完全レベル別 30代~50代のための海外投資「超」入門

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492732830

感想・レビュー・書評

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  • 積立投資、分散投資、インデックスファンドレベルの知識は持ち合わせていたので、本当に役立つのだろうか・・と思っていましたが、十分に役立つ内容でした。
    内容、データ分析の背景なども、理論的でしたし、読書後すぐに、保有している投資信託やETFを買い替えました。

    ちなみに、積立投資などの情報も記載されており、まさしく30代から50代の方を対象に役立つ投資本でした。

  • 実践的内容であるのが〇

  • ~P28まで

  • レファレンスとして再読必要。

  • 金融商品による資産運用全般についての入門書です。
    わかりやすい内容ですし、指針もシンプルなもので良書と思います。
    ・分散投資
    ・積立投資
    ・インデックス投資
    をまずは薦めるもので、初心者投資家にとって適切な内容だと思います。

  • タイトルとおり、段階的に海外投資のコツについて紹介した良著。
    復習になるところ、新しく学ぶところそれぞれあってよかった

    〈メモ〉
    トラッキングエラー率が低いETFを選ぶ
    割安割高判断はPERで。
    売却もPERで割高になっているものを選ぶ
    個別株は70%で利益確定 -30%で損切り

  • 実験的。中級以降のテクニックが斬新だった。

  • 海外投資について興味が出てきた。
    著者の理論に共感。

    以下レバレッジメモ

    日本人の個人投資家は,短期思考で投機的
    私は外資系コンサルティング会社や企業買収ファンドで,金融のプロとして仕事をしてきました。そして,仕事を通じて培った金融スキルを活かすべく,個人投資家向けに投資情報を発信する会社を経営しています。この事業を通じて感じるのは,多くの個人投資家の運用スタイルが,真の意味での投資にはほど遠い,短期志向の投機的なものだという事です。また顧客のリターン最大化を目指すべき証券会社などの金融機関も,自社の手数料収入最大かの為に投資家の短期思考を助長しています。この事もあり,日本には投資は危ない,投資はバクチと同じだという,投資に対するネガティブなイメージが根強くあります。しかし、投資は本来,経済が発展する為に不可欠な資金を提供し,投資対象の成長をサポートする目線の長いものです。日本には,約1500兆円という世界第2位の規模の巨大な金融資産があります。にもかかわらず,この金融資産が預金にばかり向かっていて,銀行からの貸し出しも伸びない為に,成長資金として効率的に活用されていません。この莫大な個人金融資産が成長投資に回らない事は,ここ20年の日本の経済低迷の一因となっています。米国を筆頭とした海外の多くの国では,投資リテラシーを身につけた個人投資家が適切なリスク管理のもとでの投資を行う事で,経済成長が加速するという好循環が起きています。対照的に,日本では,スキルに乏しい一部の人が過大なリスクを取った投資を行ってしまい,大きな損失を出す結果となっています。そして、その事が世の中全体に置ける投資のイメージを更に悪化させると言う悪循環を生んでいます。この悪循環をなんとか改善したいと,外資系証券会社でトレーダーとして活躍してきた妻と2人で,2010年6月に起業しました。投資など様々なお金に関するスキル(フィナンシャルリテラシー)を高める上で役立つ情報を個人向けに発信しています。
    ほんの10年前まで,グローバル分散投資を実現する為には莫大な資金が必要でした。しかし,今では1,000円で20カ国以上の先進国や新興国の代表的な企業1,000社以上の株式に分散投資出来る商品や,国債や社債など1,000種以上の海外物債券に分散投資出来る商品も出てきています。ほんの10年前まで世界的な大富豪にしか実現出来なかった,リスクを低く抑えながら高い利回りを実現出来るグローバル分散投資が,日本の個人投資家にも可能になったのです。
    投資の目標を決める事がスタート みなさんの海外投資の目的は何ですか?
    どのような事でもそうですが,何かをはじめる時には,自分がどのようにそのもの事に取り組むのかの指針を決めなければなりません。海外投資では,資産をどのように増やしたいのかの目標と、その目標を達成する為に最適な投資法を把握し,自分の投資スタイルを確立する必要があります。私は同率してから,延べ1,000人以上の方に海外投資のセミナーを行ってきましたが,ほとんどの方が,海外投資でどのようなリターンを得たいのかの目標を決めずに,漠然と投資をはじめてしまっている事に驚きました。フルマラソンを一度も走った事がない人が,目標のラップを決めずに,やみくもに走り始めても途中でリタイアしてしまいます。投資を長く継続するには,目標リターンとそれに伴うリスクを理解して,自分がそのリスクに耐えられるのかを考えなければなりません。図表に毎月5万円ずつ積み立てた場合の,期間,利回り別の残高をまとめました。一番上の利回りゼロの行にある数値が積み立てた元本で,利回りごとにどれくらい資産が増えるのかが分かります。投資期間が長くなれば,複利の効果で飛躍的に資産が増えていく事が分かります。海外投資初級者の目標リターンとしては,年率3%から5%が適しています。7%を超えるような利回りを目指すには最悪のケースで,1年で資産が半分以下になってしまうようなリスクが多い投資戦略を取らなければなりません。
