わたしの愛犬 ビンゴ (シートン動物記)

  • 童心社 (2009年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784494009916

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  • ある5年生の2学期ベスト本。シートンが、愛犬ビンゴの自由な暮らしを観察した記録を綴っている。

    シートンが、罠にかかってしまったビンゴを救うため、近づいたときのシーンが印象深い。2年間会っておらず、忘れられているかもしれないと思いつつ黙って見ていることができず、罠を外そうとしたとき、ビンゴの牙がシートンの手首にかかった。

    「ビンゴ、ぼくをわすれたのかい」

    ビンゴは苦痛に悲しげな声をあげたが、決してシートンを噛むことはしなかった。

    また、ビンゴが毒薬を食べてしまう最期のシーンでも、ビンゴが救いを求めたのが現在の飼い主ではなくシートンだった。

    離れていたとしても、固く結ばれつづけている人間と犬の絆が心を打つ。

    遠くにいるシートンの危険をなぜか感じ、普段は取らない行動をとったり鳴いたりするビンゴの不思議な力や、偵察のため飛びあがる知恵、境界標識を目印に自分の存在を知らせ合う動物たちの行動など、動物たちの奥深い世界を知ることができとても面白い。巻末のQ &Aも、それをわかりやすく補強してくれる楽しいページだった。

  • シートンが罠にかかった体験を持っていたなんて!!ビンゴの賢さが切ない。シートン動物記は、本当に子どもの頃に読みたかった!なぜ読まなかったのか悔やまれる。。

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著者プロフィール

1860年、イギリス北部の海岸町に生まれる。5歳のとき、一家がカナダへ渡り、幼いシートンは美しい自然やそこに生きる野生動物たちを愛するようになる。主な著書に「私の知る野生動物」、「ハイイログマの一生」、「野生動物の生き方」、「旗尾リスの物語」などがある。

「2023年 『シートン動物記 ロボ--カランポーのオオカミ王ほか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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