決算書×ビジネスモデル大全 会社の数字から儲かる仕組みまでいっきにわかる
- 東洋経済新報社 (2023年5月24日発売)
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感想 : 16件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784492602324
作品紹介・あらすじ
「決算書×ビジネスモデル」の視点で、「無機質な数字」が「刺激的なドラマ」に変わる。
堅苦しくて難しそう、という「会計本」のイメージを塗り替える1冊。
注目41企業の分析を通して、決算書の読み方とビジネスモデルがいっきにわかる!
すべての事例が図解されているので、会計知識ゼロでも超おもしろい!
ビジネスにはもちろん、投資にも就活にも役立つ、「一生使える」最強のビジネススキル!
・なぜあの会社は稼げるようになったのか?
・なぜあの会社はつぶれたのか?
その答えは、決算書の中に隠されている!
◎目次
はじめに
Chapter1 ビジネスモデルと結びつける決算書の読み方
1賃借対照表(B/S)の読み方
2飲料メーカーのB/Sに見るビジネスモデルの違い
3住宅メーカーのB/Sに見るビジネスモデルの違い
4損益計算書(P/L)の読み方
5乳飲料メーカーのP/Lに見るビジネスモデルの違い
6カフェ・レストランのP/Lに見るビジネスモデルの違い
7キャッシュ・フロー計算書(CF計算書)の読み方
8M&AによってCFはどのように動くのか?
Chapter2 儲かる仕組みと決算書
1ドラッグストアの稼ぎ方の違いとは?
2薄利多売の100均業界で高い収益性を実現する仕組みとは?
3東京エレクトロンが半導体不況に向けて用意した秘策
4オービックが「驚異の高利益率」を実現できる理由
5ニトリHDの収益性と在庫回転効率が高い理由
Chapter3 グローバル経営と決算書
1中外製薬の収益性がずば抜けて高いふたつの理由
2アサヒ・キリン・サッポロ、ビール会社の戦略の違いとは?
3後発医薬品大手2社を海外M&Aに駆り立てた「構造的な問題」
4海外M&Aでグローバル化したJTがウクライナで抱えたリスク
5サカタのタネが高い収益性と安全性を維持している理由
Chapter4 経営改革と決算書
1富士フイルムは縮小市場にどう立ち向かったのか?
2日立製作所が日立建機株の「一部売却」を決めた理由
3インフロニアHDの無形固定資産が4年で190倍になった理由
4稼げる体質に変貌を遂げたルネサスが抱えたリスク
Chapter5 倒産&粉飾と決算書
1決算書から倒産や粉飾を読み解く
2名門アパレル・レナウンはなぜ倒産したのか?
3エアバッグ世界シェア2位のタカタが倒産した理由
4オンキヨーが経営破綻に至った要因とその顛末とは?
5グレイステクノロジーの粉飾はなぜ見抜くのが難しかったのか?
おわりに
感想・レビュー・書評
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難易度低めで専門外の読者にも優しい。ビジネスモデルというよりは「決算書から何が分かるか」、その企業の特徴を同業と比較しながら解説していく内容だ。自ずと決算書にも明るくなる。
ー ヤクルトレディーは基本的にヤクルト本社の社員ではなく、個人事業主としてヤクルトの販売会社と業務委託契約を結んでいる。そのため報酬は給与ではなく販売手数料として支払われる。販売手数料の売上高に対する割合は7%。人件費や広告宣伝費が大きいことも販管費の高さにつながっている。一方で、低い原価率に結びついている。
ー ツルハホールディングスは成長戦略の一環としてM&Aを積極的に活用しているが、コスモス薬品は基本的に自社出店による自前主義で成長戦略を描いた。そのため、バランスシートには無形固定資産がほとんど計上されていない。
ー 東京エレクトロンのフィールドソリューション事業。新規に比べ研究開発投資が少なくて済むようなパーツの交換だとか、既に販売した装置の改造や中古装置の販売サービスの提供。
ー 現金化しやすい資産を多く、保有するキャッシュリッチな会社に対しては、投資ファンドなどから余剰資金を株主還元に回すよう求められることがある。実際、日鉄ソリューションズは、イギリスのアセットバリューインベスターズから増配と政策保有株式の処分を原資とした自社株買いを求める株主提案が出されたことがある。
ー インフロニアホールディングスでは、請負工事は利益率が低く工事期間は長期間ゆえ、その間の人件費や資材価格変動のリスクも与えているというデメリットを認識。また、今後の人口減少と社会保障費の増加を考えれば、建設市場が拡大することは考えられない状況であるとし、製造業からサービス業への転換を果たした。これが、コンセッション事業への参入を促した。長期的な建設市場の拡大が望めないため、ゼネコンを始めとした建設会社が主力であった。請け負い工事から脱却しなければならない。一方で、脱請負、コンセッション事業にはバランスシートを肥大化させると言う副作用がある。
ー 有形固定資産回転率の高さによって、固定資産の少ない軽量型のビジネスモデルになっているかどうかがわかる。
などなど。勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
賃貸事業を手掛けている大和ハウスは有形固定資産の割合が高いか。
それに比べて住宅分譲事業を手掛けている飯田GHDは、不動産在庫が流動資産の棚卸資産として多く計上されている。
フランチャイズ店主体のビジネスモデルは、原価率が高く、販管費率が低い。
なぜならFC店に対する食材などの「卸売売上」で占められているから。
そのため店舗で発生する人件費や賃借料などの販管費はP/L上には計上されない。 -
