大好きなこの児童書シリーズも7冊目。
前作で、悪役のベラや嫌味なお隣さんのイレーナが居なくなってしまったので、これからどうやって物語が展開するのかとわくわくと不安が入り混じるような気持ちでしたが、このシリーズらしさを失わない展開、それどころか、シリーズ随一のドキドキ感を味わえる一冊だと思いました。ジェシーと一緒にはらはらしたりイライラしたりドキドキしたりして、面白かったです!
今回の妖精さんは星の妖精です。
真面目な、気難しい妖精で、なんだか新鮮でした。まるでSF小説に出てくる宇宙人みたいな印象を抱きました。そういえば、なんとなくイメージが湧きますでしょうか?
でも、星屑を織り上げたマントとか、本当にロマンティックで、ロッダさんの発想には毎回うっとりしてしまいます。
練り上げられたプロットも、児童書だからと侮ることなかれな綿密さです。
最後、登場人物と一緒に、精いっぱい星にお願い事をしてしまうなど、読んでいてばっちり感情移入してしまう所も、この物語を心から楽しんで、また物語が面白いという証拠なのでしょうね。
しかしレルムは、本当にきれいな物、美しいものにあふれていますね。そんなところに赴けるジェシーが本当にうらやましいです!
この物語も、あと3冊なんだなあと思うと寂しいけれど、きっとレルムのキラキラした美しい世界は、大人である私の心の中にもいつまでも残るものなのだろうなって思います。
しかしこのお話、ジェシカおばあちゃんも、児童文学作家のコネリーさんも、本当に素敵です。
おばあちゃんって、物語においてなんでこんなに魅力的な存在なんでしょうね。
続きを読むのが楽しみで、早く続きを読みたいです。