じごくのそうべえ (童心社の絵本)

  • 童心社
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494012039

作品紹介・あらすじ

上方落語『地獄八景亡者戯』-古来、東西で千に近い落語がありますが、これはそのスケールの大きさといい、奇想天外な発想といい、まずあまり類のない大型落語です。これを絵本に…という企画を聞いた時、これは楽しいものになると思いましたが、えんま大王、赤鬼青鬼、奪衣婆、亡者…いずれも予想に違わぬおもしろさです。第1回絵本にっぽん賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 「じごくのそうべえ」シリーズ 童心社 | こどもの本 on the Web
    http://www.kodomo.gr.jp/kodomonohon_article/15917/

    [こころに残る絵本]じごくのそうべえ(作:田島征彦,出版社:童心社) | 絵本の“パティオ”-新刊の絵本や絵本関連のニュース
    http://www.pictio.co.jp/museum/recommend/7716

    「じごくのそうべえ」シリーズ - 童心社
    https://www.doshinsha.co.jp/special/soubei/

    じごくのそうべえ (童心社の絵本 そうべえ そうれ ごかっさい) :たじま ゆきひこ - 童心社
    https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494012039

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      枝雀師匠の怪演?と言えば、松本俊夫監督「ドグラ・マグラ」でしょう、、、
      ホント何故なんでしょうね?凡猫には自死の理由は...
      goya626さん
      枝雀師匠の怪演?と言えば、松本俊夫監督「ドグラ・マグラ」でしょう、、、
      ホント何故なんでしょうね?凡猫には自死の理由は判りません。。。
      2021/05/23
    • goya626さん
      ほう、ドクラ・マグラですかあ。
      ほう、ドクラ・マグラですかあ。
      2021/05/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      もうできてるやないか! 米朝さんが怒った「じごくのそうべえ」:朝日新聞デジタル
      https://digital.asahi.com/arti...
      もうできてるやないか! 米朝さんが怒った「じごくのそうべえ」:朝日新聞デジタル
      https://digital.asahi.com/articles/ASQ1M5JF1Q1LUTFL008.html
      2022/01/20
  • 地獄のお話だけど怖すぎなくてユーモアたっぷり!
    自分の持ち味生かして協力すれば、地獄でもどうにか生きられる?!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    軽業師のそうべえは、今日も得意の綱綿比芸の真っ最中。

    ところがところが!
    バランスを崩して綱から真っ逆様!
    そしてそして、そうべえが着いたところはなぜか地獄?!

    いろんな目に合うけれど、地獄で出会った3人と、なんだかんだと関門挑む!

    そうべえの運命や、いかに?!
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    関西弁の語り口で、とてもテンポがいい文章です。
    落語のお話だそうですが、読んでいると落語で語られている様子が、すぐ想像できます。
    音読すると言葉も物語も楽しめて、一石二鳥のおもしろさです。

    軽業師のそうべえ以外の3人の罪状を聞くと「そりゃあ地獄行きだよなあ」とうなずいてしまうのですが、でもそんな3人の力がないと、様々な関門はくぐり抜けられないところが、なんだか苦笑いな感じです。

    小3の娘に読み聞かせをしましたが、娘は最初表紙を見て、「怖いのヤダ」と尻込みしていましたが、読み始めてみると、じっと聞き入ってくれました。
    鬼は怖いけど、お話がユーモアたっぷりでおもしろいし、最後のページではちゃんとオチもついていて、さすが落語!と思いました。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    この絵本は落語をもとに、田島征彦さんがかかれたものですが、田島征彦さんがおなじく絵本作家の田島征三と双子の兄弟であることを、この絵本で知りました。
    こうして自分的にもちゃんとオチがつきましたとさ。ちゃんちゃん。

  • 子供の頃読み聞かせてもらった本。
    地獄のありさまが、容赦ないタッチでコミカルに描かれている。そうべえのあっけらかんとした人柄が面白い。子供ながらに、針山地獄はいやだから、悪いことはしないでおこうと密かに思った。

  • 子どもに「地獄ってこんなところ」と教えつつ、ちょっぴり怖く、でも痛快な内容。
    絵の雰囲気も、怖くもあり、コミカルであるところが内容とあっている。

  • 5才と8才の子どもたちが大好きな本!関西弁なので、名古屋出身の私には読むのが難しいけれど、それでも大笑いして聞いてくれます。特に、鬼のお腹の中に入るシーンで大爆笑!!豪快な絵も見どころ。

