ECB 欧州中央銀行 組織、戦略から銀行監督まで

  • 東洋経済新報社 (2017年11月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784492654828

作品紹介・あらすじ

欧州経済の命運を握る「司令塔」のすべてがわかる

日本NO.1のECBウォッチャーによる本格的解説書



本書の主たる狙いは欧州中央銀行(European Central Bank)に関するあらゆる論点を網羅的に整理し、一冊の本にまとめることであり、一言で言えば「ECB を学ぶための教科書」を意識した。

今回、こうした書籍を執筆するに至った理由はほかならぬ筆者自身がその必要性を感じていたからという個人的な思いも大きい。金融市場において経済・金融分析を生業とする筆者が日頃感じることは「欧州の経済・金融に関する日本語情報はそのニーズの大きさの割に十分ではない」という事実である。金融政策という分野に限定した場合、その情報量はさらに限定される。

確かに、日本の金融市場で仕事をしていても、日本銀行や米連邦制度準備理事会( Federal Reserve Board)に比べればECB が話題になることは少ない。だが、国内から海外に目を移せば、ECB の存在感はFRBのそれよりも劣るが、日銀のそれよりは上だろう。

中央銀行であると同時に国際機関としての性格も持ち合わせ、多数の各国中央銀行(National Central Bank)の支えにより政策を運営するECB は明らかに特殊な存在である。この特殊な存在を理解するためには、相応に客観的で精緻な情報整理が必要となるし、そうした情報整理の上に初めて正しい理解が付いてくることは言うまでもない。そして、その結果としてようやく金融政策の現状や展望を適切に議論することができるようになると筆者は考えている。

類書で言えば、日銀やFRB に関しては、それらの政策や組織(もしくは時の総裁や議長)を単体で丁寧に掘り下げようとするものが見られるものの、ECB に関してはそのような拡がりがまだ見られない。本書が、今後のECB の金融政策運営を研究する向きにとって一石を投じる一冊になればと思う。

(「はじめに」より抜粋)

感想・レビュー・書評

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  •  ECB(欧州中央銀行)の金融政策に留まらず、諸制度や法的位置付けに至る欧州金融システムを包括的に理解するうえでの教科書的な書籍です。
     まだまだ、不勉強なので第1章の位置付けや役割等は要精読ですが、EU圏内の各国中央銀行の重要性やFRBや日銀と異なる分権的なシステム等が具体的に説明されています。
     また、2~3章の金融政策については、ECBが金融政策を実施するうえでの実務的な経路、非伝統的な政策の中身や導入経緯等が丁寧に解説されています。
     第4章の銀行監督は、破綻・救済制度について詳細に説明するとともに、銀行同盟の法的根拠の不十分性やEU圏内の政治介入のリスクにも言及しています。

     制度や機関、委員会について丁寧な説明があるものの、当然途中から略語で示すことから、各略語の意味を頭に入れながら読む必要があります。各略語の意味の理解が浅いのでまた読みたいと思います。

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著者プロフィール

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト
1980年東京都出身。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、JETRO入構。2006年、日本経済研究センター出向。07年から欧州委員会経済金融総局に出向し、日本人唯一のエコノミストとしてEU経済見通しの作成などに携わる。08年10月、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)入行。

「2022年 『「強い円」はどこへ行ったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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