雨ふる本屋 (単行本図書)

著者 :
制作 : 吉田 尚令 
  • 童心社
3.36
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  • (27)
  • (7)
本棚登録 : 621
レビュー : 105
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494019427

作品紹介・あらすじ

いらっしゃいませ。ここは、あなただけの物語が見つかる本屋さん。こんな雨の日には、ほんとうの自分に出会えるかもしれません-。

感想・レビュー・書評

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  • 信頼するブクログ仲間さんおふたりが絶賛していて
    ようやく手にすることができたこの本。

    不思議の国へとアリスをいざなうウサギのように
    主人公ルウ子を雨ふる本屋に案内するのが、なんと高速移動するカタツムリ♪

    店主のフルホンさんはメガネをかけたドードー鳥、
    助手の舞々子さんは美しい巻き毛のまわりにふわふわの泡を漂わせながら
    妖精シオリとセビョーシに、お客が望む本さがしを命じ

    ルウ子が依頼される「物語の種の異変の原因さがし」の
    手助けをする少年ホシ丸は、幸福の青い鳥の化身。
    人間の想像力でしか行きつけないほっぽり森の中で
    鈴を鳴らすような音色を響かせながら色とりどりに浮かぶ、ゼリーのような物語の種
    という、素敵な世界。。。

    ルウ子といっしょに雨ふる本屋に並ぶ本や摩訶不思議な雑貨に目を瞠り
    ガラスの汽車や空飛ぶくじらにちゃっかり便乗し
    ほの暗いほっぽり森の湿った地面を彷徨いながら

    お絵かき帳の右ページに、思いつくままにお話を作って書きつけ
    左ページには色鉛筆で下手な挿絵を描いて悦に入っていた幼い頃が
    頭の中に鮮やかによみがえって

    あったらいいな♪とあの頃の私が想像していた素敵なものが
    みんな揃って「お久しぶり!」と挨拶してくれているような
    懐かしさに包まれる、得がたい時間をプレゼントしてくれる本でした。

    • まろんさん
      丁寧に書かれた児童書を読むと、
      なんだか素直な気持ちになれますよね♪

      この本、物語になれなかった「物語の種」が
      ほっぽり森に辿り着く、とい...
      丁寧に書かれた児童書を読むと、
      なんだか素直な気持ちになれますよね♪

      この本、物語になれなかった「物語の種」が
      ほっぽり森に辿り着く、というところがちょっと切なくて
      でも、その種が見捨てられず、ちゃんと花開くのが素敵でした(*^_^*)
      2012/09/28
    • macamiさん
      素敵なタイトルとまろんさんのなんとも読んでみたくてたまらなくなるレビュー。
      すごく気になります。
      表紙もいいですね。本棚がすごくいい感じです...
      素敵なタイトルとまろんさんのなんとも読んでみたくてたまらなくなるレビュー。
      すごく気になります。
      表紙もいいですね。本棚がすごくいい感じです♪
      2013/02/25
    • まろんさん
      macamiさん☆

      「物語の種」というのが、もう、本好きの心をくすぐりますよね♪
      ふるふる震えるゼリーのような物語の種が、綺麗なだけじゃな...
      macamiさん☆

      「物語の種」というのが、もう、本好きの心をくすぐりますよね♪
      ふるふる震えるゼリーのような物語の種が、綺麗なだけじゃなくて、
      くいしんぼうの私には、なんだかとてつもなくおいしそうで(笑)
      雨ふる本屋や、ほっぽり森の描写がとても素敵で、挿絵もとても可愛いのです♪
      2013/02/25
  • 児童書らしいあたたかさと優しさに包まれたお話でした。
    大人も子どもと一緒に読むと、より良いと思います。

    幽霊さんと同じく、私も物書きになりたい人間で、幽霊さんの言葉や執着は他人事ではありませんでした。
    本が好きな人、物語を書きたい人におすすめする本です。
    読後はきっと、自分が忘れた物語に思いを馳せるでしょう。

    私も雨ふる本屋に行って、登場人物達に会いたいです。
    美味しいお菓子も食べたいな←

    小さい頃を思い出される、かわいらしい物語です。

  • 忘れられた物語が集まってくる雨ふる本屋。
    忘れられたとしてもその物語が消えるわけではなく、
    生まれたそのときのきらめきをずっと守っている──
    「だから安心して、たくさんの夢を見るといいよ」
    「さまざまなことを、自由に思い描いてごらん」
    「空想は無限。邪魔するものなんて、何一つないよ」
    そんな声が聞こえてきそうな、やさしくて透明できれいなお話だった。