  • 一見、絵柄は怖いですが、内容はユーモラスです。
    音読すると、テンポが心地よい。
    4歳〜。

  • 落語絵本。関西弁も話に笑いを与えている。読むのが難しいので、ちょっと練習してからがいい。笑いを取れること間違いなし。

  • じ国へ行った4人が、何でもへい気だからびっくりした。

  • >「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」
    綱わたり最中に、綱から落ちてしまった軽業師のそうべえ。
    気がつくと、そこは地獄。
    火の車にのせられ、山伏のふっかい、歯医者のしかい、医者のちくあんと三途の川をわたってえんま大王の元へ。
    4人はふんにょう地獄や、針の山、熱 湯の釜になげこまれ、人を食べる人呑鬼にのみこまれます。
    そうべえたちははたして生き返ることができるのか、あとは読んでのお楽しみ。


    桂米朝の高座で名高い上方落語の「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)が題材とのこと。

    インパクト大の絵本。
    遠い記憶ですが・・・子どもの頃たしかに読んだはず。
    今は娘達がお気に入りです。

    一番好きなところは人呑鬼(じんどんき)の腹の中で大暴れする場面とのこと。

    次女が関西弁を真似して微妙な音読(笑)
    姉妹で楽しんでいます。

  • 地獄に落とされたそうべえの物語。

    おもしろいです。

  • 上方落語『地獄八景亡者戯』より絵本にしたもの。
    奇想天外な発想とスケールの大きさ、ユーモアでわたし達を魅了します。第1回絵本にっぽん賞受賞。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ユーモアでわたし達を魅了」
      破天荒な話を力強く描いていて素晴しいですね(それでいて桂米朝のしなやかな語りを思い浮べるコトも出来る)。。。
      ...
      「ユーモアでわたし達を魅了」
      破天荒な話を力強く描いていて素晴しいですね(それでいて桂米朝のしなやかな語りを思い浮べるコトも出来る)。。。
      ご子息の田島周吾は日本画を描かれていますが、チョッと向こうの世界のような画風。絵本を描かれた良いのになぁ~と思っています。
      2013/06/05
  • 最初に目につくのが絵。独特のタッチで、色も豊か。これは型染め絵という手法によるところが大きいか。ストーリーは長い落語をうまく絵本にまとめている。地獄関連の語句がいくつか分かりにくいものがあったが、元となる落語から調べはつく。まあ、そんな細かい所は抜きにして、小さな子どもでも楽しめるおはなしだろう。

  • 【ママのおさがり絵本】
    息子2歳6ヶ月
    母(私)が小さい頃によく読んだ絵本を実家から持ってきた。鬼さんが好きな息子、絵本棚から「よんでー」と持ってきたけど、まださすがに2歳児には難しいだろうなぁと読み始めたら、ゲラゲラ笑っていて、「そうべえもう一回読んで〜!」とよく持ってくるようになった。
    久しぶりに読むと大人でもやはり面白いと感じる名作。
    落語口調で方言も効いているが、音としても耳で楽しめる。

  • 軽業師、歯抜き師、医師、山伏の4人が地獄に送られて、地獄のおしおきもなんのその。えんまさまに地獄から追い出されて生きかえる。怖いような、おもしろいような。
    何冊読めるかな、くもんのすいせん図書②

  • そうべえがさいご、じごくからてんごくにいかされるんじゃなくて、いきかえらせてくれたと思った。

  • 表紙から、完全に地獄恐ろしい子供怖がらせ系昔話だとばっかり…
    中身は桂米朝の上方落語を絵本に、というもの。

    関西弁ネイティブの人にはぜひ、子供に読み聞かせしてあげて欲しい。
    バリバリ大阪弁で読んだら、子供たちはびっくり大喜びでした。
    普段聞き慣れない落語口調が、「ママこんなの読めるの!?」という驚きらしい。
    ちょうど朝ドラ「おちょやん」を、子供も一緒に見ていたこともあるかも。

    鉄板のうんこネタもありますが、それが霞むほどの落語世界の楽しさ。
    好き嫌い、読まず嫌いをせずに読んであげたい、とても楽しい絵本です。

  • 「地獄、怖いけどおもしろい!」

    私も子どもの頃(もう30年以上昔)、何度も読んだなーと新鮮な気持ちで思い出しながら読んだ。
    きっと長男と同じ気持ちで、怖いけどワクワクしながら読んでたんだと思う。

