- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555835
作品紹介・あらすじ
デル、スターバックス、トヨタ、P&Gに学ぶヒット商品を出し続ける技術。顧客と一体化すれば、売れるものは常につくれる「自己チュウ」症候群を脱するための、画期的マーケティング論。
感想・レビュー・書評
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ローランドベルガー、パートナーによる著作。
スターバックスやデルで勤務経験のある著者が、これらの経験を元にしたマーケティングに対する考えかたを平易な文章で初心者向けに語っている。基本的には、顧客を第一に考え、顧客に対してどのように価値を提供していくかというマーケティングにおける基本的なことを書いているので目からうろこという内容ではないものの、それでも得るものは少なくない。
スターバックは、居心地がよくフルサービスであるが高い喫茶店と、セルフで安いが居心地の悪いドトールのようなコーヒーショップの中間であるニッチであった。彼らが提供しているのは、もちろんこだわりのコーヒーであるが、それ以上に家ではなく職場でもない第三の場所であるということである。サードプレイスと表記されていたが。
また、マーケティングは理論などのサイエンス的なものではなく、やはり人間の活動によってなされるアートな部分が重要であることは同感である。
ここに書かれている事は、多くの同質的競争に終始している旧来型の日本企業の幹部に読んで欲しい内容である。
平易なことを意識してのことであろうが、内容がかなり抽象的であり、頭の固いおじさん幹部にはこれでもまだ足りないのではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
顧客力=マーケティング脳×場の構築力とうことです。何かと陥りがちな売り手志向からの脱却への一助に。
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タイトルに反応して手に取りました☆
顧客起点でモノ・サービスを提供する力「顧客力」をつけるために、どうすればよいか書かれています。
簡単にいうと顧客力=マインド×周りを巻き込む力。著者のデルやスタバでの経験談を交えて、独自の理論を展開しています。
一つ勉強になったのが、顧客のニーズを探るよりも、顧客と価値観を共有せよ、という発想☆
顧客から「そうそうこんなものが欲しかったんだよな。」と気付きを与えらる力が求められているのかと感じました。 -
顧客力とは、顧客視点で売れるモノやサービスを継続的に生み出す能力
それには、マーケティング脳と場の構築力が必要
現場での経験を積むことで身につく -
世の中の変化は基本的に予測不可能だ。何か少しのきっかけで、その後の動きは大きく変わってしまう。だからこそ、モノやサービスを売り続けていくためには、小さいけれど重要な動きとできるだけ速くかぎ分け、それに合わせて素早く動く能力やセンスが必要とされる。
・顧客の行動を理解する。
・顧客になりきる
・ゼロベースの創造性
・Whyを5回繰り返す。
・全体像(ビッグピクチャー)を把握する。
・多様性を認め、創発を心がける。
良い見える化は、気づき、思考、対話、行動を育む。 -
ローランドベルガー、パートナーによる著作。<br /><br />スターバックスやデルで勤務経験のある著者が、これらの経験を元にしたマーケティングに対する考えかたを平易な文章で初心者向けに語っている。基本的には、顧客を第一に考え、顧客に対してどのように価値を提供していくかというマーケティングにおける基本的なことを書いているので目からうろこという内容ではないものの、それでも得るものは少なくない。<br /><br />スターバックは、居心地がよくフルサービスであるが高い喫茶店と、セルフで安いが居心地の悪いドトールのようなコーヒーショップの中間であるニッチであった。彼らが提供しているのは、もちろんこだわりのコーヒーであるが、それ以上に家ではなく職場でもない第三の場所であるということである。サードプレイスと表記されていたが。<br /><br />また、マーケティングは理論などのサイエンス的なものではなく、やはり人間の活動によってなされるアートな部分が重要であることは同感である。<br /><br />ここに書かれている事は、多くの同質的競争に終始している旧来型の日本企業の幹部に読んで欲しい内容である。<br /><br />平易なことを意識してのことであろうが、内容がかなり抽象的であり、頭の固いおじさん幹部にはこれでもまだ足りないのではないだろうか。