RPA革命の衝撃

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492961247

作品紹介・あらすじ

「10年後、ホワイトカラーの47%の仕事がなくなる?」

現在、IoT・ビックデータ・人工知能(AI)等の最新テクノロジーが引き起こす「第4次産業革命」によって、多くの仕事がなくなることが示唆されています。
しかし、機械・ソフトウェアと共存し、人にしかできない職業に労働力を移動させることにより、人は仕事を失わず、新たな雇用を創出することが可能となります。
この中核技術として注目を集めているが、ホワイトカラーの仕事の生産性を画期的に改善するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:Robotic Process Automation)。

本書では、欧米に端を発し、世界経済に大きなインパクトを与えることが予想されるRPAのインパクトと活用事例を紹介。
RPAという技術の解説から、RPAによる業務改善事例、企業経営・組織運営に与える影響まで、1冊でその全てを網羅します。
また、欧米とは別に独自の進化を遂げることが予想される日本型RPAの将来像が語られる点は必読です。

感想・レビュー・書評

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  • 正しく近代において仕事の変革をもたらすのがrpaである。
    それぞれの職場の定形業務がrpaに置き換わり、より創造的な業務を行うことができるようになった。これは今後さらに加速するだろう。ダーウィンの進化論のように変化に対応できるかどうかが鍵となる。

  • 【目次】
    1.RPAとはなにか?
    2.欧米で進むRPA革命最前線
    3.RPAによって企業はどう変わるか
    4.RPA導入の実際とポイント
    5.RPA革命で変わる業界
    6.進化し、活用の場を広げるRPA
    7.日本型RPAの未来

  • RPAは現代日本の働き方を大きく変える可能性を秘めている。AIのように高度な技術を必要とせず、一般事務作業者が手軽に開発運用できる。AIには開発コストがかかってしまう上に、一定のリスクを残してしまうという難点があるが、安定的に動作するRPAにはそれがない。FAX→入力や紙面→入力、データ収集→帳票作成などの典型的な事務作業をRPAは代替してくれる。誰でも気軽にできる点で普及可能性が高く、期待を抱いている。

    ー以下、メモー
    アナリストたちはRPAのような新たなパラダイムをどのように発見してくるのか。スタートアップが中心にこの手のテクノロジーを開発しているのは分かる。コミュニティに所属する、あるいはオーガナイズしているということなのだろうか。企業にいて、出版社やテレビなどの大衆メディアが出す情報だけでは、これらの情報をいち早く入手することは難しい。

  • 最近やらたよく聞く、RPA。ちょっと気になるので読んでみた。
    ようは、様々なアプリケーションと連携できるマクロということなのだろうと思うけど、なんか話題になっているわりにはいまいちすごさがよく分からなかったりする。
    というのも、RPAに注目しているのはIT企業ではなく、ユーザーだからなのだろうと思った。ある意味、IT企業の仕事が減る要因になるかもしれないしね(といっても、うちの会社にRPAの案件が入ってきそうなのだけど)。
    この本にも書いてある通り、使われる技術はたいして新しいわけではないし。RPAと名前をつけたことで、浸透したということかな(IoTもそんな感じだったような)。
    ケースメソッドがいくつか書かれてあったのだけど、そのなかのキューアンドエーワークスという会社の話で、重い障害があって在宅を余儀なくされている人にはITリテラシーが高いと書いてあって驚いた。外にでれないならネットを利用するのは効果的だからだろうとのこと。障がい者のエンジニアって意外と多かったりするのだろうか。
    にしても、ところどころにAIという言葉がでてくるのだけど、それってAIなのかと思わされる部分もいくつかあった。「RPAはAIなしでは考えることはできないため、業務を代替させるにあたって、すべての操作に次に進む判断基準、具体的には分岐条件を設定しなければならない。」と書いてあって、AIなら自分で判断してくれよと思った。
    ケースメソッドには会社名を公表してないで書いてあるところもあるのだけど、そこではRPAを著者の大角さんがアポなし訪問の営業で提携することになったらしい。アポなしでもいけるときはいけるもんなのか。

