「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 2535
感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492601716

作品紹介・あらすじ

「会社の数字」の基本がわかれば、経済現象や経営のカラクリが見えてくる。これだけは知っておきたい最低限のポイントをズバリ解説。

感想・レビュー・書評

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  • 会計の入門者向けの解説書。
    ポイントを絞り、わかりやすく書かれている。
    この手の入門書を、最近、沢山読んでいる。少しずつ、理解が深まりつつある気がする。

  • 「経営者は財務諸表のどの指標が気になるのか?」という問いへのアンサー本。

    ■内容を鑑みたタイトルの咀嚼
    財務諸表を読む
     →具体的に指標を見て、示唆出しをする
    仕事に使える
     →会社の経営に関する知識を身につける

  • 全くの会計初心者なSEなので、入門書としてはわかりやすくて良かった。
    特に、一貫して経営の視点から書かれている点が良い。
    一番のポイントは、流動資産と流動負債の比率を見ること。会社は借金を返せなくなって潰れる。
    とはいえ、腹落ちまでにはあと2-3回読み返さないとやっぱり難しい。

  • 覚えるべき点が多い。 今まで営業を行ってきて顧客の財務状況や企業情報にあまりに無知であった。 この本を読むことでほんの少しの情報は収集出来たが財務に関してはまだまだ基礎知識に過ぎず、今後、この方面をもっと勉強したい。

  • 実際の企業を題材にして説明が書かれているので、スッと理解しやすい。

    特にコスト削減の際は非付加価値活動の経費を切り詰めるべきで、付加価値活動の経費は削減すべきではない、というのはその通り。コスト削減をしてサービスレベルまで下がってしまっては全く意味がないので。

    ただ、財務諸表は経営的に理解すれば十分で、会計的に理解しなくても大丈夫と書かれている箇所があったが、その点は個人的には疑問。

    敷居を低くするためにこのような表現をしているとは思うが、やはり会計の知識がないとこの手の本は読めないと思う。

  • 財務諸表の簡単な見方を理解するのに適した本で、3章まで普通に読めば、後半は流し読み程度で十分だと思います。株の取引きをする際、有価証券報告書など、財務諸表を見る必要があるので、1秒で読めるようになりたいです。

  • まずタイトルが中身と合ってない。財務諸表の基礎を掴むには良いが、国家財政の話は別でまとめた方が良かった。内容が散漫になっている。
    あと内容はかなり薄いというか飛ばし気味という印象。これでわかったつもりになるのがいちばん怖い。

  • タイトルに関する内容は、第1章の冒頭のみに記載されています。財務諸表に関する基本的な知識がないと、そこらへんの前提説明は一切ないので、読むのに時間がかかったり苦労するかなと思います。

    ・1秒で確認するなら、安全性確認のために流動比率確認。
    ・ただし、短期的安全性としては手元流動性の方が重要。
    ・自己資本比率が高い→WACCも高くなる→ROA(営業利益)で高い数値を求められる→借入による資金調達を行うこともある。
    ・買収によるROA向上→買収防衛策にもつながる。
    ・ROE=ROA×財務レバレッジ。
    ・自己資本比率を下げる(財務レバレッジ)→ROE向上。しかし、安全性は低くなる。ROA改善によるROE改善を行うべき。。
    ・自己資本比率が高すぎると、借入への余裕が生まれる。しかし、投資ファンドに狙われる。投資ファンドは顧客との投資契約との関係(一定の+が出た場合ファンドの取り分となる)で、財務レバレッジを高めることで、として儲ける。
    ・日本にはエクソン・フロリオ条項のような買収防衛条項が法律にない。
    ・買収先の負債を連結化しない(自己資本比率低下)ため、子会社化しない。子会社化せずとも目的達成できる方法がある。
    ・IT企業は固定費低く、参入障壁も低い。ブランド力が競争力の源泉。ブランドを買うために球団を買う。
    ・飛行機の早割は、1機ごとの固定費は1フライトで変わらないため、損益分岐点までのお客を先に押さえてしまい利益を出そうとするため。乗る人が増えれば1人当たりの固定費を下げられる。ホテルも同様の考え方が使えるが、航空業界と異なり、競合が多いため、直前割りが発生する。逆に新幹線は競合がないので値引かない。
    ・売上があった時点で対応する原価も計上する。多く作ると、1個に対する固定費が下がる。たくさん作るほど、利益が出るような仕組み(全部原価計算)。しかし、BS上の在庫は増える。
    ・個別原価計算では、固定費を個数に応じた金額ではなく、使用期間に応じて計上する。また、売上に応じた変動費だけを引く。これによって、全部原価計算の問題を克服しようとする。個変分解は基準がなく難しい。
    ・しかし、公開される財務会計では費用と売上の発生時期を一致させる方を優先させる。
    ・小林製薬。独自技術が少ない。アイディアを生み出す必要がある。また、競争力の源泉が技術力ではなく、ブランド力のため、広告費をかける。また他社と区別し、長く売れるようにする。
    ・売り上げと利益を確定してからそれに合った原価削減を行おうとする。

  • 実践編と企業分析編を読むために再度購入。名著です。今読み返しても第一章からWACCを取り出したりと想定読者レベルをけっこう高い所に置いているな、と思いました。

    7章、8章は会計学的な思考というより経営学的なアプローチだなと思いました(内容は充実しています)。

  • 1秒で読む方法は残念ながら書かれていないし、1秒に対する筆者の意識もほぼないものの、わかりやすい良本。一秒では言い過ぎだが、まとめ方がうまいので、財務諸表に立ち向かうにあたり、確実に時間短縮につながる。

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著者プロフィール

経営コンサルタント/株式会社小宮コンサルタンツ代表

「2022年 『経営が必ずうまくいく考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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