人工知能が金融を支配する日

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.51
  • (4)
  • (16)
  • (12)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 133
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492581087

作品紹介・あらすじ

今、IBMやGoogleの人工知能研究者が、次々とヘッジファンドに引き抜かれている。彼らは最新の人工知能のテクノロジーを駆使し、驚異的な分析能力と取引速度を有するロボ・トレーダーの開発することで、富を独占しようとしているのだ。また、人工知能の進歩は、大規模に、急速に、金融業界の雇用を奪おうとし始めている。
 本書では、あまり報道されることのない金融業界と人工知能の「裏舞台」を喝破する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 人工知能が 様々なところで、言われるようになってきたこのごろ。
    将棋において、棋士が人工知能に負けて、
    囲碁においても、アルファ碁に同じように 負けた。
    少なくとも、おおきな変化が起こっているな
    と思っていたが、あまり深く 考えていなかった。

    よく考えたら、お金と言う数字を扱っている分野である
    金融に 人工知能が 有効ではないかと思って、
    この本を 読んでみた。
    想像を超えて、人工知能が 金融の分野に浸透して
    活躍している様を見て、驚いたのである。
    株式、為替などの分野において ロボトレーダーが
    人間の勘と経験をもったトレーダーを追い出していた。
    疲れを知らず、感情に溺れない ロボトレーダーが、
    粛々と活躍していた。なんとも言えない 情景である。
    人工知能って、ロボットのイメージがまとわりつくが、
    みえない 人工知能が 株式と為替などを黙々と 活躍していた。
    人工知能は 1万分の1秒の時間で 高いものを売り、安いものを買うと言う
    シンプルな作業で、利益を上げ続けているのである。
    いまは、人間のトレーダーの闘いではなく、
    ロボトレーダーの 品質と機能における闘いになっているのだ。
    人間が 購入を決めて、送金している間に、行なわれている。

    ヘッジファンドが、積極的に 人工知能の研究者を
    ヘッドハンティングしている様は スゴイものがある。
    いやはや、金融業は 人工知能が 支配し、
    人間は 駆逐されてしまう。
    三菱UFJ銀行の職員 3万人は、まったくいらなくなるのかもしれない。
    銀行は、ロボバンカーによって、運営される日が来るのかもしれない。
    衝撃的な 本だった。

  • 遠くない未来にタイトル通りの世の中になりますね。そして、確かに日本の金融業界は猛烈に遅れている。僕らのようなベンダーの方がよっぽど危機感持ってるんだけど、伝わらないなぁ…

  • 日米の現状が分かった。

  • ロボットに代替される仕事の量が多い金融業。業務内容から人工知能との相性がいいからだろうけど。影響があるのは金融機関だけじゃなく他の業種もそうなんだろうけど。
    日本の金融機関は米英と比べて人工知能への対応が遅れてるとのことだけど、いずれ対応しないといけないだろうな。その時どんな変化が起きるのかな。著者が言うように公共性が高くなるほうに変化したらいいんだけど‥

    日本では馴染みが薄いヘッジファンドに引き抜かれている人工知能の研究者。見えないところで人工知能の研究が進んでいるのは怖いよな。
    今の人工知能の機械学習の特徴が、【なぜ人工知能がそのような結果をアウトプットするのかがわかり難いということ。これはニューラルネットワークが人間の脳神経の働きを真似る手法から来ている特徴】
    アウトプットが分からない、っていうのが‥現時点はともかく将来的には、人工知能にとっては論理的であっても人間には暴走に見えることが起こるんじゃないか、っていう不安が。

  • ロボットが自ら学習する能力を身につけた時、金融に人の居場所は残されているのか? ファイナンスとテクノロジーを熟知した専門家が、あまり報道されることのない金融業界と人工知能の「裏舞台」を明かす。

    00 金融とテクノロジーの表舞台と裏舞台
    01 金融市場はロボ・トレーダーだらけ
    02 今、ヘッジファンドは何を考えているのか?
    03 資産運用では人はロボットに勝てない
    04 世界を変える人工知能の進化
    05 ロボットに奪われる金融の仕事
    06 金融ロボット後進国、日本の危機
    Conclusion 表舞台と裏舞台の両方から変わる金融界

  • FinTechをテーマとした書籍は多数出版されていますが、人工知能に特化した本書は非常に価値が有ると思います。特に、海外のヘッジファンドの実態や最近の人工知能の発展を把握することができ、参考になりました。

  • 人工知能がこれから金融の分野に進出してくるという話し。あまり聞き馴染みのないヘッジファンドで世界最高レベルの科学者が集められてるという話しは興味深かった。

  • Fintechがバズワードと化しているが、実は金融市場は既にロボ・トレーダーだらけであり、この先、AIの応用が進むと金融サービスは?この業界で働く人は?と想像を琢磨してくれる。

  • いろいろなはやりの言葉やバズワードもありますが、
    今後一番追及すべきは、なかなかハードルが高そうでは
    あるのですが人工知能(AI)だろうと思います。
    マイケルオズボーン氏の、将来AIロボットにとって
    かわられてなくなっていく職業と、それでも必要な職業の
    論文は面白いと思います。
    金融において活発な流れになっていますが、この流れは
    全体に波及するだろうと思いました。

  • 幅広い内容を網羅しているのだが、
    他の書籍の引用(紹介?)が結構ある
    点と、同じような言い回しや変な比喩
    が多くあり、頁数の割に内容が薄く感
    じたのは私だけでしょうか。
    まあ初心者向けにはこの程度が良いの
    かも^_^。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

櫻井 豊(サクライ ユタカ)
リサーチアンドプライシングテクノロジー株式会社 取締役
金融市場と金融商品、及び金融技術の専門家。1986年に早稲田大学理工学部数学科を卒業し東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。2000年にソニーのネット銀行設立メンバーに加わり、ソニー銀行執行役員市場運用部長などを経て2010年よりリサーチアンドプライシングテクノロジー株式会社(RPテック)取締役。入行以来ほぼ一貫して金融市場におけるさまざまな金融商品を用いたトレーディング、資産運用などの業務に従事し、金融市場の実態、理論とそこで使われる技術を熟知する。主な著書に『数理ファイナンスの歴史』(金融財政事情研究会)がある。

「2016年 『人工知能が金融を支配する日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

人工知能が金融を支配する日のその他の作品

櫻井豊の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ベン・ホロウィッ...
トマ・ピケティ
ジェームス W....
リンダ グラット...
國重 惇史
有効な右矢印 無効な右矢印

人工知能が金融を支配する日を本棚に登録しているひと

ツイートする