- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492654910
作品紹介・あらすじ
マーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツらが立ち上げたスタートアップ、
ラウドクラウド社に参画し、著名VCアンドリーセン・ホロウィッツの社員第一号として
同社の事業運営の責任者を務めた著者、スコット・クポールが、
VCと起業家が知っておくべき、実戦で使える知識をすべて語る。
VCと起業家がともに幸せな付き合いをするために必要なこととは?
資金調達をめぐるシリコンバレーのリアルとは?
業界の裏側を知りつくしている経験豊富な男がすべてを語る!
前グーグル会長兼CEOエリック・シュミット推薦!
『リーン・スタートアップ』著者エリック・リースによる序文
・アメリカ経済におけるVC(ベンチャーキャピタル)の役割とは?
・VCの投資基準はどんなものか?
・VCと銀行はどう違うのか?
・VCはリスクをどう考えているのか?
・起業家の見ている世界とVCの見ている世界はどう違うのか?
・起業家はVCとどんなふうに付き合えばいいのか?
・起業家が資金調達するとき、何を考えておくべきなのか?
・VCのライフサイクルはどんなものか?
感想・レビュー・書評
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アンドリーセン・ホロウィッツやその前身ともいえるラウドクラウド社での経験も有するキャピタリストによる、文字通り「VCの教科書」。
アメリカの事例ゆえ直接的に参照しづらい箇所が相応にあるものの、非常に実践的な内容。
日本のVC産業もアメリカを参考にして発展してきているゆえ、本書を読むことで得られるものは多いはず。
・VCのパフォーマンス差は打率ではなく本塁打率の差
・市場規模、ファウンダーマーケットフィットはVCによる評価項目の中でも重要
・優秀なVCが投資するのは、一見まずいアイデアに見える良いアイデア
・アメリカでは、非課税扱いの条件を満たすために財団は毎年資産の5%を支払わなくてはならない
・大学基金は、支出(教授等の給与等)の牽引役であるインフレ率と投資リターンとの関係性に注意を払う
・イエール大学基金は、VCに16%を配分。基金の50%が非流動資産
・LPは投資の決定に加わることはできない
・ファンドのパートナーシップ期間後半になると、管理手数料率は低下することも
・資金調達では、一般論として前回ラウンドの2倍のバリュエーションを目指したい
・現ラウンドでの適切な資金調達額は、1年から2年後のに訪れる次回ラウンドでのマイルストーン獲得に必要と考えられる金額とする考え方
・マネジメントインセンティブプランを設定する際は利益相反に留意詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
起業からエグジットまでの道のりが良いこと悪いこと含め具体的に書かれている。VCがどんな原理に従って動いてるかわかる。事前にシミュレーションができるため、仲間を集めてVCから資金調達し急成長スタートアップを作りたい人は参考になる
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東2法経図・6F開架:338.14A/Ku49b//K
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アンドリーセン・ホロウィッツのマネージング・パートナーであり、自身もスタートアップ所属経験があるスコット・クポール氏によるVC実務に関する諸々。著者が語るように、スタートアップ創業者がバッターボックスに立てるのは数える程なのに対して、VCはバッティングセンターの如く幾度となく打席に立てるという情報非対象性が存在する(あくまで資金調達という面については)。VCがどういう力学とフローでスタートップを見ているかという視点と実務の観点で起業家にぜひおすすめ(著者は最後に「こんな本読むなんて趣味なく暇なんだね」という「たけしの挑戦状」バリのジョークを飛ばしているが、仕事する時間は確保するとしても寝る間は削って読んだほうがいい)。創業者はテクノロジーやマーケティングとは異なる「大人の世界」に対するリテラシーに不安を感じる人が多いが、その指南書として読んでみるといいだろう。
それはそれとして著者は「教科書ではない」と言ってるのに邦題は「VCの教科書」とはこれ如何に。 -
VCを勉強するために購入した一冊。スタートアップが出来てから資金を調達して大きくなるまでの過程をタームシートの例も挙げながら丁寧に説明されている
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起業からIPOまでの道のりのすべて
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はじめに
1章 バブルに生まれて
2章 ベンチャー・キャピタルって何だ?
3章 ベンチャー・キャピタルはアーリー・ステージの投資先をどのように決めるのか?
4章 リミテッド・パートナーって何だ?
5章 リミテッド・エディション
6章 スタートアップを設立する
7章 ベンチャー・キャピタルから資金を調達する
8章 VCに響くピッチの基本技術
9章 タームシートの賢明な読み方1
10章 タームシートの賢明な読み方2
11章 取引のジレンマ
12章 取締役会の力学への目配り
13章 取締役の法的義務
14章 会社がうまくいかないときにどうするか
15章 望ましいイグジットの形