証券アナリストのための企業分析(第4版): 定量・定性分析と投資価値評価
- 東洋経済新報社 (2013年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492732953
作品紹介・あらすじ
3種類の会計基準(「日本基準」「米国基準」「IFRS」)に全面的に対応した、証券アナリストの基本である「財務・証券分析」を学ぶための入門テキスト。企業分析・財務分析・業界分析を一体で理解できる。
証券アナリストとは、投資対象企業の分析を行い、そのうえで投資推奨を行うリサーチャーを指す。より広義には、資産運用・管理を行うポートフォリオ・マネジャーや投資方針を策定するストラテジストなど、資本市場において多様な投資意思決定プロセスに関与するプロフェッショナルを総称する。
本書では、証券アナリスト業務を遂行するうえで理解すべき必須の内容が、以下の4部16章で構成されている。
第Ⅰ部「証券アナリストの機能と役割」では、証券アナリストの歴史を概観したうえで、資本市場において果たす証券アナリストの役割、長期業績予想の意義などの基本的事項を学ぶ。
第Ⅱ部「企業分析の基礎」は、個別企業の投資評価に際して必要となる、マクロ経済・産業等の企業を取り巻く広範な環境の分析について学ぶ。加えて、企業による重要な非財務の発信情報の把握について論じる。
第Ⅲ部「財務情報の分析」では、分析対象企業の主要な財務諸表、財務情報に対して留意すべき点を理解する。さらに、「日本基準」「米国基準」「IFRS」の3つ会計基準への対処について論じる。
第Ⅳ部「投資価値評価と投資格付」では、投資意見を形成するうえで必要となる、さまざまな投資評価手法を紹介するとともに、投資格付について論じる。
感想・レビュー・書評
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タイトルは、「難しそ~~」「専門的・・・」なんて印象かもしれませんが、
財務諸表のいろはから、読み方を手とり足取りと丁寧に順序建てて説明がある。
MBAでトライして受講した講座の振り返りで読んでみて、
改めて整理が出来たのですが、
初めに読んでおけたらもっと良かった・・・と思える一冊。
財務諸表を分かるといいけれど・・・なんて思いがあったら、是非手にして欲しい。
たとえば・・・
財務諸表にある○○という数字といわれても、
どこの○○を言っているのか探すのも一苦労な私でも、
行数を振ってくれているから、
どこにその○○があるのかすぐ分かり、
そして、
繰り返し、大切な判断基準の計算式を挙げて、
実際に数字を入れてその数字の意味や価値を説明してくれている。
また、その数字は企業の実例だから、企業の”健康”状態を知るミカタもわかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
体系的にまとまっていてちょうどよい。
(つまり、計算式で苦痛にならない…)
大枠を理解するにはいいけど、実務的ではないかな。
実務的かつちょうどよいのは見つけるのが難しいなぁ〜。 -
証券アナリスト試験の推薦本にもなっています。アナリストの社会的責任・役割から企業分析の方法まで、アナリストに関して体系的にまとめられている本です。良書だと思います。
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企業分析の標準的な教科書(公益社団法人日本証券アナリスト協会の証券アナリスト資格の科目「財務分析」のための推奨図書)。。
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証券アナリスト協会の推薦図書。
感想。タイトルは誇大すぎるだろう。帯に記載された「入門テキスト」、はしがきに記載された「学生向け」が示すイメージの方が適切と思う。実務経験者が手にする場合、このタイトルと、2600円という値段で、この内容というのは、どうだろうか。
証券アナリストとは、こんな流れで仕事をしているんだよ、とサーっと触れた本だというのが率直な感想だ。