    うるむような青。
    みずみずしい赤。
    すずしげな青緑。
    物語の種となる、わすれられた物語の色は虹の色。
    きっと、微睡む黄や溶けるようなオレンジなんていうのも、探せばありそうだ。
    その中に、私の忘れてしまった物語も、あればいいな。

    • まろんさん
      だいじょうぶ!ちゃんと伝わってますよ~♪

      引用だろうが、オリジナルだろうが、
      もともと永遠ニ馨ルさんの本選びの確かさと
      レビューに反映する...
      だいじょうぶ!ちゃんと伝わってますよ~♪

      引用だろうが、オリジナルだろうが、
      もともと永遠ニ馨ルさんの本選びの確かさと
      レビューに反映する想いの深さをとても信頼しているので
      この本は絶対に読みます(*'-')♪ ワクワクです♪
      2012/06/29
    • jardin de luneさん
      レビューに選ばれていることばがとてもきれいで、何だかとても素敵な本の予感。
      読んでみたいです。
      レビューに選ばれていることばがとてもきれいで、何だかとても素敵な本の予感。
      読んでみたいです。
      2012/07/21
    • 永遠ニ馨ルさん
      きれいなことばは、シンプルなものでいいんだな、と。
      その方がきちんと伝わる(もしくは想像力を存分に広げられる)のだなと思いました。
      さすが児...
      きれいなことばは、シンプルなものでいいんだな、と。
      その方がきちんと伝わる(もしくは想像力を存分に広げられる)のだなと思いました。
      さすが児童書ですよね。
      こどもたちの想像力ときれいな心を育てるようなすてきなことばがちりばめられている作品だと感じました。
      jardin de luneさんがいつか手に取って、気に入ってくださるといいなって思います(*^-^*)
      2012/07/21
  • 「雨ふる本屋」はとびきり不思議で素敵な古本屋さん。
    忘れられた物語と雨でできている本、お客さんにぴったりの本を探してくれる妖精…等々、読んでてわくわくしてしまう。
    雨ふる本屋に行きたい!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ぴったりの本を探してくれる妖精」
      良いなぁ~最近、本屋さんとか図書館の本(マンガ)を読み始めてます。この本も加えよう!
      挿絵?を描かれてい...
      「ぴったりの本を探してくれる妖精」
      良いなぁ~最近、本屋さんとか図書館の本(マンガ)を読み始めてます。この本も加えよう!
      挿絵?を描かれている吉田尚令は、安房直子「きつねの窓」で、お気に入り。この作品はタッチが違うみたいですが、なかなか良い感じで描けてるみたいですね!
      2012/06/21
    • takanatsuさん
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      挿絵とっても可愛いです!お話にぴったりだと思います。
      本屋さんとか図書館の本、...
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      挿絵とっても可愛いです!お話にぴったりだと思います。
      本屋さんとか図書館の本、いいですね!私もついつい手にとってしまいます。
      2012/06/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お話にぴったりだと思います」
      私も図書館に予約しました。日向理恵子は知らない作家さんなので、読むのが楽しみです!
      「お話にぴったりだと思います」
      私も図書館に予約しました。日向理恵子は知らない作家さんなので、読むのが楽しみです!
      2012/06/22
  • 雨ふる本屋。フルホン氏と舞々子さん、ホシ丸くん
    妖精のシオリとセビョーシ、バクと幽霊(ヒラメキ)

    主人公はルウ子。
    妹のサラが生まれてから、面白くなくってやきもちを焼いて
    むくれていたけど、雨ふる本屋の物語を救うために
    冒険していたら…自分の本当の気持ちが分かったよ♪

    という可愛らしいファンタジー。
    児童書ならではの世界観がステキだなと思いました。

  • 児童書ですがタイトルが気になったので読みました。
    これが最初のシリーズで何冊か続くようですね。

    あらすじは割愛しますが、少し背伸びしてビジネス書ばかり読んでいた私には良い息抜きになりました。
    難しく考えなくてもすっと情景が頭に浮かぶ、素敵な表現がたくさん詰まった本です。

    自然の描写や、美しいものが好きな方におすすめです。
    特に色の表現方法が素晴らしく、
    ファンタジーに興味のない私でも、きらめく非現実世界でひとときを過ごすことができました。

  • 発想、設定がとてもかわいい本。
    アニメみたいだなぁ~ジブリの…と思いながら読んでいた。何でだろう?

