- Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494016365
作品紹介・あらすじ
花屋のみどりバアバが作るコロッケは、大きくておいしい。バアバは「毎日お花を手でさわって、お花の栄養をいっぱいもらっているからだよ」と、こうくんに手を見せてくれた。でも、やがて右手に力が入らなくなり、バアバはしんでしまう。こわくなって涙が出てきたけれど、花屋の栄養たっぷりのバアバの手をさわったこうくん。お葬式が終わった夜、みどりバアバのお店にいくと…。バアバと向き合う男の子の気持ちを丁寧に描く。
みどりバアバが「花屋はわたしにとって、生きることなんだよ」と言ったとき、「そうだよ。みどりバアバの生きるなんだよ!」と応援したこうくん。そんなこうくんが、みどりバアバの死とどう向き合うのか…。認知症の母親を毎日介護し、「生きる」と向き合い、その死とも向き合ったねじめ正一が、みどりバアバとこうくん、父さんの心の機微をあたたかなまなざしで描いた作品。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
【娘5歳セレクト】
まだ子どもたちが経験したことのない人の死について教えてもらえる本。最後は大人がウルっときてしまうかも。 -
こうくんのおとうさんとおかあさんと一緒にお花屋さんで働いているこうくんのおばあちゃんみどりバアバ。
コロッケを30個以上も作って、自転車に乗っておばさんちに届けに行くほどだったのが、右手に力が入らなくなり、花屋の仕事もできなくなり…
仕事してるほうが元気でいられるってことはよく聞く話。
みどりバアバの感情豊かな表情がいいです。
今年度読書感想画指定図書。
描きやすいのではないでしょうか。 -
次男図書館記録
息子が自分で選んできた絵本。
はじめは、優しいおばあちゃんのお話だと思ってたら、まさかの展開に、ラストは涙がポロポロこほれた。読み聞かせながら、泣ける絵本は久しぶり。
3歳の息子も、息子なりに何か感じたのか、神妙な面持ちで聞いてた。 -
5歳10ヶ月の娘へ読み聞かせ
まだ身近な人の死を経験したことのない娘。
でも、これから必ずやってくるであろう別れ
その時、娘は何を感じるのだろう。
大好きな人が
元気でずっといることが
当たり前ではない
まだ難しいかな -
こういうお話を読むと、
おばあちゃんの気持ち、まわりの家族の気持ちの切なさで胸がキュッとなる。 -
2021絵本50