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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784492970256
感想・レビュー・書評
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著者、松島庸さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
---引用開始
松島 庸(まつしま いさお、1973年 - )は、日本の実業家。武蔵大学経済学部中退。
大学中退後の1995年10月に株式会社クレイフィッシュ(現・e-まちタウン)を設立。中小企業が自社のサーバを持たずに電子メールなどを使えるようにするホスティング事業を手がけ、販売業務を筆頭株主の光通信に委託。2000年5月には顧客数が7万件に急増し、未開拓であった中小企業市場で先行した。
2000年3月には26歳という若さで東証マザーズと米店頭株式市場(ナスダック)との同時上場を果たし、一躍世間の脚光を浴びた。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
元クレイフィッシュ社長の松島 庸氏が,自ら創業したベンチャー企業を史上最年少で上場させた末,「社内クーデターによって」社長の座を追われるまでの顛末と反省を書きつづったビジネス書。「事実は小説より奇なり」を地でいく内容である。“未熟さ”と“冷静さ”を併せ持った著者のキャラクタが浮かび上がってくる。
若者たちが肩を寄せ合い起業したベンチャーが世間の荒波と戦いながら成長していく過程や,出資元の光通信の業績悪化とともに急坂を転げ落ちていく様子を巧みな文章で描写している。
ただし「満足に調査もせず」に,光通信の出資を受け入れたことを,「若さゆえの過ち」と見るかどうかは,読者によって判断が分かれるだろう。
---引用終了
私は、光通信株を保有しているので、気になって、手にした作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前から噂では気になっていた「追われ者」をGW中に購入。絶版になっていたためプレ値がついていたので、積読にならないよう早速読まないとと思い(笑)のみ込まれるように読了しました。
今、絶版になっているのは書籍内にでてくる人たちが基本社名の名前も実名であるからなんだろうなと思います。(差し止めが入った等の推察ができます。)
逆にそういうのがあることで、本書の追い込まれていくまでのリアリティが増します。
もちろん、経営者という観点からの視点で、他の方々からみると違う側面がわかるので一概にすべてが正ではないのでしょうが、社内から反乱的に追い込まれていくのって書いてある以上に辛いだろうなと思います。 -
読み物として面白い。
しかし、ジェットコースターのような内容ばかり。今となっては現実の話とは思えない、光通信はすごい会社だったんですね。 -
日本のインターネット創世記、ちょうど大人の世界に出たのが、「団塊ジュニア」世代です。
ひとよりすこし早く、若さが故にインターネットの可能性に飛びついた記憶のある方は、だれもが、ひょっとしたらネットバブルの中で成功することができた可能性がありました。
そんな中、「成功」したあと、順調に巡行する人生を送ることができなかったひとも、たくさんいるはずです。
日米同時上場、という離れ業をなし遂げたこと、小さな会社で巨人NTTを破るほどの存在になったこと、どれもが偉業です。でも、その後にどうして残ることができなかったか、どうすればよかったか、自分の存在を重ねあわせて読む、そんな本です。 -
その後の動向が気になる。分かる範囲で続きを書く人がいれば面白い。
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一方当事者の主張なのでまるまる鵜呑みにはできないけど、クレイフィッシュと光通信の戦いはその辺の小説よりも読み応えがあっておもしろかった。
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追われ者というタイトルであるが、完全なる暴露話である。当時、ニュースでも取り上げられた事を覚えている。
若いから失敗したのか?光通信から投資を迎えた事により会社は違う道へと走ってしまったのか?投資ゲームをするプレイヤーが入り込み、資本構成が変化し、意図せざる結果になったのか?
実名での言葉により、今目の前に映っているかのように読めた一冊。 -
企業の面白さや大変さが分かる。
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既に絶版になっている本ですが、起業にあたりゼミの先輩から借りた本です。ベンチャー企業から上場企業になり、最後はのっとられる内容を社長本人が書いています。無知と言うのは罪のように感じました。もっと勉強や経験を積みます。。。
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うちは”クレイフィッシュ”にだまされないようにしないと。
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とても面白かった。
生々しい人間模様が描かれている。
自社株を売らずキャッシュがなかった為に不利な立場に追い込まれたエピソードは興味深い。
キャピタルゲインで億万長者になる人を冷めた目で見ていたけれど
何か大きな力と闘う時には財力は必要だ。
自分自身の正義をつらぬくには力が必要。
そんな事を考えた。 -
最年少上場を果たした社長の企業から光通信という会社に乗っ取られ追われるまでの経緯を記している。
実名でそのまま書かれていることから、真実性が強くうかがえる。
大学のノリのような形で始めたレンタルサーバー事業。
ネットが普及する前にインフラが必要であり、その一躍を担う事業。
朝から晩まで働き、すこしづつ実績を積みあげる。
しかし、事業をやっていくからには資金が必要となる。
数多くの投資家の中から光通信を筆頭株主に選んだことから悲劇が始まる。
当時絶対的な営業力を誇る光通信、その販売網をもとにインフラの発展へ。
しかし、営業を抑えられるというのは、相手の言いなりにならざるを得ない状況になる。
強引な営業手法で営業を展開する光通信と顧客志向をめざす松島社長が真っ向から対立していく。
昔からの仲間の離脱、社内の仲間の裏切り、怪しい人々が近づいてきたりなど、苦労・苦悩は想像を絶する。
若干26歳にてその困難に立ち向かう姿には、なんだか胸が熱くなった。
すべてを鵜呑みにするわけではないが、光通信という会社がなんだかおかしな会社に思えたし、よく存続しているなと思ってしまった。
どんな会社でもそうだけど、その場だけというか表面上だけで仕事をこなさざるを得ない環境が根づくのは危険なことではないだろうか。。。 -
光通信との戦い、乗っ取り・・・ 上場とはこれほどまでに惨い戦いをしなければならないのか? とても、上場と言うものへの寂しさを思い知らされる本だった。
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会社を作り、大きくしていこうと思う人は読んだ方がいいと思います。読みやすく内容も濃いです。上場企業の嫌な部分がいっぱい見れました。
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世の中に、ベンチャーの成功事例の本はたくさんあるが
表題から既にマイナスイメージを押し出している本は少ないのではないかと思う
この本から様々なことを学び取ることができる
人を見る目、人物の技術や肩書きではなく本質を見ること
ビジョンと信念をどんな状況になってもまげないこと
困難な状況でもぐっと耐え抜くこと
組織の中においては同じベクトルの人だけを集めるべきであること
会社はのっとられてしまったが、筆者は最後まで真っ直ぐな責任感を持っていることが伺えた
だからこそ、胸を張って次へ進み、他人のためにと出版できたのだろう
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クレイフィッシュから創業社長が追われるまでのストーリー。かなり主観的だが時代背景が参考になる。
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