なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492555750

感想・レビュー・書評

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  • 「学習する組織」を読んで、わかったけどどうやって実践すれば良いのかと思ってたんだけど、本書は具体例も多くて実践的。この本読んで、ようやくやり方がイメージついた。
    論理だけだと理解できない、私みたいなタイプに最適。

  • 【要約】
    複雑な状況や問題に対して「システム思考」というアプローチをすることで、
    大局、全体像や構造、根本を捉えて
    レバレッジポイント(小さな力でシステムを大きく動かすことができるポイント)を見抜くことができ、
    「正しい介入」「正しい解決策」が分かるようになる。

    「システム思考」では、ある結果は何の脈絡も文脈もないところから突然変異のように生まれるのではなく、
    何らかの働きかけや要素の間の様々な相互作用の結果生じたものとして捉える。

    システム思考は、①時系列パターングラフ ②ループ図 ③システム原型 というツールを用いることで導くことができる。

  • 「世界はシステムで動く」を読んで、入門書として紹介されていた本書に流れてきました。

    書かれていることは至極全うな、当たり前のことで、平易な言葉で書かれていることもあってスイスイ読めます。
    物事を解決するために、「ツボ(レバレッジ・ポイント)」を探してソコを押そうね、という趣旨も全くその通りだと思います。

    正直なところ、悩むのは正しく現状を認識すること(見落としや見誤りが無いか)だったり、ツボを正しく見極めることだったりで、なかなかこの本一冊で全てがうまく解決できるようになります、とはいかないんじゃないかな、と思いました。
    とは言え、このシンプルな本の内容を実践することはやって損は無いはず。心構えもその通りで有用だと思います。入門書ってことかな。

  • システム思考のセミナーを受ける前に基礎知識を得るために読了。ループ図の書き方がとても丁寧に説明されていて分かりやすい。描けるようになるには経験を積む必要があるあるけど、読めるようにはなった。

  • システム思考の基礎が事例を交えて短くまとまっており、最初の一冊としてすごくわかりやすい。一通り説明が終わった後の後半は理論などの裏付けが無く話が進むので読んでいて迷子になることが多かったが、それでも有用な本です。

  • システム思考の入門書として、その概念に初めて触れた。「問題が起きた時、個人の意識や心がけではなく、組織や構造で解決すべき」という自身の考えをサポートしてくれる考え方だった。

    ・ある問題が起きた時、すぐに解決策に飛びつかない
    ・問題が起きるパターンを把握する(氷山を見る)
    ・問題の構造をループ図に書き起こし、全体像を把握する
    ・小さな力で大きな変化をもたらすレバレッジポイントを探す
    ・個人を責めない、構造に問題があると考える
    ・ループ図を組織の認識を揃えるツールとする

  • 学習する組織を読んで、うーむわかった様な、わからぬ様な、もう一度読むのが良いかもなぁと思っているときに手に取った本。
    システム思考について大変わかりやすくまとめてあります。(学習する組織を読んだ後だからすんなり入ってくる、というのもあるかと思った)
    システム思考というものを誰かに説明する時に使えるなと思いました。

  • ビジネスにしても社会課題の解決にしても、大切なのは課題の本質を見極めること。社会や地域、国際関係など、様々な要因を考慮に入れて考えなければならない複雑な状況下、こういった思考のフレームワークはとても役に立つ。「個々の出来事はあるパターンのスナップショットであり、氷山モデルで構造を解析すること」「解ではなく、正しい問いを求める」「時系列変化パターンを作成して、自分たちが変化させたいものを把握する」「長期成長しようと思えば低成長しかありえない」「潜在的な楽しさから、認知された楽しさへ」「何にでもストックとフローがある」

  • 上手く使いこなしたい!

  • システム思考7か条
    1.人や状況を責めない、自分を責めない
    2.できごとでなく、パターンで見る
    3.このままのパターンと望むパターンのギャップを見る
    4.パターンを引き起こしている構造ループを見る
    5.目の前だけでなく、全体像とつながりを見る
    6.働きかけるポイントをいくつか考える
    7.システムの力を利用する

    システム思考の基本的な考え方とアプローチ
    できごと→時系列パターン→構造→意識、無意識の前提

    正しい問いを大事に
    立ち止まり、その問題は解決すべき問題か?本当の問題は?

    ループ図を書くコツ
    1.変数をできる限り出す
    2.自分が変えたいと思っている重要な変数を中心に置いて、それに影響を与えるものをかく
    対症療法を避け、根治策に撤する

    レバレッジポイント ツボ
    1.変数 数値を定める
    2.物理的なフローとストック 計画段階が決めて
    3.情報フロー 見える形にする
    4.ルールやインセンティブ 行動促進と抑制
    5.目的 何のためにを自問
    6.前提となっているパラダイム 社会通念や常識

    システム思考の効用
    1.人や状況、自分を責めない
    2.視野を広げ、思考境界を乗り越える
    3.無意識の前提を問い直す
    4.問題解決に役立時間軸を考えられる
    5.問題解決につながるコミュニケーションが可能

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著者プロフィール

大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト、翻訳家
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンスを高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学を基にしたビジョン作りやセルフマネジメント術で一人々々の自己実現を手伝うと共に、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場作り・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐと共に、島根県隠岐諸島の海士町や徳島県上勝町、宮城県気仙沼市、熊本県南小国町、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創り直すプロジェクトにアドバイザーとして関わる。

「2023年 『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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