一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492556375

感想・レビュー・書評

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  • 一般的な自己啓発本の流れをくむ。
    内容は全般において、従来の自己啓発本であるが、所々に新知見あり。
    学習意欲、人的交流意欲等がかき立てられる。
    再読したい書。

  • 会社の人が貸してくれた。
    勉学だけでなく、
    人付き合いとか色んな場面での勉強法が載ってる。
    たぶん良いとこ取りして実践しようとしたらパンクするから
    とにかく好奇心旺盛でいよう。
    んで、クリアファイルは贅沢に使おう。

  • 大学教授っぽくない、くだけた内容がおもしろかった。
    こういう人の授業は受けてみたかった。
    ただ、全体を通してのメッセージは明確ではなく、テクニック本の域を出なかったところが惜しい。

  • 自分が好きなこと、なおかつ個性的なことを目指すのがハッピーであるという考え方が、人口に膾炙しています。これについて私は疑問を持っています。好きなことで成功しなければいけないという幻想が、結局は仕事に適応できない若者を大量に生み出しているような気がしてなりません。
    世間では、素直に世の中の要望に応えていく方が、往々にしてうまくいくことがあります。

    大事なのは、「今は見えていないけれど、将来的に人が欲するだろう」というスキマです。

    一つずつ満足して初めて、「もっとこうしたい」という欲が生まれてくるのです。

    常に2年分の手帳を持ち歩く

    まずは、週末の時間全体の枠組みを、あらかじめ決定してしまいましょう。
    枠組みは「遊ぶ」「体力づくり」「人脈づくり」「勉強」「仕事の追い込み」の5項目

    書き終えたルーズリーフが3枚ぐらいのときは、左端をホッチキスでとめればよいのです。それらが何枚かまとまった段階で、ルーズリーフ用のバインダーに綴じる

    司馬遼太郎さんは、自然科学系のテーマについて調べるときには、児童書から読み始める
    受験の「期日」と「勉強すべき内容」、そして「持ち時間」をそれぞれきちんと紙に書き出す

    ヤマの張り方が正しかったかどうかを検証します。模擬試験は、このために使うものなのです。

    テキストを声に出して読みます。自分が出した声を聴きながら耳で覚えるのが、生理学的にも最も効果的な記憶法

    ひたすらギブを繰り返す。もう十分と思っても、なおギブを繰り返す。長い「ギブの期間」を経て、はじめてテイクのチャンスがもたらされます。

  • 勉強をする意味、源を教えてくれた。
    また楽しく勉強する方法が書いてある。

  • テレビで拝見し、気になっていた先生。
    火山学という庶民からすればマイナーな学問分野、その分野のスペシャリストである著者の熱烈なメッセージと意気込みが感じられた。
    研究者になりたい人々は読んだ方がよい、と思います(勉強法の習得という意味ではなく、「哲学」を感じてほしい)。
    内容的には然程新鮮さは感じられませんが、ノウハウは分かりやすく書かれている。
    実践し成功している者のなせる業か…
    ヒントや盲点が随所に散りばめられています。

    あとは。
    この内容を自分なりにアレンジして自分のモノにしていくことだ…



    蛇足ながら、この先生の授業を受けてみたい( ロ_ロ)V

  • 『一生モノの勉強法――京大理系人気教授の戦略とノウハウ』(鎌田浩毅、2009年、東洋経済新報社)

    本書は「大人のための勉強法」(=会社での勉強、社会での勉強、成功するための勉強)の方法論を紹介した本である。

    筆者は「仕事で良い成果を残すために必要なこと」として、(1)仕事に関係する知識をインプットすること、(2)幅広い知識を使ってアウトプットすること、(3)周囲の人を引きつけるために人間的魅力を磨くこと、の3点をあげる。

    そして「仕事のための勉強法」として、(1)コンテンツ能力、(2)ノウハウ能力、(3)ロジカルシンキング能力をあげ、これら3つの能力を駆使して「スペシャリスト」を目指すと良いと言う。ここで、スペシャリストになるということは、「他の追随を許さない「武器」を持つということ」である。

    スペシャリストになるための方法論として、タイムマネジメント、情報整理、読む力をつけるための方法、人から上手に教わる方法等を紹介している。参考になる。

    (2009年7月3日)

  • 大学教授、それも京都大学の教授がこんな本を書くとは。国立大学だと怒られたりしないのだろうか。とにかく、あけっぴろげに、勉強法(というか、これまでの生き方や、大学教授へのなりかた)が書いてある。どこかで聞いたことがあるような話は一切無く、とても新鮮。おすすめ。

  • 【勉強は”場当たり的”にするのではなく、戦略のもとにするもの】
    ―大人が勉強する場合、人から認められる・仕事で良い成果を残すために行うべき
    〜戦略〜
    →自分は将来何をしたいのか、どんな人間になっていたいのかを考え
     →そのためには、どのようなスキルを身につけて周囲の人たちにアピールしていくか

    【仕事で良い成果を残すために必要なこと】
    ?仕事に関する知識を習得する
    ―自分の能力の「核」となるもの。基本的な知識に加え、周辺的な知識を習得する
    ?幅広い知識を使って、とりあえずアウトプットしていく
    ―周囲の人たちに理解してもらうスキルを身につける
    ?周囲を引き付けるため、人間的な魅力を磨く
    ―仕事の知識に限らず、幅広い教養を身につける

    【仕事のための勉強には、三つの能力を磨くことを意識する】
    →いま自分がやっている勉強が、下記の三つのうち、どれを磨くことにつながっているか確認しておく
    ?コンテンツ能力
    ―知識の中身。最終的なアウトプットの前提となる知識。”流通構造やマーケット動向等”
    ?ノウハウ能力
    ―仕事のやり方についての具体的なテクニックやハウトゥ。時間内に仕事を進めたり、円滑に行う方法
    ?ロジカルシンキング能力

    【持続させるコツ】
    ”大事なのは自分の感情や日常の気分に左右されずに努力を維持できるか”
    「モチベーション維持の秘訣」
    ―努力したいと思うような仕掛けが必要―
    →低いレベルから少しずつ達成感を得る
     →一回一回きちんと満足する
    『この一回一回の小さな満足が、新たな努力を生み出す』

  • 仕事のための勉強で意識すること
    ?コンテンツ能力 ?ノウハウ能力 ?ロジカルシンキング能力

    武器を身につける意識を持つ  武器は好きなこととは限らない

    一回一回きちんと満足することが大事であり、満足することで次の目標がみえてくる。

    就寝時間を過ぎて勉強してはいけない。

    「読む力」が衰退しているという現状は、逆に読書をしている人のアドバンテージが高いことを意味する。

    入門書は最低三冊買う。なぜなら内容に偏りがあるから。

    不得意な分野は児童書を見る。「ジュニア新書」や「プリマー新書」

    難解とされる哲学書でも長編の文学作品でも「棚上げ法」で読んで問題はない。重要な本なら何度も読めばいい。

    古典の書物自体がその中に試行錯誤の過程を含んでいる。このプロセスを追体験することも古典を理解する大事な一部。

    努力しだいで記憶の容量を増やすことが可能。佐藤氏は250ページ程度の文庫本を暗記する方法を勧めている。一度このくらいの容量を記憶すると記憶力が飛躍的にアップする。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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