雨ふる本屋 (単行本図書)

著者 :
  • 童心社
3.52
  • (88)
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  • (52)
  • (8)
本棚登録 : 1504
感想 : 167
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494019427

作品紹介・あらすじ

いらっしゃいませ。ここは、あなただけの物語が見つかる本屋さん。こんな雨の日には、ほんとうの自分に出会えるかもしれません-。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    ルウ子が雨ふる本屋に行き、ほっぽり森に冒険に行くお話

    表紙の絵も可愛い

    子供が学校で借りてきた本を読ませてもらいました。

  • 信頼するブクログ仲間さんおふたりが絶賛していて
    ようやく手にすることができたこの本。

    不思議の国へとアリスをいざなうウサギのように
    主人公ルウ子を雨ふる本屋に案内するのが、なんと高速移動するカタツムリ♪

    店主のフルホンさんはメガネをかけたドードー鳥、
    助手の舞々子さんは美しい巻き毛のまわりにふわふわの泡を漂わせながら
    妖精シオリとセビョーシに、お客が望む本さがしを命じ

    ルウ子が依頼される「物語の種の異変の原因さがし」の
    手助けをする少年ホシ丸は、幸福の青い鳥の化身。
    人間の想像力でしか行きつけないほっぽり森の中で
    鈴を鳴らすような音色を響かせながら色とりどりに浮かぶ、ゼリーのような物語の種
    という、素敵な世界。。。

    ルウ子といっしょに雨ふる本屋に並ぶ本や摩訶不思議な雑貨に目を瞠り
    ガラスの汽車や空飛ぶくじらにちゃっかり便乗し
    ほの暗いほっぽり森の湿った地面を彷徨いながら

    お絵かき帳の右ページに、思いつくままにお話を作って書きつけ
    左ページには色鉛筆で下手な挿絵を描いて悦に入っていた幼い頃が
    頭の中に鮮やかによみがえって

    あったらいいな♪とあの頃の私が想像していた素敵なものが
    みんな揃って「お久しぶり!」と挨拶してくれているような
    懐かしさに包まれる、得がたい時間をプレゼントしてくれる本でした。

    • まろんさん
      丁寧に書かれた児童書を読むと、
      なんだか素直な気持ちになれますよね♪

      この本、物語になれなかった「物語の種」が
      ほっぽり森に辿り着く、とい...
      丁寧に書かれた児童書を読むと、
      なんだか素直な気持ちになれますよね♪

      この本、物語になれなかった「物語の種」が
      ほっぽり森に辿り着く、というところがちょっと切なくて
      でも、その種が見捨てられず、ちゃんと花開くのが素敵でした(*^_^*)
      2012/09/28
    • macamiさん
      素敵なタイトルとまろんさんのなんとも読んでみたくてたまらなくなるレビュー。
      すごく気になります。
      表紙もいいですね。本棚がすごくいい感じです...
      素敵なタイトルとまろんさんのなんとも読んでみたくてたまらなくなるレビュー。
      すごく気になります。
      表紙もいいですね。本棚がすごくいい感じです♪
      2013/02/25
    • まろんさん
      macamiさん☆

      「物語の種」というのが、もう、本好きの心をくすぐりますよね♪
      ふるふる震えるゼリーのような物語の種が、綺麗なだけじゃな...
      macamiさん☆

      「物語の種」というのが、もう、本好きの心をくすぐりますよね♪
      ふるふる震えるゼリーのような物語の種が、綺麗なだけじゃなくて、
      くいしんぼうの私には、なんだかとてつもなくおいしそうで(笑)
      雨ふる本屋や、ほっぽり森の描写がとても素敵で、挿絵もとても可愛いのです♪
      2013/02/25
  • 児童書らしいあたたかさと優しさに包まれたお話でした。
    大人も子どもと一緒に読むと、より良いと思います。

    幽霊さんと同じく、私も物書きになりたい人間で、幽霊さんの言葉や執着は他人事ではありませんでした。
    本が好きな人、物語を書きたい人におすすめする本です。
    読後はきっと、自分が忘れた物語に思いを馳せるでしょう。

    私も雨ふる本屋に行って、登場人物達に会いたいです。
    美味しいお菓子も食べたいな←

    小さい頃を思い出される、かわいらしい物語です。

  • 面白かった。
    ファンタジーです。
    しとしとの雨がとてもいいですよね。

  • 忘れられた物語が集まってくる雨ふる本屋。
    忘れられたとしてもその物語が消えるわけではなく、
    生まれたそのときのきらめきをずっと守っている──
    「だから安心して、たくさんの夢を見るといいよ」
    「さまざまなことを、自由に思い描いてごらん」
    「空想は無限。邪魔するものなんて、何一つないよ」
    そんな声が聞こえてきそうな、やさしくて透明できれいなお話だった。

