キャッシュマネジメント入門: グループ企業の「資金の見える化」

制作 : 西山 茂 
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492602188

作品紹介・あらすじ

入門書の決定版
リスクマネジメント、税務戦略、運転資本管理、
資金調達、人材、ネットワーク……関連するポイントもすべて網羅。

キャッシュマネジメントとはなにか?
キャッシュフローと、それに伴い発生する資金の過不足(資金ポジション)を効率的にマネジメントすることを指す。
具体的には、国内外のグループ会社を含めて、資金繰り、在庫、売掛回収、支払いサイトの調整、為替、社内価格振替制度、税金などを考慮して現金ベース(入金・出金)で管理することを指す。

制度会計やコーポレート・ファイナンスとの違いで言えば、次のようになる。
・キャッシュマネジメント
→半年から1年先までの意思決定。資金管理、資金繰り、現金出納などの実務的な業務や資金計画、為替管理、金利管理等の意思決定に関わる業務。
・制度会計
→過去の期間ごとの記録。会計原則、会社法、金融取引法等のルールに則ってすでに行われたことを記録する。
・コーポレート・ファイナンス
→2年~10年先までの意思決定。企業が資金調達し、その資金を配分して企業価値を高めるための効率的な財務戦略。

欧米のグローバル企業に比べ、日本企業のキャッシュマネジメントへの対応は遅れている。本書はリスクマネジメント、税務戦略、運転資本管理、資金調達、人材、ネットワークなど関連するポイントもすべて網羅した入門書となっている。財務管理者は必読の1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 資金繰りのところを手厚く書いて欲しかった。

  • 4〜5

  • 銀行との絡みがあり、会計と比較してあまり取り沙汰されない、
    キャッシュマネジメントに関する数少ない書籍。
    キャッシュマネジメントに関する主要論点が網羅されており、
    知識の整理に役立つ。企業における財務部の業務理解、および
    あるべき姿の認識に繋がるだろう。

    ■キーワード
    ・トレジャリー
    ・プーリング
    ・ネッティング
    ・支払代行
    ・ファクタリング
    ・短期資金予測
    ・資金繰り、資金計画
    ・税務戦略
    ・資金調達
    ・財務リスク(為替リスクヘッジ)
    ・SWIFT
    ・ファームバンキング


    本書を読むと、日本の金融機関の制度が未発達なことにより、
    イノベーションが起きなくなっているようであるが、
    銀行側の解決メリットが少なく、解決は難しそうだと感じる。

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著者プロフィール

早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)教授。早稲田大学政治経済学部卒。ペンシルベニア大学ウォートンスクールMBA修了。(監)トーマツ、(株)西山アソシエイツにて会計監査・企業買収支援などの業務を担当後、2002年より早稲田大学。2006年より現職。博士(学術、早稲田大学)。公認会計士。上場公開企業の社外役員を歴任。主な著書:『企業分析シナリオ第2版』(東洋経済新報社)、『戦略管理会計改訂2版』(ダイヤモンド社)、『ビジネススクールで教えている会計思考77の常識』(日経BP社)など多数。

「2020年 『MBAのアカウンティングが10時間でざっと学べる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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