やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい (絵本・こどものひろば)

  • 童心社 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (36ページ) / ISBN・EAN: 9784494008568

作品紹介・あらすじ

生き物のいのちと、ゴミの問題。
そのふたつが深くつながっていることを迫力ある絵で描いた1冊。
前後どちらから読んでも物語になっているというユニークなつくりで、ふたつの物語はまん中のページに描かれたゴミすてば(ゴミ処分場)で出会います。

前から始まる物語のタイトルは『やまからにげてきた』。「たすけて」「たすけて」……山から動物や虫、鳥たちが逃げてきます。逃げようとしたものも、逃げおくれたものも、ゴミすてばの工事が始まって、みんなしんでしまいます。そこに持ちこまれてくるゴミの山は、どこからくるのか……。

反対側から始まる『ゴミをぽいぽい』では、「あれもほしい これもほしい」とつぎつぎに物を買う人間、「あまったから ぽい」「あきたから ぽい」とゴミをどんどん捨てていく人間が描かれます。それがゴミ捨て場に集まって……。

『やまからにげてきた』は結果から始まり、『ゴミをぽいぽい』は原因から始まる。ゴミ問題を自分の問題として、生き物のいのちへつながる大きな問題として、考えさせられる作品。

感想・レビュー・書評

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  • クルックフィールズの地中図書館で読む。
    山から逃げてきた動物の話と、ゴミをぽいぽい捨てる人間たちの消費行動の話が、それぞれ表紙から/裏表紙から読める絵本として表現。絵に迫力があってよかった。

  • [墨田区図書館]

    よくある合わせ絵本で、右からはゴミをどんどん捨てていく「ゴミをぽいぽい」 というお話、左からは山に持ち込まれたゴミが原因で動物たちが逃げてくる「やまからにげてきた」というお話の2つが中央で出会う作りとなっています。

    絵が少し昔風で子供にはあまり受けない絵柄かもしれませんが、ゴミ問題について考えさせるひとつのきっかけとできる本です。

  • 中:ごみ問題を扱うときの導入として

  • 環境問題についての絵本

    両方から読める

  • 問題作

  • 両面から読めるというのは一つの工夫。絵も力強い。ただ、物足りない。

  • ごみをすてちゃダメなんだ。と思った。

  • (外語翻訳:從山裡逃出來)

  • (あらすじ)
    「あれも欲しい」「これも欲しい」「安いからどんどん買っておこう」物を買うと、こんどは「飽きたからポイ」「余ったからポイ」「まだ使えるのにポイ」…ゴミをどんどん捨てるとどうなるか?

    ☆環境問題を分かりやすく教える絵本です。幼児〜小学低学年向け

  • 両方から読める絵本。タイトルは2つ。絵が良い!はっとします。

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著者プロフィール

1940年大阪府堺市に生まれ、高知県で幼少期をすごす。
1967年『ちからたろう』制作。この絵本の絵によって、BIB1969第2回世界絵本原画展「金のりんご」賞受賞。1969年より東京都日の出村(当時)で農耕生活をしながら絵本制作を続け、『ふきまんぶく』講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』小学館絵画賞などを受賞。
1998年伊豆半島に移住。木の実や流木など自然物を用いてアート作品や絵本『ガオ』などを制作。
2009年、新潟県十日町市の廃校をまるごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」を開館。
2013年より、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「青空美術館」「森の小径」「Nさんの人生絵巻」などのアート作品を制作。
2019年巌谷小波文芸賞、2021年ENEOS児童文化賞受賞。
他の絵本に『はたけうた』『くさむら』『しばてん』『ちきゅうがわれた!』『つかまえた』(サンケイ出版文化賞受賞)などがある。

「2021年 『とわちゃんとシナイモツゴのトトくん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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