やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい (絵本・こどものひろば)

著者 :
  • 童心社
3.92
  • (9)
  • (5)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 106
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494008568

作品紹介・あらすじ

生き物のいのちと、ゴミの問題。
そのふたつが深くつながっていることを迫力ある絵で描いた1冊。
前後どちらから読んでも物語になっているというユニークなつくりで、ふたつの物語はまん中のページに描かれたゴミすてば(ゴミ処分場)で出会います。

前から始まる物語のタイトルは『やまからにげてきた』。「たすけて」「たすけて」……山から動物や虫、鳥たちが逃げてきます。逃げようとしたものも、逃げおくれたものも、ゴミすてばの工事が始まって、みんなしんでしまいます。そこに持ちこまれてくるゴミの山は、どこからくるのか……。

反対側から始まる『ゴミをぽいぽい』では、「あれもほしい これもほしい」とつぎつぎに物を買う人間、「あまったから ぽい」「あきたから ぽい」とゴミをどんどん捨てていく人間が描かれます。それがゴミ捨て場に集まって……。

『やまからにげてきた』は結果から始まり、『ゴミをぽいぽい』は原因から始まる。ゴミ問題を自分の問題として、生き物のいのちへつながる大きな問題として、考えさせられる作品。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [墨田区図書館]

    よくある合わせ絵本で、右からはゴミをどんどん捨てていく「ゴミをぽいぽい」 というお話、左からは山に持ち込まれたゴミが原因で動物たちが逃げてくる「やまからにげてきた」というお話の2つが中央で出会う作りとなっています。

    絵が少し昔風で子供にはあまり受けない絵柄かもしれませんが、ゴミ問題について考えさせるひとつのきっかけとできる本です。

  • 中:ごみ問題を扱うときの導入として

  • 環境問題についての絵本

    両方から読める

  • 問題作

  • 両面から読めるというのは一つの工夫。絵も力強い。ただ、物足りない。

  • ごみをすてちゃダメなんだ。と思った。

  • (外語翻訳:從山裡逃出來)

  • (あらすじ)
    「あれも欲しい」「これも欲しい」「安いからどんどん買っておこう」物を買うと、こんどは「飽きたからポイ」「余ったからポイ」「まだ使えるのにポイ」…ゴミをどんどん捨てるとどうなるか?

    ☆環境問題を分かりやすく教える絵本です。幼児〜小学低学年向け

  • 両方から読める絵本。タイトルは2つ。絵が良い!はっとします。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1940年、大阪府生まれ。幼少年期を高知県で過ごす。多摩美術大学卒業。『ちからたろう』(ポプラ社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展〈金のリンゴ賞〉を受賞し、以降『ふきまんぶく』(福音館書店)、『とべバッタ』『オオカミのおうさま』(共に偕成社)などで多数の絵本賞を受賞。2009年、新潟県十日町の廃校を丸ごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」開設。2019年、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「Nさんの人生絵巻」を制作。

「2023年 『たべるぞ!たべるぞ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田島征三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
馬場 のぼる
谷川 俊太郎
ポール・フライシ...
モーリス・センダ...
くすのき しげの...
トミー=アンゲラ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×