    うるむような青。
    みずみずしい赤。
    すずしげな青緑。
    物語の種となる、わすれられた物語の色は虹の色。
    きっと、微睡む黄や溶けるようなオレンジなんていうのも、探せばありそうだ。
    その中に、私の忘れてしまった物語も、あればいいな。

    • まろんさん
      だいじょうぶ!ちゃんと伝わってますよ~♪

      引用だろうが、オリジナルだろうが、
      もともと永遠ニ馨ルさんの本選びの確かさと
      レビューに反映する...
      だいじょうぶ!ちゃんと伝わってますよ~♪

      引用だろうが、オリジナルだろうが、
      もともと永遠ニ馨ルさんの本選びの確かさと
      レビューに反映する想いの深さをとても信頼しているので
      この本は絶対に読みます(*'-')♪ ワクワクです♪
      2012/06/29
    • jardin de luneさん
      レビューに選ばれていることばがとてもきれいで、何だかとても素敵な本の予感。
      読んでみたいです。
      レビューに選ばれていることばがとてもきれいで、何だかとても素敵な本の予感。
      読んでみたいです。
      2012/07/21
    • 永遠ニ馨ルさん
      きれいなことばは、シンプルなものでいいんだな、と。
      その方がきちんと伝わる(もしくは想像力を存分に広げられる)のだなと思いました。
      さすが児...
      きれいなことばは、シンプルなものでいいんだな、と。
      その方がきちんと伝わる(もしくは想像力を存分に広げられる)のだなと思いました。
      さすが児童書ですよね。
      こどもたちの想像力ときれいな心を育てるようなすてきなことばがちりばめられている作品だと感じました。
      jardin de luneさんがいつか手に取って、気に入ってくださるといいなって思います(*^-^*)
      2012/07/21
  • 「雨ふる本屋」はとびきり不思議で素敵な古本屋さん。
    忘れられた物語と雨でできている本、お客さんにぴったりの本を探してくれる妖精…等々、読んでてわくわくしてしまう。
    雨ふる本屋に行きたい!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ぴったりの本を探してくれる妖精」
      良いなぁ~最近、本屋さんとか図書館の本(マンガ)を読み始めてます。この本も加えよう!
      挿絵?を描かれてい...
      「ぴったりの本を探してくれる妖精」
      良いなぁ~最近、本屋さんとか図書館の本(マンガ)を読み始めてます。この本も加えよう!
      挿絵?を描かれている吉田尚令は、安房直子「きつねの窓」で、お気に入り。この作品はタッチが違うみたいですが、なかなか良い感じで描けてるみたいですね!
      2012/06/21
    • takanatsuさん
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      挿絵とっても可愛いです!お話にぴったりだと思います。
      本屋さんとか図書館の本、...
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      挿絵とっても可愛いです!お話にぴったりだと思います。
      本屋さんとか図書館の本、いいですね!私もついつい手にとってしまいます。
      2012/06/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お話にぴったりだと思います」
      私も図書館に予約しました。日向理恵子は知らない作家さんなので、読むのが楽しみです!
      「お話にぴったりだと思います」
      私も図書館に予約しました。日向理恵子は知らない作家さんなので、読むのが楽しみです!
      2012/06/22
  • 小学生に借りた、、、ファンタジー。

  • 心あたたまる、素敵なお話だった。

  • とっても面白かったです。雨ふる本屋が本当にあるなら行ってみたいです♪

  • 小学校高学年向けにオススメされて読んでみました。
    「雨」が象徴するように、やや抑えたトーンのお話なのだけど、こんなトーンのお話もお気に入りだったんだね。

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著者プロフィール

1984年、兵庫県生まれ。児童文学作家、日本児童文学者協会員。「雨ふる本屋」シリーズなど児童書のジャンルで活躍する中、2018年に冒険ファンタジー『火狩りの王〈一〉 春ノ火』を刊行、同作は全5作のシリーズとなりのちにアニメ化するなど大きな話題となる。他の著書に「すすめ!図書くらぶ」シリーズ、『魔法の庭へ』『日曜日の王国』など多数。

「2023年 『ネバーブルーの伝説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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