ランチェスター思考 2

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  • 東洋経済新報社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492556702

作品紹介・あらすじ

どんなに理にかなった戦略も、実行フェーズで想定外の問題に次々とぶつかり、破綻の危機にさらされる。そのとき、ラインのリーダーは、何をし、何をすべきでないのか。ランチェスター戦略研究の第一人者が、アメリカ陸軍・指揮官マニュアルをベースに、シンプルかつ超現実的な「意思決定」の要諦を説く。

感想・レビュー・書評

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  • フランシス・ヘッセルバインの「アメリカ陸軍リーダーシップ」は少し物足りなかった。著者の経験からの発言が随所に出てくるので、合わせて読むと良いかもしれません。ランチェスターの題名ですが、アメリカ陸軍の意思決定方法の本でとても面白いです。

    ・経営者は、情報量が3割しかない段階で決断しなければならない。5割になるのを待っていては遅い。(安居祥策)

    ・アメリカ陸軍「意思決定の指針」
    ①敵の意図、能力、反応時間を考慮せよ。
    ②不完全な情報しかなくても、素早く決定せよ。
    ③完全な解決にこだわって、決定を遅らせるな。
    ④できるだけ早く、受容可能なリスクを決め、納得のいく行動を取れ。
    ⑤できるだけ低いレベルまで、意思決定の権限をゆだねよ。
    5つのうち、3つは(②~④)迅速優先の拙速の奨励である。

    ・100年あまり前、科学的管理法で有名なアメリカのミッドベール製鉄所の技師長テイラーは、現場リーダーの最大の役割を例外対応、すなわち不測の事態への対応とした。

    ・指揮官マニュアルは、さらに厳しく、深刻な現実を直視し、つぎの要求をする。
    「司令部からの情報も間違っていることがある。それにもとづく行動の結果に対する責任は、指揮官にある。」

    ・命令を受けた場合、真っ先にすべきとされるのは、任務の目的を正しく理解するための任務の分析である。

    ・2階層上の指揮官の意図を理解せよ。

    ・上級指揮官は、2階層下の指揮官の状況を、自分の目と耳で確かめよ。

    ・アメリカ陸軍や陸上自衛隊をはじめ、多くの陸軍では、大隊長以上には、幕僚(スタッフ、参謀ともいう)が部下としてつき、分析的意思決定をサポートする。幕僚には部下もいて部門を構成し、1科(総務・人事)、2科(情報)、3科(作戦)、4科(後方支援)となる。このようにして構成される組織を、ライン・アンド・スタッフ組織と呼ぶ。

    ・「論理的であるという事は、ある前提が与えられた時に、その前提だけから結論を導き出すということである」(菅原道明)
    大事なのは、批判を通して思考を深めることであって、批判そのものが批判的思考ではない。最初に行うべきは、主張者が「何を理由」に「何を主張」しているのか押さえることである。その上で、一貫性があるか、矛盾が無いか、他の可能性が考えられないか、と考えていく必要がある。

    ・時間を犠牲にして敵についての知識を深めても、リスクが低減するとは限らない。

    ・1996年の発売以来、2年間に世界で4000万個も売れたバンダイのおもちゃ、たまごっちが、その後の売上急落により、大変な設備過剰と売れ残り在庫で、数十億円の大きな損失をだし、あわや倒産のピンチにおちいったことがある。
    (ビール・ゲームは現実に即している)

    ・スイス市民の防衛組織マニュアル1980年版を見たことがある。それは、敵軍がスイスに侵攻し、地上戦となったとき、一般市民が戦闘の邪魔にならないようシェルターにこもって自活することを要求するものであるが、真っ先に、この組織が「実行しないこと」をずらりと箇条書きにし、その方針や主要施策への反対論を記した上で、したがうことを要求し、それから「実行すること」が記されていた。ちなみに、実行しない事項に、食料の提供から埋葬やごみ処理までが明記されていた。

  • 意思決定について、とくに軍隊の意思決定プロセスを学びたく、読んだ。
    参考になる部分とならない部分の差が激しいが、参考になる部分のほうが圧倒的に多かった。
    旧来のKKDの意思決定も短時間で状況が変化する場合には必要であること、それを的確なものにするためには経験と普段から多様な情報ソースの確保する必要であるとのこと、特に参考になった。

  • これは非常に興味深い、今までのMBAが嘘っぱちということがよくわかる。
    保留、検討、参考は最悪。だけどよく使う言葉。
    退却論:
    ・勝ち目のないところに力を入れていれば、他でかつチャンスを逃す。
    ・勝てるところに力を入れ、勝てそうもないところからは手を引く。
    ・戦況が味方にとってフリならば退却する。

  •  ランチェスター戦略ではオーソリティとされている著者のノートをのぞかせてもらったという印象だ。
     経営者として共感できること、反省させられることが、ロジカルにつづられている。
     
     とても興味深かったし、満足感はあった。
     若い経営者や経験の浅い経営者の方におすすめ・・・かな。

  • OODAサイクルの話が面白かった。
    ・O=オブザーブ(観察)
    ・O=オリエント(予想)
    ・D=ディサイド(決定)
    ・A=悪と(実行)

    松下幸之助さんの話が取り上げられていて、「愛嬌があり、運が良いこと」が人材を選ぶ条件。愛嬌をとは、人に好感を与える個性のこと。

  • ・ランチェスター戦略は市場リーダーシップとニッチ市場における戦略を想定したもの。

    ・弱者であっても局所的には戦略次第で勝つことができる

  • 2011年12月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号:675//F74//2 

    【選書理由・お勧めコメント】
    これから、将来役に立ちそうだと思えた。(数学科/1年)

  • これはなかなか面白かったですな。

    コレも軍事戦略と経営戦略を紐付けて書いている本だけど、
    より、実践的に(「問題解決」のフレームワークと書いてあるぐらいだから)ケーススタディー的に書いてありますわ。

    意思決定、指揮、教育、統制といったより具体的な事柄に触れてますな。

    これは何度読んでもホホーッってなれる本。

    一度読んでみてもいいかもですな。

    でも、仕事のできない人がこれに影響されて、
    ランチェスターマンになるとマジ、キッツー♪な状態になりそう。

    みんなもガスター10とランチェスターは使用上の注意と自分の能力をしっかり把握した上でお使い下さい♪

  • 前著の続き。 しかし、前著ほど切れ味は鋭くない。 より実践的な手法等が展開されているが、逆にぼやけた感も。

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