にんきもののひけつ (にんきものの本 1)

著者 :
  • 童心社
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本棚登録 : 648
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494013319

作品紹介・あらすじ

はなのバレンタイン・デー。おなじクラスのこまつくんは、チョコレートを二十七こもらった。ぼくはたったいっこだけ。ぼくはこまつくんの、にんきもののひけつをさぐることにした。

感想・レビュー・書評

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  • にんきものののひけつを探る、けいたくん。
    絵本のような感じだけれど、
    きちんと心の動きが描かれる良い児童書です。
    文字少なめ。
    1年生から頑張れば読めるんじゃないかなあ。
    でも、このお話のオチと本当の面白さがわかるのは、もしかしたら高学年からかもしれない。

  • 小学生に人気の児童書ということで手に取った。
    読んでみて面白かったけれど、その面白さを言葉で表現するのは難しい。
    大人として教訓めいたテーマを探しがちになってしまう。例えば「顔が良くてスポーツができても、それを威張らないことが人気者の秘訣である」など。
    でも、テーマがどうとかということを面白さの理由にするのはこの本の場合は違う気がする。

    最後にはこまつくん自身が考える「にんきもののひけつ」が明かされる。こまつくんはそう思っているし、ぼくも納得しているけれど、それが人気者の秘訣だとは思えない。
    けれど、秘訣を明かされて読者は「そんなわけがない」と笑いつつも、なぜだか納得してしまう。

    【印象に残った一節】
    「もしも そうじゃなかったら……。
    こまつくんが、
    かおが よくて、
    あたまが よくて、
    スポーツが できるだけで、
    みんなの にんきもの
    なんだったら
    ぼくは よう、
    こんな ところには
    いたくないんだ」

    その後の3コマに渡るこまつくんの表情も良い。

  • 自分だったら、人気者になるために人に優しくしたりしようと思う。

  • ぼくとおなじクラスのこまつくんは、にんきもの。かおもあたまもいいし、スポーツもできる。でも、もっともっとすごい、にんきもののひけつ。こまつくんならきっともってるはず──!にんきものの本シリーズ第1作。
    子どもの頃に読んだのをふと思い出し再読。森絵都さんといえば『カラフル』などヤングアダルト向けが有名ですが、小学生向けの本作も面白いのでおすすめ。けいたがとっておきの秘訣を探すところかわいい。

  • 国語の教科書に載った本 小5

    「はなのバレンタイン・デー。おなじクラスのこまつくんは、チョコレートを二十七こもらった。ぼくはたったいっこだけ。ぼくはこまつくんの、にんきもののひけつをさぐることにした。」

  • 読む前は、そんな理由かと思わなかった。もっとすごい理由なのかと思った。

  • こまつくんの、ヒケツは、子ゆびが、まがることだった。じゃーコマツくんの子ゆびに、は、ホネが、ないのかな?

  • 人気者も以外と大変なんです

  • クラスには人気者がいる。
    人気があるのにはわけがあって、それが何かを見つけようとする、人気者ではない主人公が可愛くて、私は彼のファンになりました。
    主人公の真っ直ぐな気持ち。
    温かい気持ちになりました。
    読み聞かせした子供も、楽しかったようです。

  • £2

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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