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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784494008872
作品紹介・あらすじ
「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、たくさんの人が電車にのりこみます。電車は「がたごと がたごと」と市街地をぬけ、田園地帯をぬけ、山奥へとすすみ、到着したのは「おくやま駅」。それぞれ動物に変身した乗客たちが電車から降りていきます。こんどの電車も、トンネルを「がたごと がたごと」と進み、電車はしだいに幻想的な異世界へ。ついた「よつつじ駅」では、それぞれ妖怪に変身した乗客たちが降りていきます。つぎの電車は、「がたごと がたごと」となんと時代をさかのぼり…。思いもしない展開にびっくり。ページをめくる楽しさいっぱいです。
「絵を読む」楽しみがつまった人気の絵本。読者の方から、お客さんが次の駅で何に変身したか、さがして楽しんでいますというご感想をたくさん頂いています。同じコンビで、姉妹編『おばけでんしゃ』『むしむしでんしゃ』『たたたん たたたん』が刊行されています。
みんなの感想まとめ
物語は、電車に乗った乗客たちが駅に到着するたびに驚きの変身を遂げる様子を描いています。人間の姿から動物や妖怪に変わる彼らの姿は、読者にとって予測不可能な楽しさをもたらします。ページをめくるたびに、どの...
感想・レビュー・書評
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表紙の桜の絵に惹かれて図書館から借りてきた、内田麟太郎さんの文と西村繁男さんの絵による本書も、気が付いたら夏日を記録するような時期になってしまったが、これから訪れようとしているお出かけのシーズンに、また良いのではないかと気持ちを切り替え、ご紹介させていただきます。
車の旅もいいけれど、やはり電車ならではの旅情感には、何物にも代え難い特別な思い出を残してくれるものがたくさん詰まっているようで、それは表紙の電車の窓に映る、人それぞれの寛ぎ方で楽しんでいるシルエットからも感じられると思う。
そして、電車旅ならではの楽しさの一つに、発車前の電車に乗ろうとホームを歩く場面があり、そこには、これに乗って目的地へ行くんだなといったワクワク感だけではない、家族や仲間内などの人間関係によって、実に様々な状況があるのだということを、「もうすぐおしょうがつ」に於いて、主要な登場人物だけではなく、そこに描かれた全ての人たちに異なる人生があることを感じさせてくれた西村さんが、本書でも臨場感にあふれた、ちょっと懐かしい光景を丹念に描き出していて、その見開きをざっと眺めるだけでも、喪服姿の夫婦、談笑しながら歩く団体客、山歩きの格好をした若者、電車の窓越しに二人の幸せを祝う人たち、売店でお土産や食べ物を購入しようとする人たちと、駅のホームの場面一つ切り取るだけでも、様々な人間模様が展開されているのが分かり、そこに私は人生の奥深さのようなものを感じてしまう。
そんな西村さんの絵だからだろうか、内田さんの文はとてもシンプルで、駅のホームの場面も「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」だけでありながら、タイトルに合わせたオノマトペが楽しく、そこから先は、いよいよ目的地へ向かって発車した電車が見せる、西村さんの懐かしい風景への親しみやすさが、そのまま絵にもやさしく表れる心地良さを感じられることで、内田さんの文も「がたごと がたごと」の一文、ただこれだけで充分なのだと言っているように思われて、それくらい西村さんの絵が全てを語ってくれているのである。
例えば、発車して間もない東京の風景を描いた見開きでは、車窓の客以外、全く人が描かれていない無機質な風景の中でも、味のある看板の存在や、高架下の建物の二階のベランダで洗濯物を干している女性の姿を見つけることで、忽ち人間味を帯びた風景へと様変わりする、そんな魅力が西村さんの絵にはある。
そしてページをめくると、一気に場面は山々に囲まれた田舎の風景へと変わる、そんなドラマチックで鮮やかな展開も楽しく、そこに描かれているのは、広大な緑がメインの風景の中、電車が通過するのを踏切で待つ軽トラックや、つがいで飛ぶ二頭のトンボ、吠える犬に屋根に登る猫、花の支柱の上に差し込まれた子ども用の赤い長靴、電車に向かって両手を振る女の子だけに留まらず、何も無くだだっ広い草原に突き刺さった「ワンダーランド」と書かれた看板が、何故か私の琴線に触れ、ここに将来大型複合施設のようなものが建てられるのかもしれないし、もしかしたら一生、このままなのかもしれないなんて想像を膨らませては感慨に耽る、そんな田舎ならではの光景にハッとさせられながら、どこかのどかさも感じられる、そんな絶妙なオブジェクトなのではないかと思うのだが。
更に次の見開きの深い森に囲まれた線路を抜けていくと、ついに目的地のある駅に到着したようで、その木造の駅舎の屋根に止まる鳥や温泉の広告看板に駅周辺の案内板と、旅行ムードも満点の中、内田さんの文の通り、ぞろぞろと降りてくる人たちの期待感でいっぱいの様子に、いいなぁと羨ましく眺めていたので、初読の時はそれに気付くことができなかった。
その後、再び「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、先程とは違う駅から新たな人生模様が描かれた人たちと共に電車が出発すると、今度はトンネルの中を走る色の少ない風景の中では乗客たちをカラーで描いてと、そんな西村さんの見せ方の上手さが光ると思ったのだが、これは暗いトンネルの中、電車内で明かりをつけていることを忠実に再現しているからだということを知る。