  • 2018年7月20日読了。

    232ページ。

    今、話題のRPAに関する本。
    日本のGDPは世界第3位、しかし国民一人あたりのGDPは世界で26位、時間あたりの労働生産性は21位と低い。

    人口が多いので経済大国の面目を保っているが、実はとても効率の悪い働き方をしていて、一人あたりの富は増えていない。
    これから人口が減るのであれば、今のままでは経済大国からも滑り落ちることになる。

  • しばらく前に読みましたが、読んだ時の衝撃のあと、じわじわといろんな事例が出てきて、なんかもういまは普通に感じます。

    僕の仕事の身近なところでも、RPA化によって人手作業が効率化されようとしていることを知り、これまで人手の工数がネックになって拡大できなかった業務が拡大できるんだなあとか、じゃあ、それを受けて、監査業務も効率化できるかなとか、そのためには、機械が処理できるように、様式の統一なんかが必要だなとか、、、

  • 自社製品の宣伝が多いことはさておき、様々な適用事例や今後の展望も述べられており、希望が持てる内容だった。

    悲観的な意見に対してのコメントがもう少しあればよかった。
    後々の変更に対応できていない野良ロボットが発生しないようメンテが必要という話は、今のマクロなどのEUCツールで起きている問題と本質は変わらず、ロボットの数が増えれば問題も大きくなると思う。

  • RPAを啓蒙(紹介・宣伝)する1冊。まず概略を知るには、コンパクトでわかりやすい。

  • RPAツールの販売元であるBizRobo! Japanの社長の本。
    なのでRPA最高というポジショントーク前提だが、役立つことも書いてある。

    日本は人ごとに業務がキレイに分担されていないので、はじめは虫食いのように導入されていく。
    全自動化目指すと始まらない
    金融は進みつつある、不動産は余地が多い、メーカーは後発

    情シスは品質担保から懐疑的、現場推進のときに導入される
    アビームでよくやってる。
    成果報酬型の導入支援も多い。

    技術者とロボのハイブリッド派遣

    業務が定型化、集約化されたところに強い


    個人感想

    現場のASPよりは手が掛かる、ERPよりは楽

    ハイブリッド派遣はシステム屋の常駐と変わらないのでは

    固定業務に向いている。新規事業は向かない。隙間業務には向いてる。

  • 自動化という分野は、それこそコンピュータがバッチ処理ができた時代からある仕組みでバッチスケジューラが売られ、システムの規模が多くなると複数のバッチ処理を担うサーバを統合するバッチスケジューラが出てきて、それがバッチスケジューラだけではなくサーバ側の操作をも自動化するためJP1やSystemWalkerのようなRBAが出てきた。これらはITの運用を自動化する目的で作られてきたものだが、RPAのほうはパソコンの操作自体を自動化するソリューションで、人間が行うExcelやWeb画面の操作を強引に機械にやらしてしまうソリューションである。これが、RBAと違い自動化の対象がPC作業全体となるから革命的なのだと理解した。

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著者プロフィール

大角 暢之(オオスミ ノブユキ)
RPA テクノロジーズ株式会社 代表取締役社長
一般社団法人日本RPA協会 代表理事 / RPAテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長。
早稲田大学を卒業後、アンダーセンコンサルティング株式会社(現アクセンチュア株式会社)に入社。 2000年オープンアソシエイツ株式会社を設立し取締役に就任、ビズロボ事業部を発足し、「BizRobo!」の提供を開始。2013年ビズロボジャパン株式会社(現RPAテクノロジーズ株式会社)を設立し代表取締役社長に就任。 2016年7月一般社団法人日本RPA協会を設立し、代表理事に就任。

「2016年 『RPA革命の衝撃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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