  • 今から20年ほど前、水泳スポ少の合宿。
    夜、ある保護者さんが、この本の読み聞かせをしてくださいました。
    なんでも毎年この本の読み聞かせをしているのだそうで。
    軽妙で、怖さを感じさせる語り口は、今でも覚えています。

    軽業師のそうべえが、すべって落下、たまたま出会った数人と地獄に落ち、その後…。
    引っ掻き回しようが、とても楽しいです。

    学級で手に取って読んだのは初めてでした。
    子どもたちはぐいぐい話に引き込まれ、盛り上がること盛り上がること。
    自分自身でまだ気づかない魅力が、どうやらこの本にはあるようです。
    名作の力、感じました。

  • とにかく面白く、喋り方にテンポがあり楽しめる。
    ―I.Y.先生

  • 何回読んだかわからないくらい。大好きだった絵本。関西弁じゃない人は読み聞かせるの大変やろなといつも思ってた。

  • 2020.6.2 6-2
    2020.6.15 5-2
    2020.6.22 4-3

  • 落語
    すごいはまってた

  • 悪い事をすると地獄に落ちる、子ども(3)が地獄に興味を持ち選んだ本です。上方落語なので読みにくく、何ヵ所も間違えてしまいましたが、頑張ってテンポ良く読んでみました。おなら、好きですよねぇ…とても楽しかったようで、もう一回読んでとなりました。地獄を知る本ではなかったけれど、怖がらしてしまうのも可哀想なので、よかったと思います。

  • 落語絵本

    死んでしまった軽業師のそうべえ
    面倒くさくなった閻魔大王に地獄に落とされてしまう
    お医者さん、山伏、歯ぬきとともに、地獄をクリアしていくようすが面白い

    読み聞かせ時間は10分位です

  •  ずいぶんと昔、我が子が子どもの頃、読み聞かせのボランティア活動をしていた
     頃、度々、読み聞かせた本である。
     関西弁で語られていて、奇想天外な展開が子ども達の心をつかんでいたのを
     思い出し、久しぶりに手に取ってみた。

     子どもの感じ方は、色々で、最初、「地獄」と聞いて怖がり顔がこわばっている
     子ども見受けられたが、地獄に落ちた4人のエンマ大王のおなかの中でのいたずら
     に、大笑いする友達につられ、徐々に笑顔が浮かび楽しんでいる様子にほっとする
     私でした。

  •  「地獄」をまだ知らない娘(5歳)のために借りてみた。怖い雰囲気の絵本が苦手な娘。地獄だし鬼も出てくるし絵もおどろおどろしいので大丈夫かなと思っていたけど、とてもおもしろいお話だった。
     特に主人公達が人呑鬼(じんどんき)のお腹の中に入っていろいろと悪さをする場面がおもしろかったようで、パパに得意げに説明していておもしろかった。
     上方落語「地獄八景亡者戯」が元のお話。落語の話ってやっぱりおもしろい。田島征彦さんの型絵染で作られた絵も味があってこのお話にぴったりだと思った。

  • 地獄に興味を持ったので
    親が読むのにちょっと言葉つっかえてしまった

  • *朝読み備忘録*

    2020/2/17 3-2 (大型布芝居を使用)

  • むかしばなし

  • 落語が元らしい。主人公たちが自分の得意を生かしてうまく乗り切る、わりと素直な話。絵がすごい迫力。きっとこどもがよんだら地獄への想像が広がることだろう。

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著者プロフィール

1940年大阪府堺市に生まれる。高知県で少年時代を過ごす。絵本に『祗園祭』(第6回世界絵本原画展金牌受賞)『じごくのそうべえ』(第1回絵本にっぽん賞受賞)『あつおのぼうけん』『ななしのごんべさん』(いずれも吉村敬子・共作)『とんとみーときじむなー』『てっぽうをもったキジムナー』『やんばるの少年』(いずれも童心社)『てんにのぼったなまず』(第11回世界絵本原画展金牌受賞)『のら犬ボン』『ふしぎなともだち』(第20回日本絵本賞大賞受賞/いずれもくもん出版)、35年間の画業をまとめた、自伝的画集『憤染記(ふんせんき)』(染織と生活社)などがある。

「2022年 『なきむし せいとく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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