    初心者に大切なのはまずは大きな損失を出さないこと
    10年以上の長期にわたって投資を継続することができれば、リーマンショックのような激しい下落相場に見舞われたとしても、一定のリターンが得られます。これから10年以上にわたって海外投資を行うことが可能な30代~50代の方にとってもっとも大切なことは、無理のない目標を設定して投資を継続していくことだとまず認識してください。つまり初心者がまず考えなければならないのは、リターンを最大化することではなく、大きな損失を出すリスクを下げることです。なぜなら投資を継続できなくなる一番の要因は過大なリスクをとってしまい、想定以上の損を短期間で出してしまうことで心が折れてしまうことにあるからです。
    大きな損失を出さないための分散・投資・インデックス
    必然的に海外投資初心者におすすめの投資スタイルは大きな損失を出すリスクが低い手法になります。そして大きな損を出すリスクを下げるクフとして分散積み立てインデックスという3つがキーワードとなります。これまでの日本人の投資は本書でお勧めする分散・積み立て・インデックス投資とまったく逆の集中・一括・アクティブ投資でした。この投資方法では、よほど優れたスキルがないと2008年のような下落相場で大きな損失を出してしまい、投資を継続することはできません。
    集中・一括・アクティブ投資で成功するのは、全精力を投資に振り向けられるプロでも難しく、個人投資家のほとんどは、投資をやめるほどの大きな損失を出すまで、証券会社に工学の手数料をとり続けられていたのがこれまでの日本の投資の悲しい現状でした。それに対して分散・積み立て・インデックス投資手では証券会社に払う手数料を極力少なくでき、大きな損失を出すリスクも低く抑えられるので、個人投資家が長く投資を継続し、福利の効果で資産を大きく増やすことが可能です。
    目標リターン別のポートフォリオ
    リターンの80%以上はポートフォリオで決まる。大きな損失を出す可能性を極力低く抑えられる、分散・積み立て・インデックス投資の効果を理解できたほうが、次に考えなければならないのは何に投資するかです。何に投資するかを考えるというと、どの商品を買うかという個別銘柄の話と思う人がいますが、まず決めなければならないのは自分の資産をどのように配分するかです。投資の世界では、こうした資産配分をポートフォリオと呼びます。そしてこのポートフォリオはリターンにもっとも大きな影響を与えるという研究がなされています。10年以上の運用を行っている年金基金の運用リターンについて調査した結果ですが、どのような資産配分にするのか、つまりポートフォリオが投資リターンに与える影響は非常に大きく、リターンの80%以上はポートフォリオの内容で説明できるとしています。多くの人が重視する投資タイミングはわずかに8%、ポートフォリオをどのような個別銘柄で実現するかの銘柄選択は6%しか投資リターンに影響しないという結果が出ています。
    投資初級者がやりがちなミス
    投資初級者がやりがちな、でもやってはいけない投資行動について解説します。初級者が行いがちなミスの最もたるものは、これまで解説してきた分散・積み立て・インデックス以外のアクションをとってしまうことです。最初は忠実に分散積み立てインデックス投資を実践していた人も、少しずつ経験をつむに連れて、個別銘柄への集中投資や、タイミングをはかっての一括投資を始める人が出てきます。しかしながら、個人投資家のこうした努力はほとんど失敗に終わっています。
    販売手数料が無料のノーロード投信がおすすめ。このおすすめのインデックス投信には、ETFと通常のインデックス投信の2種類が存在します。ETFは上場している投資信託で、1日1回しか価格が変化しないインデックス投信よりも流動性の点で優れているのですが、自動積み立ての手続きができなかったり、最低投資単位が1万円であったりと積み立てにはあまり適していません。それに対してインデックス投信の中でも販売手数料が無料のノーロード投信が積み立てには最も適しています。このノーロード投信の中には1000円から購入可能な商品があり、さらに毎月の積み立て日と金額をあらかじめ指定しておけば自動的に積み立ててくれるサービスもあります。毎月1000円から手間をかけずに積み立てが可能なノーロード投信が始めて海外投資する方には最適な商品といえます。具体的な三菱UFJ投信によるeMAXISシリーズが残高が大きくかつ商品ラインナップも充実しているのでおすすめです。
    ここまでも解説してきたように投資とは短期の値動きに一喜一憂するのではなく、目線の長いものです。今は少し余裕がないという人は、あせる必要はまったくありませんので、月1万円からでもはじめていただければ十分です。興味深いのは、今まで投資をしたことがなかった人がつき1万円のような小額からでも海外投資を始めたときに、ほとんどの方が、グローバルの経済や政治に関するニュースに関心を持ち始めることです。

  • 2013,1,12

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著者プロフィール

北海道教育大学札幌校

「2011年 『札幌の自然を歩 第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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