SWIFTのすべて

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 90
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492681305

作品紹介・あらすじ

SWIFTは、ベルギーに本部を置く、金融機関の国際的な取引に関するメッセージ通信のネットワークを提供する組織。SWIFTのネットワークには、世界200カ国以上、8000以上の金融機関が参加している。国際的な金融取引の増加に伴い、その役割はますます重要になっている。本書は、SWIFTの機能、サービスの内容、日本におけるSWIFTの利用状況、今後の展開など、SWIFTに関する情報を網羅的に解説している。

感想・レビュー・書評

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  • SWIFTに関して包括的に書かれた本。
    読み手のニーズに合わせて拾い読みするのが吉。
    まあ、全部読みましたが。

  • 金融サービスに配属になって読んだ本。

    "金融"といっても様々な分野があるなか、IT出身の私的にはSWIFTの仕組みは非常に分かりやすく、自身の武器にならないかと思い、チームメンバーの薦めもあって購入した。

    同著者の「決済のすべて」と同様に、非常に分かりやすく、全体像が明確だった。この本の内容を完全に理解すれば、それなりにSWIFTが語れると思うほど、充実していると思う。

    ただし、具体的な事例は少なく、表面的な解説が多いため(概要説明なので仕方がないと思うが…)、実際にシステム設計するにはまだまだ不十分な内容。

    SWIFTという言葉を初めて聞いた方、私のような金融初心者に最適な一冊と思う。

  • 2023年12月1日読了。海外送金・外為取引のスタンダード「SWIFT」を理解するための本。日本語の情報が少ない中貴重な書籍、ただ増刷を繰り返しているとはいえ記載の内容は2009年とかなり古くなっているのは残念なところ。SWIFT組織の成り立ちと背景、今何をやっているのか、どういう海外決済期間がSWIFTと連携しているのか、というあたりは理解できるが、技術的な中身や仕様・ルールなどについては書かれておらず、現時点ではSWIFTやISOのウェブサイトを探すしか情報を知る手立てがないものだ…。

  • 仕事で使うので読んだ。
    わかりやすかった。少し古いのがややネック。

  • SWIFTを学びたい人はこれを読めば良いでしょう。
    というか、仕事柄SWIFTを使う人、SWIFTに関連する人はみんな読めば良い!

    分かりやすいですし、こんなに確り纏まっている書籍は他に無い!(と思ってます)

  • 20180712
    SWIFTの仕組みから利用状況まで概観できる。
    今後のMXメッセージへの移行について知識を得た。ISO20022に移行していっている。


    SWIFTのハンドブックの日本語版であるため、一瞬で読み切ることが目標。
    外国証券を扱うものとしてマスターすべき分野。

  • すべてシリーズ (おれ命名) で有名な著者による、SWIFTの組織およびシステム・技術に関する解説書。
    内容は詳しく書かれており参考になったが、暗号技術のところの記述はちょっと甘い。

  • SWIFTメモ。


    SWIFTはSociety for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略。本部はベルギー。金融機関の金融取引に関するメッセージ通信を、国際的なネットワークにより提供する組織。金融メッセージのサービスプロバイダと言われる。

    世界200カ国以上、8000以上の金融機関を結んで、国際的な支払メッセージの伝送サービスを行なっている。また100以上の資金決済システムや、証券決済システムなどのインフラにおいて、参加者と市場インフラを結ぶネットワークとしても用いられている。

    SWIFTの役割
    1. クロスボーダーの金融取引
    クロスボーダーの資金の受払いには、中央で決済を行う中央銀行のような機関が存在しないため、お互いに契約を結んだコルレス銀行(correspondent bank)の間で、お互いのために資金の受払いを行うのが一般的。こうした国際的な送金メッセージ(支払指図)のための通信がSWIFTの中心業務。

    2. ドメスティック市場インフラ
    各国における市場インフラとそれに参加する金融機関との間のネットワークとして用いられる。

    3. 金融機関と事業法人との通信
    もともと金融機関のためのネットワークとして発展してきたが、近年では事業法人のアクセスが認められるようになってきている。

    4. 付加価値サービス
    外為取引を行なった金融機関同士が約定照合を行うAccordサービスなど、通信のみならずデータしょりを行うことも可能。


    SWIFTの組織形態は、メンバー保有の協同組合となっており、利用者である世界各国の金融機関が株主となっている。協同組合となっていることから、通常の株式会社と異なり、利益追求ではなく、メンバーのメリットが優先される。メンバーは、SWIFTに支払う利用料金に比例ひて、株式を保有する。

    SWIFTのメッセージ量は毎年増加しているため、それに応じて利用料金は徐々に引き下げられてきている。

    主要サービスはFIN(financial messaging)。

    SWIFTのネットワークであるSWIFTNetはtcp/ipベースのネットワーク。技術的にはSIPNと呼ばれる。AT&T、BTなど4社でワールドワイドなip-vpnを構築している。

    欧州では、海外のコルレス銀行との取引にSWIFTを使っているだけでなく、国内の資金取引や証券取引の決済にもSWIFTを多くつかっている(日本でいう日銀ネットや全銀システムのようなかんじ)。


    ※日銀ネットは、「日本銀行金融ネットワークシステム」のことで、日本銀行とその取引先金融機関との間の資金や国債の決済をオンライン処理により効率的かつ安全に行うことを目的として構築された、日本銀行が運営しているネットワークのこと。

    ※全銀システムとは、振込などの国内の為替取引を銀行間で担う「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」のことで、一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークが運営している。




  • SWIFTに関する情報が網羅的に押さえられるので入門書としては最適ですね。

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著者プロフィール

中島 真志(ナカジマ マサシ)
麗澤大学経済学部教授
1958年生まれ。日本銀行を経て、現在、麗澤大学経済学部教授。

「2023年 『金融読本(第32版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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