そしてトンネルを抜けると、これまでとは少し違う独特な風景に驚いたものの、夕暮れ時の山々を描いたのだろうと納得し、更にその次の見開きではナマズが跳ねているのが、また独特で、これは咲いている花からして沼なのかな? そんな風景の中で落ちる雷の、これまた独特な描写が光るけれども、その前の毒々しい色合いとは対照的な淡い色合いが、激しさの中にも落ち着きを与えてくれるようで印象的。
そんな景色の先に待っていた駅を初めて見たときは、その乗客の光景も含めて驚きながらも「そういうことかー」と納得すると共に、本書の主旨が懐かしの電車旅の風景だけでは無かったことを思い知るのだが、更に本書の驚愕する点として、乗る人と降りる人が同じところにあって、そんなの一目瞭然だから当たり前だろうと思われるかもしれないが、そこには一捻り効いた拘りと面白さが追加されているのですよ。
そして更に三度目の「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」が始まり、今度はこれまで以上にノスタルジックな横浜辺りを思わせるレトロな風景が、川で釣りをする人や車も含め、何とものどかで良い雰囲気。
と思ったら、その次の見開きの意外すぎる風景には思わず爆笑してしまい、それを見ることで前の見開きもそういうことかと理解できる、こうした展開の巧みさも素晴らしく、それが次の見開きの雄大な眺めを更に圧巻なものとさせながら、接近したものと引いたものとのメリハリのある展開も実感させられてと、本書には誰もが体験できる電車旅だけではない、絵本ならではの飽きさせない工夫がたくさん散りばめられており、それは最後の絵の夢のある美しい風景からも感じられた、出かける方も出かける予定のない方も楽しめる、画期的な絵本なのであった。
また、そうした驚きは唐突にいきなり訪れるわけではなく、ちょっとした前触れを表すヒントもあって、それは電車と必ず一緒にいる何気ない存在や、表紙と裏表紙との違いをじっくりと見ることで気付くような仕掛けも絶妙で、一度読み終えた後でも更に楽しめること間違いありません。
ちなみに、新鮮な驚きを体験したい方へ。ブクログの作品紹介は読まないことを、おすすめします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乗り込んだときはみんな人間だったのに、駅に着くと違う姿に変身している!
はたまた人間の姿が仮のなのかも?!
一体どこで姿が変わったのか、息子とページを戻しつつ読みました。
みなさんの感想を見たら、誰がどう変身したかも楽しめたんだね。
図書館に返却した後でした。残念〜! -
駅で電車に乗った人々が着いてみたら…と。
乗ったときと降りたときでは姿が違い、この人の元の姿は?と見返したりするのも楽しい。 -
がたごと がたごと
ぞろぞろ ぞろぞろ
おきゃくさんがのります。
おきゃくさんがおります。
それだけでたのしい! -
どの人が、どう変身したのか、何度も頁を繰りなおして楽しめます。
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息子が保育園で選んで借りてきた絵本。
想像した内容と全く違って、いい意味で裏切られて面白かった。
確かに表紙の電車のお客さんの姿が影になっていてちょっと怪しげではあった。
お客さんがぞろぞろと乗りこんで、電車が進んでいく。
だんだん景色が変わっていき、到着地は異世界。
いつの間にか乗っているうちにお客さんもそちらの世界のお客さんたちに変身している。
次はどこに行くのか想像を膨らませて子どもたちと盛り上がりました。 -
おばけでんしゃの対になってる。
2つ合わせて読むと面白みが増す。 -
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1y6m
絵がとても素敵で子供も大人も惹きつけられます
文章が少し物足りなさを感じますが、子供は満足していました -
1y7m
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2歳8ヶ月 がたごと、ぞろぞろ、のワードしか出てこない。
状況からどちらかはわかるから、聞きながら読み進めてた。お気に入りにだったみたい。 -
乗客のビフォーアフターを比べるのが面白い。誰が誰になったのか?娘にとって、絵がちょっと怖かったみたい…
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息子7歳11か月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
何度も読む(お気に入り) ◯
ちょうど良いボリューム
その他
未就学児向けの作品。
でがありますが、
電車に乗れば色々な世界に行けます、というお話。
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昔懐かしい駅の風景。
田舎の駅に到着するんだろうなと夏休みに祖父母の家に行った数十年前を懐かしく思い出しながらページをめくって本の中盤に差し掛かったところで・・
なんで妖怪!?
と思わず突っ込んでしまった私に6歳、3歳の子供が大爆笑。
それ以降、「がたごとーんがたごとーん、ようかいでーす!」とニヤニヤしながらやって来ます。 -
昔懐かしい風景の駅舎、ガタゴト揺られて不思議な世界へ。児雷也がでてきて感激。
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●読み聞かせ。
●どこに行く電車かなと思ったらなんか妙なところも通っていったね。 -
なにでんしゃ? どこまでいくの? もりのなか?
トンネルだー! と反応していました。
おばけが降りてきたところでは、ここはハロウィン? と反応していました。
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