- Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492654651
作品紹介・あらすじ
マネーとは何か。なぜ人はマネーに翻弄されるのか。
気鋭のエコノミストによる、定説を覆す斬新なマネーの進化史。
マネーをめぐる6000年の歴史をひもとき、経済学と資本主義の未来を問う
■伝説の哲学者ジョン・ロックが経済学に間違った思想を植え付けた!?
・経済学思想の源流をたどり、歯に衣着せぬ大胆不敵な主張を展開。
■物々交換の不便さから、マネーという最強の発明が生まれたという定説はウソ!?
・ケインズとフリードマン、なぜ2人の偉大な経済学者が
『ヤップ旅行記』という地味な本を賞賛したのか?
斬新な着想で次々と定説を覆す、知的刺激にあふれた本。
■圧倒的な読み応え。いまをときめく著名人たちも絶賛!
読みやすくてスリリング。もし一冊だけマネーに関する本を読むとしたら、これがその本だ。
ハジュン・チャン(『世界経済を破綻させる23の嘘』著者)
すばらしくオリジナルで面白いマネー史。システム全体がこんなにも危険で、
慢性的に不安定なことに思いをはせたことがある人は、この本を読むべき。
ライアカット・アハメド(ピューリッツアー賞受賞『世界恐慌』著者)
感想・レビュー・書評
-
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/670810詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貨幣の誕生からリーマン・ショックまでの歴史を巧みに展開する。読むべき一冊
-
マネーとは何か?に対して興味深いインサイトを感じる一冊。市場部門に近い経験かつ経済に深い興味がないと読むのはちとしんどいかも。
-
『マネーはモノじゃなく、社会的技術である。』
貨幣が物々交換から生まれたと思い込んでいたが、そのような記録は見付かっていないらしい。
現代のマネーの在り方に至るまでの歴史的背景も大変興味深いものでした。 -
貨幣は自然発生的に生まれたものではなく、社会的な技術である。その標準を決めるのは社会であるはずだが、ジョンロックのところで経済学は道を誤った。貨幣経済において銀行の果たしてきた役割は殊更に多く、モラルハザードを防ぐためにどのような規制を作るかなどは大いに議論になってきた。解決策としてナローバンクが挙げられる。だが結局、貨幣の本質を中央銀行や影響力のある人たちが知れば良いのではなく、貨幣経済に暮らす我々が知らなければ意味はないのである。
かつては物々交換で、それをより便利にするために貨幣が作られたと思っていたがそうではなかった。正統派経済学は脇道にそれてしまったとのことだが、貨幣経済の発展と富の社会への分配はもはや一致せず、かつての恐慌のようなことが起きないようにするには銀行といった金融機関の果たす役割は大きいのだと思った。少し難しかった。コロナショックにおいては、金融危機は起きてないように思われる。そのとき貨幣経済にできることは何なのであろうか。 -
物々交換からマネーの誕生してきたというのは間違った理解なのだそうです。
信用に関するはじめの章と後半のロンバート街の話は面白かった。
中世ヨーロッパの話は関心なし -
ナローバンク
信用
天秤 -
古代文明以来の経済・金融システムの概要や経緯をうまくまとめており、自由資本主義経済が支配する現代システムの問題点にまで至る内容。 各論も総論も扱って多くの章がテーマごとに連なっていく内容のため読み物としても面白かった。
経済学や金融会社が欠陥だらけである理由が良くわかる。
度重なる金融危機のリスクを内包し、超格差社会となった現代を暗黒時代としており、貨幣思想の変革で金融システム抜本改革が必要との主張である。 解決する方法としてナローバンク構想が挙げられているが、今後の方策に取り入れられていくのか注目したい。
経済・金融から紐解く歴史解釈として、なぜ欧米が覇権を制したか、なぜ英国で金融革命(産業革命)が起きたかをイメージできるという意味で、帯にダイアモンド級と謳ったのであろうと想像。 -
著者の言い回しが時々キモくなる