このような決算書の読み方の入門書籍はいくつか読んだが、刊行時期による取り上げられている企業の違いが面白い。類似の書籍にたくさんあたって慣れていくのが良いと思う。
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事例を用いて財務諸表の見方を説明しています。
表を用いていたり、わかりやすい言葉で説明していたり、短編にして端的に説明していたりするこで大変読みやすいです。
こういう決算書の解説書の中で最もおすすめできる本です。 -
有名企業の決算書を比較分析することにより、その企業のビジネスモデルを炙り出すというもので、事例が豊富にあるので投資の参考にもなりました。
私が一番興味を持ったのが、もう上場廃止になっていますが、「グレイステクノロジー」という会社の粉飾決算についての分析です。
この会社は、高成長企業ということで投資家の注目を集めていましたが、実は、極めて巧妙な粉飾決算を行うことで、高成長企業であることを演じていたというものです。
この事例においては、キャッシュフロー分析によっても、粉飾決算であることを見抜くのは困難であったとのことでしたが、ある会計指標を注視していることで、正常な決算ではない可能性が高いと判断できるとの分析がされており、大変興味深かったです。 -
決算書の読み解き方。
2021年の事象なので比較のストーリーがダイナミックより。
粉飾決算を読み解く章が興味深かった。
優良企業は中身のビジネスモデルにもよるが、素人視点だと営業CFにもっと注目してもいいのかも。
稼いでいる企業はどういう企業かを数字の理屈から読み解ける。 -
正直言って非常に難しい内容。いまの僕には。
知っておかないといけない内容と考え方、見方。
いつか「これが役に立った」と言える日まで、諦めない。やるしかない。 -
バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書が実在の会社を実例として説明しており、よく理解できる1冊。実際、損益計算書だけを見ていて、設備を購入したときにキャッシュがでるのに大丈夫か?と感じていた時に、キャッシュフロー計算書と合わせて見ることで会社の安全性を確認できることに納得。バランスシートもどう使うの?と思っていたが、自己資本率から会社のキャッシュの安全性、有形か無形による固定資産のバランスからハードまたはソフト(サービス)で会社の事業を進めているかの判断。当たり前の事かもしれないが、理解を深めることができた。
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決算書でビジネスモデルを読み解く。
基本はBS.PLからライバル企業を比較して明確化させる。
また近年多くなっているM &Aによる買収ではBSの無形固定資産を紐解く。さらにFCFにより健全性を確認している。
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様々な企業の実際の決算書を分析し、特徴的なビジネスモデルをあらわにしており、ケーススタディーの豊富さは同じような他の本の中でも群を抜いていた。
しかもわかりやすい。初心者向け。 -
いくつかの本を読んでは挫折を繰り返してきたが、乱読の果てにようやく決算書を読むかが少し分かった気がする。
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興味があまりない内容にしては頑張って読んだ。
簿記がわからなくても読めたので、会計の導入にはよいかも。 -
Chapter1 ビジネスモデルと結びつける決算書の読み方
1賃借対照表(B/S)の読み方
2飲料メーカーのB/Sに見るビジネスモデルの違い
3住宅メーカーのB/Sに見るビジネスモデルの違い
4損益計算書(P/L)の読み方
5乳飲料メーカーのP/Lに見るビジネスモデルの違い
6カフェ・レストランのP/Lに見るビジネスモデルの違い
7キャッシュ・フロー計算書(CF計算書)の読み方
8M&AによってCFはどのように動くのか?
Chapter2 儲かる仕組みと決算書
1ドラッグストアの稼ぎ方の違いとは?
2薄利多売の100均業界で高い収益性を実現する仕組みとは?
3東京エレクトロンが半導体不況に向けて用意した秘策
4オービックが「驚異の高利益率」を実現できる理由
5ニトリHDの収益性と在庫回転効率が高い理由
Chapter3 グローバル経営と決算書
1中外製薬の収益性がずば抜けて高いふたつの理由
2アサヒ・キリン・サッポロ、ビール会社の戦略の違いとは?
3後発医薬品大手2社を海外M&Aに駆り立てた「構造的な問題」
4海外M&Aでグローバル化したJTがウクライナで抱えたリスク
5サカタのタネが高い収益性と安全性を維持している理由
Chapter4 経営改革と決算書
1富士フイルムは縮小市場にどう立ち向かったのか?
2日立製作所が日立建機株の「一部売却」を決めた理由
3インフロニアHDの無形固定資産が4年で190倍になった理由
4稼げる体質に変貌を遂げたルネサスが抱えたリスク
Chapter5 倒産&粉飾と決算書
1決算書から倒産や粉飾を読み解く
2名門アパレル・レナウンはなぜ倒産したのか?
3エアバッグ世界シェア2位のタカタが倒産した理由
4オンキヨーが経営破綻に至った要因とその顛末とは?
5グレイステクノロジーの粉飾はなぜ見抜くのが難しかったのか?
おわりに -
PLだけを見がちだが、BSとCFも大事。
財務3票は連動している。
とくにBSがビジネスモデルの違いで、
どう違うか、は、面白い。
また、オービックが利益率57%だったり、100円ショップのseriaが10%だったり、普段分析しない業界の構造を知れて面白い。
ただ、大全をうたうなら、
ビジネスモデルをしっかり網羅して、
その背景にある財務モデルを解説した方がよい。
また、最後を倒産や粉飾で終わるのも後味が悪い。
著者プロフィール
矢部謙介の作品
