すべき?
PIPの法則、Purpose,Importance,Preview
プレゼンテーションの内容を簡単に紹介するのに使う。順番は入れ替え可能。
エンディングでは次回までにすべきことを明確にする。
・重要事項の要約、提言をもう一度繰り返す
・アクションプランを示す
・提言が実行されるために賛同とコミットメントを求める
・次回までにすべきことを明確にして終了。「私たちの本日の目的はコスト削減に賛同いただくことでした。賛同といただいた上で、今四半期には成果を期待してもよろしいですか?」 -
後半が中身が濃く、読む価値がある。
プレゼンはいかに客観的にできるか、他人に伝わりやすいかどうかを考えた構成となっているかが大切だと思う。
この本には、客観性及び相手にとってよいプレゼンを記述すると共に、どうすればそのようなプレゼンに近づけるかを説明してある。
また、精神面についてのアドバイスも。緊張しない方法や、緊張しがちな行動の原因を考えることにより対策法についても書いてある。
プレゼンをうまくなりたいと思っている人の知りたいことが書いてある良い本だと思った。 -
2018/5/10
プレゼンテーションは説得である、その結果誰かの具体的なアクションに結びつくものである。
状況を明確にして、綿密に準備をし、実施技術を高めればプレゼンテーションは成功する。
状況とは、聴衆(誰に)、目的(何をさせたいか)、プレゼンの時間と形式(主な制約)。聴衆の決定権者はだれか、各人がどれぐらい知識があるか、どの程度興味があるか、提言の各人への影響、なぜいままで実行されなかったのか、好み(とくに嫌いなもの)に答えられるようにする。
準備においては、メッセージを明確にする。メッセージはどんなものも30秒に収められる。メッセージ、ストーリーライン、補足する資料を作っていく。全員が見えるか、聞こえるかの器材セッティングは早めに入って責任を持つ。実施の技術を習得するのは、自転車に乗るようなもので繰り返し練習しなければみにつかない、リハーサルや実践を重ねよう。
実施において、オープニング、内容、クロージングを適切に確実に行う。オープニングでは、テーマの重要性、目的、進め方をアイコンタクトをして行う。内容では、アイコンタクト(メッセージが伝わっているのかを知る上で重要。内容がわからないのならば、黙って資料をよみ話す内容が明確になってからアイコンタクトをとって話す)、声のトーン、切り替え時の移行説明、姿勢に気をつける。クロージングでは、サマリ、決定事項とToDoをアイコンタクトを取りながら話す。 -
こういう本をもっと早く読んでおけば、これまでのプレゼンも、もうちょっとマシになっていたのに。
この次、機会があったら、ぜひこの内容を参考にやってみようと思う。
「会場には40分前に到着しておくこと」とか、「沈黙を保つ勇気」とか、ナルホドというスキルが満載。
読んでいるうちに、なんだかプレゼンをやってみたくなってくるが、そんなところも、この本に人気がある理由のひとつなのだろう。
ただ、実際には、そう簡単にうまくいかないけれども、有益な実用書であることは間違いない。 -
1分でメッセージが伝えられるように。
構造化ですな、、
うーん、ストーリーラインを作るのがなかなか難しい -
図解の技術に比べると内容は薄いが、学ぶものは多々あり。OHPへの言及の多さに時代を感じる。