  • 雨ふる本屋……。そこで出会うのは自分自身の物語。なんて素敵。ここに行けば書かれなかった私の物語にも出会えるでしょうか。表紙の雰囲気や雨をかけて生まれる本のイメージが本当に大好きです。なんだか続きそうな終わりで続編はないかと期待してしまうのですが……。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      続編出ていますヨ!「雨ふる本屋の雨ふらし」
      続編出ていますヨ!「雨ふる本屋の雨ふらし」
      2014/05/01
    • 綾里 未優さん
      nyancomaruさん。
      実は読もうと思って積読中です☆
      nyancomaruさん。
      実は読もうと思って積読中です☆
      2014/05/01
  • 雨、図書館の奥の異界、巨大な本棚、不思議ないきものが営む本屋、物語の種、不思議な森…
    設定や小物なんかを見ると好きな世界のはずなんだけどなぁ。
    期待しすぎたか。

    なんだか本好きの子が初めて思いついた「オリジナルストーリー」みたいな話だ。
    たとえばジャンプ好きの子なら、「狐憑きの元人斬りがひょんなことから悪魔と契約して海賊の仲間になってトーナメント形式の大会で闘ったら偉大な父の血に目覚めて鬼の力が開眼!」みたいな。
    「ああいうのを書きたい」が「あんな風に面白いものを作りだしたい」ではなく「あの設定を使いたい」になっちゃってるような幼さがある。

    多分私は著者と似たような本を読んで育っていると思う。
    この本の中の「すてきなもの」はみんな、色んな本のどこかで見たことがある。
    本で読んだすてきなものだけを材料に作ったようなこのお話は、この本の表現に従えば「カスカスのパン」だ。
    つぎはぎばかりでオリジナリティがない。

    比喩を多用した、「ような」だらけの文章は、かえってイメージをぼやけさせる。
    たとえば舞々子さんは良い魔女や精霊系の、感じのよい綺麗なお姉さん。
    だけど「山ぶどう色のくちびる」。山ぶどうってどす黒くないか?
    あえて魔女色の唇にしたというよりは、山ぶどうを見たことないんじゃないかと思ってしまう。
    本物の夜空を見ずに、本の中の夜空描写を書き写したかのような表現は、別の本を連想させるばかりで本物の空を想像させてくれない。
    文章自体もうまくないから、些細な違和感が大量発生して物語がささくれる。磨きが足りない。

    主人公の半端な現実感もよくない。
    「本屋さんでタバコなんて吸っていいんですか」って気づく子なら、まず雨を気にするだろう。
    ルウ子の悩みはものすごくどうでもいいちっぽけなものだ。
    それも「すべてに全力のこどもにとっては重大なこと」じゃなくて、「狭い世界で生きているから些細なことでぐじぐじする」でしかない。
    妹への思いだって、妹を悪く思う自分の罪悪感をもてあましているだけで、妹自体がどうこうってわけじゃない。
    つまんない面倒くさい子だなとしか思えなかった。

    この本の中の、「物語イコール本」という価値観も狭い。
    いい本を選んでくれる妖精の存在は、検索機みたいで萎える。
    ワードのウザイルカが頭に浮かんだ。
    選ぶことこそ本屋・図書館の楽しみなのに。

    すごく下手だとか悪いとか、どうしても嫌だとか、そういう部分があるわけじゃない。
    でも雰囲気しかない。
    「薬の魔女」や「まぼろしの薬売り」と似た系統のダメさ。
    あそこまでひどくはないけれど、質のいい児童書じゃない。

    物足りないのは、直前に「雨・本屋を入り口にした異界・人間の子の夢が物語世界を救う」という設定がかぶる「はてしない物語」を読んでしまったせいもあるかもしれない。
    あんな特上と比べちゃったらどうしたって落ちる。


    表紙の絵は素敵だけど中の絵は普通。
    キャラクターの挿絵をみたら一気に幻想的な雰囲気がはがれてしまった。
    かわいらしい絵には想像の余地がない。
    絵で形を設定されると想像上の美しさが小さくまとまってしまう。
    ドードーのはずのフルホンさんはどうみてもアヒル。(「らんま1/2」のムースを思い出した)

    まったく同じ印象を「月夜のチャトラパトラ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4062158647にも持ったから、多分この人はカラーのほうが得意なんだろうな。
    でも白黒の挿絵をちゃんと白黒で書いてあるのは良い。
    最近の本に多い、カラーの絵を白黒印刷したようなのは好きじゃない。

  • ジブリ作品に負けない!?…の児童書。ルウ子ちゃんがカタツムリに導かれた先は、迷子の物語に雨をうけさせ本に育てる"雨ふる本屋"さん。"夢の力"で物語の種の仕入先"ほっぽり森"の一大事を救う事ができるのか?登場人物・生物と設定のパーツが色とりどりで、とにかく可愛い冒険ファンタジー。ルウ子ちゃんの現実の世界へ戻りたい気持ちと、助けたい真っ直ぐな気の強さにKOされる!…でも最後はやっぱり優しいお姉ちゃんぶり!!

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著者プロフィール

児童文学作家

「2018年 『日曜日の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

日向理恵子の作品

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